エッセイ
Journal編集部がお届けする、特別なコラム&エッセイ
「エッセイ」に関する記事一覧
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保護犬を想うひと 2 ―世田谷譲渡センター等ボランティア 千葉弥生さん
ボランティアという選択、あるいは生き方について 犬たちのために、何かをしてあげたい。 人生の一部を、彼らの幸福のために使いたい。 その想いに至ったとき、人はどんな道を選ぶことができるだろう。 たとえば動物医療関係者、トリ […] -
保護犬は明るい日差しの夢を見るか
「誰かの犬」 「小さいときはきっと可愛かったんだろうな」 保護犬を引き取ってしばらくすると、ぼくはついそんなことを口にしてしまう。ソファで丸くなっている愛犬、タロウの頭を撫でながら、あるいは散歩道で楽しそうに草の匂いを嗅 […] -
夏は犬と、恋をする。
朝5時、ラッシュアワーがはじまる 夜明けとともに目を覚さましたのは、うちの犬、マルスだ。 彼女がリビングの床を「カツッ、カツッ」と歩く足音でぼくもようやく目をこすって起きる。時計を見ると、もうすぐ朝5時。 夏の犬飼いには […] -
かさねた月日を愛する 1 ―シニア犬を迎えること
共に暮らすなら、どんな子と? 保護犬を家族に迎える。 彼らと誠実に向き合うなら、きっとそれは暮らしのステージを変えてくれる、素晴らしい一歩になるはずだ。 そうして思い描く新たな生活は、どんなイメージだろう? かわいい子犬 […] -
アニマルウェルフェアが舞い降りる
やさしい自問自答 静かに、心に問いかける。 「うちの子は、本当に心から幸せなのかな?」 そのやさしい自問自答こそ、ぼくらが愛犬に抱く、深い愛情の証なのかもしれない。 そして、それはきっと、「アニマルウェルフェア」という、 […] -
ピースワンコで働くということ 5
シェルターをつなぐ人 広島県神石高原町にある、ピースワンコ・ジャパンの本拠地。 そこには、西日本最大級のドッグランとともに、犬たちの保護施設である「シェルター」の犬舎が並んでいる。 愛護センターから引き出された保護犬たち […] -
犬のうた ~現代短歌~
犬と暮らしていると、言葉にしきれない場面に何度も出会います。たとえば、何かを察するような目つき。ため息。夜の寝息。それらはぜんぶ、犬からの手紙のようなもので、こちらが受け取れるかどうかは、そのときの心の余白しだいなのかも […] -
虹の彼方を見つめて 1 ― 絵本作家 菊田まりこさんインタビュー
別れの、その先に 愛する存在との別離。 それは多くの人にとって、生きていく中でいつか向き合うことになるであろう悲しい経験だ。 残された自分たちは、果てしない寂しさや喪失感と、どう向き合っていけばいいのか。 絶対の正解がな […] -
心の羅針盤はどこを向く
不意に現れる影 ある日の午後のことだった。 いつものように、SNSには犬たちが楽しそうに遊ぶ動画や、眠る子たちの平和な寝顔に溢れていた。 そもそもそんなものばかり見ているから、ぼくのスマホ画面は平和そのものだ。 そのとき […] -
同じ志を抱く人 3 ― 雑誌『ZASSHU』発行人 矢野江里子さん
雑種って、可愛い! 雑種、保護犬、元野犬。そう聞いて最初に思い浮かぶのは、どんなイメージだろう?かわいそう、怖そう、飼いづらそう?もしかしたら、そんなイメージがよぎってしまう人も、まだ少なくはないのかもしれない。そんな中 […] -
音でしゃべる犬たち
犬はしゃべらない。けれど、たしかに話している。 ピースワンコジャパンで働く夏子は、その“声なき言葉”を聞きとるのがちょっと得意です。 くしゃみ、しっぽの音、鼻息、寝言——。 犬たちは、音で気持ちを伝えてくるのです。 静か […] -
保護犬を想うひと―世田谷譲渡センター等ボランティア 阿部奈津さん
保護犬と現場を支える、大きな力 保護犬たちを支える。 一つずつの行動を積み重ねることで、彼らを取り巻く環境を、社会を変えていく。ピースワンコが掲げ、実現に向かって少しずつ近づこうとしているのは、そういった高く大きな目標だ […] -
犬は話さない
それを『会話』と呼ぶかはわからない 犬は話さない。人間じゃないから。 そんなふうに誰かから言われたことがあるのだけど、細かいことは忘れてしまった。あれは、どんなシチュエーションで、どんな文脈で話したことだっただろう。 ぼ […] -
