次の10年で可能なはずー日本の犬の殺処分ゼロを本気で目指し、継続させる
ピースワンコ・ジャパンは、殺処分対象となる犬を引き取り、獣医師と共に健康管理を行った後に、人慣れやお散歩などのトレーニングを経て、新たなご家庭にあたたかく迎えていただけるよう、保護活動および譲渡活動を行っています。
ピースワンコが活動を開始した2012年の頃は、犬猫合わせて年間約16万頭が人の手によって処分されていました。
これまでの全国各地域の行政や保護団体の努力により、現在では年間の犬の殺処分数は2739頭(環境省2021年度)。約10年前と比較すると約14分の1にまで減少しています。
ピースワンコではこれまでに救ってきた7600頭以上の保護活動の実績と、譲渡活動の循環モデルを以って、向こう10年で「全国の殺処分ゼロ」の実現を目指せると本気で考えています。
それでもまだ、広島県の愛護センターからの引き出しは続いています。保護する犬たちのほとんどが「野犬」です。凶暴、危険と判断されやすい「野犬」は行政では飼育や譲渡が難しく、行き場を失ってピースワンコへとやってきます。
また、全国で殺処分数がまだ多く目立っている県も、同じように地域での「野犬」の問題を抱えています。高齢化も進んでいる地域では、保護団体の担い手も先細り、継続して活動を行うことが難しくなっています。
ピースワンコは、これまでのトレーニングのノウハウや仕組みを活かして他県の地域や団体と連携し、広島の活動モデルを全国へ展開すべく、着実に一歩一歩進めていきます。そのためには、まだまだ日本の皆さんからの力強いご協力とご支援が必要です。
▲2023年10月現在ふるさと納税ページに移動します。
7600頭以上を救うことができた保護活動の裏側
「広島から日本の殺処分を無くす」と宣言してから急発進してきたこれまでの活動は、決して簡単な道のりではありませんでした。
当時、広島県が全国殺処分数ワースト1位であった状況の中で、少なくとも犬の殺処分を1000日以内に止めると目標を打ち出し、急ピッチで資金を集め、犬舎を建てて活動を開始しました。
2016年4月からは殺処分機の稼働を止めており、二度と動かさないためにそこからの3年ほどは予想をはるかに超える収容数が続き、現場は本当に大変でした。それでも命の選別はできないという想いで、体制を整えながら今に至っています。
定期的なワクチン接種や健康診断、避妊去勢手術費用、月齢や体調に合わせたフードや医療ケアの費用、そして日々の居住空間の環境維持には、膨大な費用が掛かります。
その運営費は飼育に関わるものだけで年間10億円以上、助成金などはなく運営費の全ては、皆さまからの会費とふるさと納税でのご寄付でまかなわれています。
10年以上の活動で築いてきた仕組みを今後も継続していくためには、皆さまからのご支援が必要です。
譲渡循環モデルを広げる、新たなステージへの挑戦
今年は関東圏に、全国8箇所目となる譲渡センターを新設中です。動物愛護法の改正により、スタッフの管理頭数や一頭あたりの敷地面積数などの管理規制が更に厳しくなりました。「殺処分ゼロ」の全国への展開も見据えて、今後も受け入れることができる保護数を増やしていくためには、譲渡を全力で進めていく必要があります。
「保護犬を家族に迎える選択肢」を広げていくためには、全国どこからでも希望のワンコとマッチング出来るような仕組みをつくること、既に迎えられた里親さんが「元野犬」との向き合い方で悩むことが無いようアフターフォローが出来る体制を設けていきたいと思っています。
また、譲渡の拠点となる譲渡センター設立を今後も他県にも広げていくとともに、地域の他団体とも連携して、動物保護の活動分野全体の活動が底上げされる、課題解決のプラットフォームをつくっていきたいと考えています。
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まだまだ全国では、残念ながら「ドリームボックス」という殺処分機が使われている地域もあります。手を差し伸べることができないまま、なすすべもなく失われている命があります。この現実に対して、こみ上げてくるもどかしい思い、力が及ばない居たたまれなさを、私たちは毎日のように感じています。
しかし、ただ打ちひしがれるのではなく、真っ向から向き合い現実を受け止め、向こう10年で「日本全国の殺処分ゼロ」を本気で目指して変革していきたいと思っています。
一日でも早く、一頭でも多くの命を救うために、皆さんのお力をお貸しください。
あなたのアクションが「ワンコと人が共生できる社会の実現」へと変えていきます。
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