ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)が運営する「ピースワンコ・ジャパン」プロジェクト(ピースワンコ)では6月、ペットフードなどを販売する「マースジャパンリミテッド」などグループ3社、計63人のボランティア研修を受け入れました。
今回は、犬の保護シェルターの実状を学び、通常業務に生かしたいという企業側からの依頼があり、実現しました。63人の中には3社(「マースジャパンリミテッド」「ロイヤルカナンジャポン」「ニュートロジャパン」)の社長も含まれ、毎週金曜日に4グループに分かれて広島県神石高原町を訪問。約半分の方は翌土曜日もボランティアに参加されました。
大半が東京方面からの参加で、皆さんは当日朝に新幹線で出発し、正午ごろに神石高原町に到着。まず、ピースワンコの保護施設の隣にある公園「神石高原ティアガルテン」で昼食をとり、午後から研修開始となりました。研修では、参加者の自己紹介、意気込みの発表(「犬の保護活動の一助に」という声のほか、「チームビルディングのため」という声もありました)の後、ピースワンコのプロジェクトリーダー・大西純子らが、活動の概要、殺処分寸前で救い、災害救助犬に育成した「夢之丞」の歩み、ふるさと納税を活用した資金集めの取り組みなどを紹介。続いて、実際にピースワンコが保護している犬たちの世話を体験していただきました。
ピースワンコの施設にいる犬たちの中には、野犬だった犬や、人に強い警戒心を持つ犬も多くいます。世話をするときの注意点をスタッフが伝えた後、3~4班に分かれて犬たちの散歩や人慣れトレーニング(臆病な犬と一緒に散歩をしながら、人間が自転車や傘などを使って日常の動作をし、人間の動きに慣れさせるトレーニング)の手伝い、シャンプー、夕方の給餌をしていただきました。
あいにくの雨で、寒い中での作業となった日も多かったのですが、参加者は屋外での作業も積極的に取り組み、帰り際には「保護犬はかわいそうな印象があったが、ここの犬は表情が明るい子が多く、保護犬の印象が変わった」「180頭近くもいるのに、スタッフがすべての犬の名前や性格を覚えており、愛情を注いで世話をしていることが伝わった」「自分にもできることがあると分かった。殺処分の現状やそれをなくすために自分たちにも出来る支援があることを、持ち帰って同僚や家族に話をしたい」という感想の声が聞かれました。ピースワンコのスタッフにとっても、ボランティアに来ていただけることは大変有難く、保護している犬や日々の活動を紹介する良い機会にもなりました。
PWJ(ピースワンコ)は今後も、企業の方や子供たちを対象としてPWJならではの体験プログラムを提案し、修学旅行や小中高生の体験学習、企業研修などを受け入れていきたいと考えています。ご相談につきましては、PWJ広報担当(0847-89-0885)までお問い合わせください。