8月20日未明に広島市で発生した豪雨による土砂災害を受け、ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)が運営する「ピースワンコ・ジャパン」プロジェクトでは、22日、被災した飼い犬や飼い猫を支援するため、広島市安佐南区、安佐北区の避難所を回りました。PWJは2010年から災害救助犬やセラピー犬の育成、捨て犬や迷い犬の保護、譲渡に取り組んでおり、この度、被災したペットの支援を実施しました。
避難所では、急いで避難されてきていたり、また帰宅の目途がつかなかったりするため、ドッグフードやペットシーツ、フードボール、リード、首輪、ゲージ、新聞、タオルなどを必要とされているご家族に、これらの物資をお渡ししました。また、避難所にペットを連れて入ることを躊躇われ、車の中でワンコを飼い続けようとされている方がいらっしゃいましたので、夏場は熱中症の恐れがあること等を説明して移動する手伝いをしたり、ワンコの健康状態について相談を受けたりしました。そのほか、PWJでは、飼い犬を一時避難場所に連れて行けない方々のために犬の一時預かりを行っており、本日は2頭を預かることとなりました。また、訪問した避難所にはパンフレットをお渡しし、何か必要なもの等があればご連絡していただくようにお伝えしています。
今回の広島土砂災害では、初動対応として20日にPWJの災害救助犬2頭(ハルク、夢之丞)とレスキューチームが出動し、広島市安佐南区八木地区と同区緑井で捜索・救助活動にあたりました。2頭のうち「夢之丞」は、広島県動物愛護センターで殺処分直前だったところをPWJが引き取り、「人によって捨てられた犬が人の命を救う」という目標の下、専門のドッグトレーナーが捜索、救助の訓練をしてきました。また、PWJレスキューチームにつきましては、混乱する災害現場で災害救助犬が負傷者を発見しても、すぐに消防や警察のレスキューチームに引き継げるとは限らないため、自前で最低限の救助活動ができるように立ち上げたものです。PWJの救助犬、レスキューチームの初出動となった20日の捜索・救助活動では、土砂の中から2人を発見しましたが、残念ながら生存者の発見・救出には至りませんでした。
災害救助犬とレスキューチームは今後も、被災状況や支援に対するニーズ(希望・必要)を確認しながら、救助活動を行う予定です。今後とも、PWJの支援活動をご支援いただきますよう、よろしくお願いいたします。
また、PWJでは広島市内土砂災害の被災者支援活動のためのご寄付を受け付けております。ご協力のほどよろしくお願いいたします。
◇郵便振替口座:00160-3-179641
口座名義:特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン
通信欄に、「広島土砂災害被災者支援」 または、「災害救助犬育成支援」 と明記してください。
※他の銀行から振込まれる場合は、 銀行コード「9900」 店番「109」 です。