2022年2月2日

【活動報告】私たち人間をサポートしてくれる保護犬たち!

ピースワンコ・ジャパン・プロジェクトが始まるきっかけとなったのは、動物愛護センターで殺処分寸前だった「夢之丞」との出会いでした。保護されてから「災害救助犬」となった夢之丞は昨年引退しましたが、夢先輩の背中を追って、私たち人間と共に活躍するワンコたちがいます。

夢之丞に続こうと「災害救助犬」の訓練を受けているのは、ゼルダ、ハルク、ルーク、ニリュム、そして新米の茶太郎です。「救助犬は単なる捜索の道具ではなく、レスキューチームの一員。お互いがお互いの得意なところをやっていき、チーム全体で犬の能力をどんどん引き延ばしていくことが必要だと思います」レスキューチーム隊員のハンドラーはそう語ります。

災害救助犬をはじめ、嗅覚作業犬の訓練に共通する基本は、得意の鼻を使って何かを探す「楽しさ」を引き出すこと。鼻を使ったトレーニングを重ねて、犬たちが本来持っている本能的な欲を満たしてあげながら、匂いを探す能力を最大限に引き出していきます。

ブロックに隠されたサルの匂いを探しているのは「里守り犬」の候補生、モノリンとヒカリンです。農作物を荒らすイノシシやサルを追い払う里守り犬としての素質があり、つい最近訓練を始めました。いずれは獣害の出た地域へ出動し、動物の足跡をたどって人里の外まで追い払う、そんな農家さんの味方を目指しています。

糖尿病患者さんを支える「低血糖アラート犬」の訓練で嗅ぎ分けているのは、低血糖に陥った際の “呼気” に含まれるわずかな物質。命に関わる低血糖状態になっていることを患者本人が気が付かなくても、アラート犬が察知して知らせてくれます。ピースワンコは、日本IDDMネットワーク様と協力し、1型糖尿病を抱えたお子さんと一緒に暮らせる低血糖アラート犬の育成を行っています。

保護犬でもトレーニングを頑張ることで人の命を見守ることが出来るお仕事犬になることが出来ます。ピースワンコが目指しているのは「ワンコとヒト」 両方の幸せ。お互いの強みを生かしあい、信頼できるパートナーとして暮らせる社会を目指し、私たちの挑戦は続きます。私たちの取り組み、ぜひ動画からご覧ください。

・Youtube:
https://www.youtube.com/watch?v=rtJ7Y-ehnMg

 

1日約30円(月額1000円)から支援

 

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