2023年8月、広島県の動物愛護センターが移転しました。明るく清潔な部屋に管理された空調。施設内に「ドリームボックス(殺処分機)」はありません。11年前、全国で殺処分数ワースト1だった広島県の殺処分問題は、次のステージへと向かっています。
「当時、私たちが保護作業をする真横でドリームボックスが稼働していました。迫る壁が犬猫をゴミのように押し込んでCO2を注入し、動物たちはもがき苦しみながら最期を迎えていて、言葉で表すことが出来ないほど、非常に悲惨な状況でした。でももう、この機械は埃をかぶって7年半も稼働していません。全国の動物愛護センターも、こういう風にしたいですね」、ピースワンコ・ジャパン プロジェクトリーダーの安倍誠は語ります。
「動物と暮らしたいと思った時、ペットショップなどで購入するのではなく、保護犬を迎える選択肢を選んで欲しいです。ペットショップから購入したらそれだけ需要が上がって供給され続け、闇に消える命も増えてしまう。保護犬を選ぶことで、不幸な命も減ってくると思います」 「そして、一緒に暮らしている子、これから迎える子を最期まで幸せにすること。この2点が当たり前のことになれば、殺処分の問題は解決していくと思っています」
「本当に犬や猫を助けているのは、ご支援やご協力いただいている皆さまだと思います。私たちは皆さまからのご支援をそのまま犬たちに還元しているだけなので、これからも多くの人たちと協力しながら、殺処分問題を解決していきたいと思っています。」 「地道な活動ですが、殺処分される命がいること自体が異常なことなので、1頭も殺処分にしたくない。全ての犬を幸せにするために頑張りたいと思います」
「今日、保護した子もたくさんいます。保護するだけでは意味がないので、譲渡できる犬は譲渡して家族の元で幸せになってもらい、譲渡が難しい犬もピースワンコのスタッフみんなが家族となって幸せにしたい」、安倍はそう語り続けます。安倍の想いはピースワンコの想い。ぜひ動画からご覧ください。 ・ピースワンコTV(10分57秒)