
ピースワンコはいまも広島県からの要請をうけて、定期的に殺処分対象の行き場のないワンコを保護しています。野犬の子がほとんどですが、中には様々な理由で飼い主から捨てられたワンコもいます。赤い首輪をつけていた「日向(ひゅうが)」も、捨てられたワンコでした。

「日向」は2024年1月23日、ピースワンコにやってきました。最低気温マイナス7度で雪が吹雪いていた寒い日に、溝に落ちていたところを拾われて行政施設に保護されました。発見が遅れていたら凍死していたかもしれません。両後脚に「膝蓋骨内方脱臼(パテラ)グレード4」という重い疾患を抱えていたことから、捨てられたようです。

子犬で体力がまだない「日向」は、体調を整えてから片足ずつパテラの手術をしていくことになりました。スタッフは「日向」の後ろ脚の筋肉が固まらないように、「IZ運動」という屈伸運動を毎日行いながら、「日向」の足が治ることを信じて大切にお世話を続けました。

たくさんの人に可愛がられ、明るく元気な性格に育った「日向」は、度重なる手術も頑張って乗り越えました。そして、動物病院の先生方と経過を見ながら行ってきたパテラの手術も、2024年11月、ついに最後の手術を終えました。

最後の手術から半年後、保護から1年6か月となったある日、犬舎で「日向」の元気な声が聞こえました。術後の経過も良好で、楽しそうに走り回っていました。いたずらっ子の「日向」ですが、スタッフから教えてもらい「オスワリ」「マテ」「オテ」「オカワリ」も上手にできるようになりました!たくさんの方に支えていただき、ようやく足が治って新しい一歩を踏みだした「日向」の様子、ぜひ動画からご覧ください。
⇒ ピースワンコTV(13分10秒)

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