【譲渡活動】 保護犬が卒業する時の喜びは、どんなことより嬉しい!

ピースワンコ・ジャパンではたくさんのスタッフが、保護犬の保護・譲渡活動を行っています。異業種から仲間に加わってくれるスタッフも少なくありません。そんなスタッフの一人、神石高原シェルターの検疫犬舎で働いている「及川」をご紹介します。

●犬に関わる仕事を選んだわけは?
犬に関わる仕事を選んだのは、犬を飼っていた影響が大きいと思います。学生時代に落ち込んでいた時期があったのですが、その時に愛犬の真っ直ぐで日々全力で生きている姿に励まされ、そこで犬の魅力を知りました。その後、社会人になってから、犬の殺処分が行われているということを知り、なんとかしたいという気持ちが強くなっている時にピースワンコの存在を知り、興味をもつようになりました。
当時メーカーに勤務していましたが、夏季休暇をとってピースワンコ・ジャパンのボランティアに参加しました。その後、勤務先のメーカーを退職して動物福祉先進国ドイツに行って1年間働き、帰国後にピースワンコに入職しました。

●仕事の大変なところ、やりがいとは
元野犬のワンコたちに対するトレーニングはとても大変だなと思います。元野犬のワンコたちはビビリで人間不信な子が多いので、まずはしっかりと信頼関係を築いた上でその信頼関係を壊さないように、ゆっくり少しずつその子に合ったトレーニングをしていく必要があるのですが、信頼関係を築くことだけでもとても大変です。

人馴れ訓練の過程で、唸られたり吠えられたり噛まれたりすることもあり、それでも信頼してもらえるよう諦めず少しずつ接触を図っていくのはとても困難な作業です。だからこそ手からオヤツを食べてくれるようになり、触らせてくれるようになり、ハーネスを装着できるようになり、お散歩に行けるようになった時は、とても嬉しくてとても大きなやりがいを感じます。やりがいを感じるのは、里親さんと卒業犬が、シェルターに里帰りしてくれるとき。ワンコの幸せそうな顔を見ると、いつも目が潤んでしまいます。スタッフ全員で力を合わせて「ワンコと人の幸せ」に貢献できるのは、大きな喜びです。

●動物福祉先進国ドイツでの経験
ドイツのドックスクールでは、トレーナーが愛犬連れの飼い主に対してトレーニングを行っていて、犬を飼うことに対する責任感を感じました。また、印象的だったのは、犬と人がストレスの少ない環境でともに暮らし、犬が社会の中に溶け込んでいること。ドイツの事例を参考に、将来はワンコと人が自由に散歩できる大きな森をつくってみたいです。

●ピースワンコ でやりたいこと
単純に他の国の真似をすればいいというわけでなく、日本には日本の事情があるので、それに合わせた対策や施策が必要だと思っています。殺処分数が年々減ってきていることや数値規制の導入など、少しずつ犬を取り巻く状況は良くなってきているとは思うのですが、それでもまだまだ十分とは言えないので、小さなことでも他にできることはないか、ピースワンコで働きながら模索していきたいです。


 
 
 
 
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