「わたしが保護犬と暮らす、5つの理由」 譲渡マネージャー 上谷祐実さん
世界に一頭の子 約679万頭と推定される、日本国内の犬の飼育頭数(2024年一般社団法人ペットフード協会調査)。 国内に存在する犬の頭数は、野犬や飼育放棄された犬たちも加わり、さらに大きな数になる。 忘れないでおきたいの […] -
大人と犬の、読書感想文
『犬から見た世界 その目で耳で鼻で感じていること』 犬という動物を理解するために さて、犬は人間の最も身近な動物の一つだが、ぼくらは本当に犬のことを理解しているのだろうか。 そんなことを思いながら、本棚に手を延ばしてみる […] -
犬のうた ~現代短歌~
新しい試みとして、現代短歌を詠んでみることにしましょう。 もちろんその歌には、犬たちの息づかいがたっぷり含まれているはずです。 目をみはって、この時を懸命に生きている彼らを短歌のかたちに灼きつけるのは、長文以上の表現とな […] -
ひろがる輪は、これからも〜西東京ふれあい譲渡センター、オープン
医療施設×保護犬譲渡センター? 2025年1月18日、ピースワンコ10か所目の譲渡センターが誕生する。その名も「ピースワンコ・ジャパン 西東京ふれあい譲渡センター」だ。 場所は東京都の西東京市。「LIFE MEDICAL […] -
ちのけいやく
その感情を含めて、犬の気持ちがわかる「能力」。 ピースワンコジャパンで働くことになった夏子は、小さいころに野良犬に噛まれたことで、その力を宿すことになりました。 いえ、そう「決めた」のです。 心温まるような、フィクション […] -
ピースワンコで働くということ 4
犬たちのことば もの言わぬ、とされる犬たち。 その気持ちが分かるように、彼らが願いや恐れを言葉で伝えてくれたら…… 犬と暮らす人なら、きっと一度はそう考えたことがあるのではないだろうか。 実は犬たちは、ささやかな変化や仕 […] -
子どもと犬の、幸福な関係。あるいはメリークリスマス
家庭という小さな宇宙に宿る自然 犬は、家の中で暮らしながらも「外」の世界を持ち込む存在だ。 散歩から帰るたびに、風の匂いや草の種をまとってやってくる犬は、家庭に自然の断片を運んでくる。 外で拾った小さな枯葉や、鼻に残る土 […]
おすすめ記事
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保護犬を家族に迎える文化を。官民一体で「殺処分ゼロ」へ!
ピースワンコは広島県の要請のもと、往復4時間かけて定期的に動物愛護センターへ通い、殺処分対象の犬たちを引き出しています。愛護センターは飼育放棄犬や野犬で溢れかえっており、私たちは怖がりな野犬や咬傷犬など、愛護センターでの […] -
終(つい)の住処になるー終生預かりボランティア制度ー
預かるという選択 ピースワンコに在籍する、約2000頭の保護犬(2025年10月末現在)。 その中には、シニアや持病のあるワンコも含まれている。 人に慣れ、体調管理をしてもらいながら、穏やかに暮らす犬たち。 そういった子 […] -
【遺贈寄付】故人の想いが込められた浜松譲渡センター
ひとりからみんなで イギリスの音楽家のジョン・レノンは 「ひとりで見る夢はただの夢、みんなで見る夢は現実になる」という言葉を残した。 今回は、まさに彼の名言を体現したような話を綴りたい。 ピースワンコ・ジャパンは、全国で […] -
保護犬を迎えて 片桐家の「ちゃこ」と「はな」
スイートホーム 芸人、俳優、造形作家と、多彩に活躍する片桐仁さん。2頭の保護犬と共に暮らす愛犬家としての一面も、そんな片桐さんのもう一つの顔だ。保護犬を我が家に迎えること。自分たちが、その子にとっての帰る場所になること。 […] -
手のひらと肉球をつなぐもの
春雷と愛犬 春雷、という言葉がある。 春の到来を伝える雷ともいわれ、 雷鳴に驚き、冬眠していた地中の虫たちが目ざめるという理由で「虫出しの雷」という呼び名もあるそうだ。 なにかがはじまるような雰囲気で、嫌い […] -
殺処分ゼロの哲学
ドリームボックス 「1日に約7頭、年間2400頭以上の罪のない犬が処分されています」(2022年度/環境省)この日本では、いまだに驚くべき数の犬たちが殺処分されている。ぼくは愛護センターの端にある、「ドリームボックス」と […]








