
2024年4月24日、動物愛護センターから神石高原シェルターに「くくり罠にかかった犬が保護された。このままだと命にかかわるので早く迎えに来て欲しい」と緊急引き出し要請が入りました。
メールで送られてきた写真をみると、罠に締め付けられていた両後ろ足に壊死が始まっていて、かなり重症です。一刻も早く引き出さなけれは、命が危ないかもしれません。スタッフは緊張した面持ちで、片道2時間かかる動物愛護センターへ車を走らせました。

くくり罠は、農作物を荒らす鹿や猪などを捕獲するために野山に設置されている罠です。動物が仕掛けを踏むとバネが跳ねて、足をワイヤーで締めて捕獲する仕組みです。動物たちの足にかかったワイヤーは、暴れれば暴れるほど深く食い込んで締め付けるため、くくり罠にかかって瀕死の重傷を負う子が後を絶ちません。
動物愛護センターに保護されたワンコは、捕獲時はかなり暴れたそうですが、ピクリとも動きません。抗生剤などを加えたご飯もほとんど食べていないとのことでした。
スタッフが抱き上げようとすると、人間に怖いことをされた経験があるのか、力を振り絞って歯を剥きながら抵抗してきました。でも想いは伝わるのでしょう、すぐにおとなしくなってくれました。

神石高原シェルターに到着後、この子は「ライチ」と名付けられ、駆け付けた獣医師が数時間に及ぶ処置を行いました。けれど傷の状態が悪すぎて、4月30日、右後ろ足の断脚手術を行いました。片足になってしまいましたが命の危機は去り、容体も安定しています。「ライチ」の緊急保護の様子、ぜひ動画からご覧ください。
・ピースワンコTV(9分12秒)
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