ピースワンコ・ジャパンプロジェクトを運営する特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)の救助犬2頭(夢之丞、ハルク)とレスキュー隊員は30日、カトマンズから東へ約10キロのバクタプールという都市で捜索活動を行いました。現地スタッフからの情報を元に活動を報告します。
チームはバクタプールの地元警察を訪問し、警察署の近所で捜索活動を開始。要請を受けて向かった3か所のうち2か所は、パキスタン、韓国、フランスのチームによる捜索がすでに行われており、3か所目に向かった先で、女の子が埋まっているという地元住民からの情報を元に、ネパール軍の部隊と約30人で不明者の捜索、ガレキの撤去、掘りおこしを行いました。
PWJの救助犬チームの捜索を周辺住民ら大勢が見守り、ハンドラ―が救助犬を出す合図を待っていました。住民たちの期待を背負った2頭は、がれきの中を嗅ぎまわり、手がかりをつかもうと力を尽くしましたが、残念ながら不明者の発見には至りませんでした。その後も、地元住民の案内の下で複数ヶ所を捜索しましたが、この日は不明者の発見に至らなかったとのことです。
現場には他国からも多くの支援が入っていますが、広範囲かつ大規模に住宅が倒壊している上、狭い路地の先にある住宅密集地では地震発生から5日が経った今もがれきが全く撤去されていない状況が続いおり、不明者の捜索には時間を要するとのことです。PWJチームは本日1日も、ネパール政府や現地警察、国際機関と連携を図りながら、情報収集に努めるとともに捜索活動を行っています。引き続き、災害救助犬とスタッフの安全を確保し、決して無理をさせることなく、余震等による二次災害等に十分に注意しながら、捜索・救出活動に取り組みます。
またPWJでは、ネパール地震の被災者支援活動のため、緊急募金の受付を開始しました。募金情報、現地での活動につきましてはPWJのホームページにてお伝えしますので、引き続き、ご注目ください。
ホームページはこちら