本プロジェクトへの応援、誠にありがとうございます。
ピースワンコ・ジャパンでは、家族が見つかり卒業していく犬たちがたくさんいる一方、なかなか家族が見つからないまま歳をとる犬たちも数百頭います。
もちろん彼らの家族を見つけることもスタッフは決して諦めませんが、これから介護や医療が必要になってくる彼らをより丁寧にお世話できるよう、現在、保護犬たちの暮らす部屋の増築を行っています。
今回は、プロジェクトページでご紹介したピックアップワンコ「家族が見付からない仲間たち」から「コダック」をご紹介、後半では工事中の現場の様子のご報告します!
●心にストレスを抱えていた「コダック」。
コダックは2017年10月に広島県内の動物愛護センターからピースワンコが引き取りました。ピースワンコに来た当初、彼には何らかのストレスが原因の「常同行動」がありました。
常同行動とは、そのときの状況にまったく関係のない行動を繰り返すことを言います。コダックの場合、自分のシッポを追いかけ続けてしまうことがありました。
他にも、急に動かなくなってしまったり、自分自身を傷つけてしまうこともありました。
これまで何があったのか、保護する前のコダックの生活は分かりませんが、現在は治療の甲斐もあり症状も落ち着き、神石高原シェルターで穏やかに暮らしています。他のワンコと接することが苦手ですが、人懐っこく穏やかで優しいワンコです。
お散歩も大好きなので、リードを持ったスタッフの姿が見えると、ライオンのような長い毛をなびかせながら大はしゃぎで待ち構え、全身でその喜びを表現してくれます。
●コダックのお散歩に同行!
この日も上機嫌でお散歩に出掛けました。空き地を隅々まで夢中になって歩き回り、しばらくすると満足した様子で自分からお部屋のある場所まで戻っていきました。
お部屋に戻った後は、モフモフの毛を土だらけにしながらスタッフと一緒に遊びました!初対面のスタッフに対しても全く警戒心がなく、あげたおやつも放り出して、お腹を見せながら甘えてくれました。
コダックがピースワンコの仲間になり、今年で5年が経過します。
とても辛そうに思えた保護当初の姿からは見違えるほど、神石高原シェルターでの継続的な治療をとおし、今では毎日をとても穏やかに過ごすまでに回復してくれました。
将来、たとえ里親さんと出逢わせてあげられることが叶わなくても、ここ神石高原シェルターで、彼の犬生に「楽しかった」と思える日常を少しでも増やせる様、お世話を続けます。
人が大好きなコダックに、皆さま是非会いに来てくださいね。
●5月10日現在の工事の様子
皆さまからこれまでいただいたご支援により、増設したスーパーハウス(鉄骨構造の頑丈なプレハブ式ユニット住宅)と柵の取り付け工事が完了しました。
現在は、適切な環境保全を維持するため、そして万が一のケガや事故を防止するために現場を点検し、細かな仕上げ作業に入りました。
●環境保全のための対策工事
衛生環境を保つために、スーパーハウスでも毎日室内の床を水洗いします。清掃で使用した水が溜まらないよう、また、雨による浸水を防ぐために、側溝を設けました。
●万が一のケガや事故を防止するための対策
建物の下や間に入り込み身体を挟んだりしないよう、板やネットを貼り、隙間を埋める作業を進めています。
脱走防止のためにお庭を囲む柵の上にネットを張りました。
ほか電気工事や水道の工事などでも、細かな部分の点検に入っています。実際にワンコ達が暮らし始めた際に安全に過ごせるよう、完成に向けて工事を進めてまいります。
保護犬たちへの食事・医療・介護はもちろん、この様な施設の修繕・増築費も、保護活動の運営にはなくてはならない取り組みです。
SNSでのシェアも、とても大きな力になります。ご協力お願いいたします!
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