ふるさと納税とは？仕組みから始め方、注意点などを解説

ふるさと納税は、賢く税金を納税できる制度です。これまでに利用したことがない方でも、制度の仕組みを理解しておくことでスムーズに手続きができます。

「ふるさと納税がどのような仕組みかわからない」
「ふるさと納税のやり方がわからない」
「ふるさと納税をお得に利用できるサイトを知りたい」

という方のために、ふるさと納税の仕組みから始め方、おすすめのサイトの選び方までわかりやすく解説します。

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ふるさと納税とは

最近よく耳にする「ふるさと納税」。名前は知っていても、具体的な仕組みについてはよくわからないという方も多いのではないでしょうか。ここでは、ふるさと納税の基本的な仕組みと、利用する上で知っておきたい控除の上限額について解説します。

ふるさと納税の基本的な仕組み

ふるさと納税は、自分が選んだ自治体へ寄付ができる制度です。寄付をすると、寄付額から2,000円を引いた金額が、所得税や住民税から控除されます。つまり、実質2,000円の自己負担で、好きな地域を応援し、返礼品を受け取ることができます。

確定申告を行うと所得税と住民税の両方が、ワンストップ特例制度を利用した場合は住民税のみが控除の対象となります。この制度を通じて、税金の使い道を選び、地域に貢献できるのが大きな特徴です。

ふるさと納税の控除上限額

ふるさと納税には控除される金額に上限があります。この上限額は、寄付をする人の年収や家族構成、住宅ローンの有無などによって変動します。所得税の控除上限は総所得金額の40％、住民税は30％が目安です。

上限額を超えて寄付した分は自己負担となり、控除の対象にはなりません。そのため、ふるさと納税を最大限に活用するには、事前に自分の控除上限額を把握しておくことが重要です。多くのふるさと納税サイトで、簡単なシミュレーターを使って上限額を確認できます。

ふるさと納税の始め方

ふるさと納税を初めて利用する方のために手順をまとめましたので、確認していきましょう。

①控除上限額をチェックする

ふるさと納税は、一人ひとりに利用できる上限額が設定されています。上限額以上を納めても税額控除の対象にはならないため、注意してください。返礼品を選ぶ前に、まずは税額控除の金額をふるさと納税サイト上で調べましょう。

②寄付する自治体・返礼品を選ぶ

上限額を把握した後は、ふるさと納税を利用する自治体を選びます。返礼品や申込期限、寄付金の使い道を各自治体ごとに調べ、まとめておきましょう。

たとえば、出身地や旅行で訪れた場所、自分の好きな特産物が有名な自治体などを考えると、選びやすくなります。

支援したい特定の自治体がない場合は、ふるさと納税サイト上から探すことも可能ですので、このステップはスキップしていただいても構いません。

③ふるさと納税サイトを探す

ほとんどの自治体では、ふるさと納税サイトを使ってふるさと納税を集めています。各自治体のおすすめの返礼品を探すところから、申請までスムーズにおこなうことができます。

【手順2.】で寄付したい自治体が決まった場合は、後述するふるさと納税サイトの中から、支援先の自治体が掲載されているサイトを選び、申し込みをおこなってください。

寄付したい自治体が決まっていない場合、各自治体の情報を1つずつ整理する時間がない方は、ふるさと納税サイト上から寄付先を探してみてください。季節ごとのおすすめや人気商品などを確認することができます。

④自治体から返礼品と書類を受け取る

自治体と返礼品を選定したら、支払い手続きをおこないます。支払いの方法はふるさと納税サイトによっても異なるため、サイト内の案内を参考にしてください。

また、自治体によっても支払い方法、申請期限等が異なるので、確認漏れがないようにチェックしておきましょう。

⑤確定申告の手続きをする

返礼品を受け取って終わりではありません。必ず「寄付受領証明書」を保管しましょう。

寄付受領証明書は、正しく寄付がおこなわれたという証明で、確定申告にも利用します。寄付受領証明書がなければ控除が認められない可能性があるので注意してください。

ふるさと納税を終えたあとに自治体から郵送されてくるケースが多いので、届いた場合は忘れずに保管しましょう。

万が一返礼品を受け取っても書類が届かない場合は、利用したふるさと納税サイトまたは自治体の担当者にその旨を伝えるようにしてください。

【関連記事】ふるさと納税の確定申告のやり方は？e-taxを使った方法や必要書類も紹介

ふるさと納税のメリット

ふるさと納税には、税金の控除が受けられるだけでなく、社会貢献や魅力的な返礼品など、さまざまなメリットがあります。ここでは、ふるさと納税が持つ3つの大きな魅力についてご紹介します。

節税効果と還付金

ふるさと納税の大きなメリットは、税金の控除が受けられる点です。寄付した金額のうち2,000円を超える部分が、所得税や住民税から差し引かれます。確定申告をすると、まず所得税からの還付があり、残りの金額が翌年度の住民税から減額されます。ワンストップ特例制度を利用した場合は、全額が翌年度の住民税から減額されます。これにより、実質的な自己負担を抑えながら、計画的に納税できるため、節税につながると言えます。。

地域活性化への貢献

ふるさと納税は、寄付を通じて好きな地域や応援したい自治体を直接支援できる制度です。寄付金は、その自治体のさまざまな取り組みに使われます。例えば、子育て支援、環境保護、インフラ整備、そしてピースワンコ・ジャパンのような動物保護活動など、具体的なプロジェクトを応援することも可能です。ふるさと納税をきっかけに、その地域の課題や魅力を知り、継続的に応援することで、第二の故郷のように感じられるようになり、地域全体の活性化に貢献できます。

特産品や返礼品の受け取り

ふるさと納税の魅力の一つは、寄付先の自治体から送られてくる返礼品です。返礼品には、その土地ならではの特産品や工芸品、旅行券など、多種多様な品が揃っています。普段はなかなか手に入らないような地域の逸品や、値段以上に満足度の高い商品に出会えることもあります。返礼品を選ぶ楽しみを通じて、これまで知らなかった地域の魅力を発見できるのも、ふるさと納税の大きなメリットと言えるでしょう。

ふるさと納税の注意点

ふるさと納税を利用する際は注意すべきこともあります。トラブルを回避するために、どのような注意点があるかを確認しておきましょう。

控除利用が不可能な場合がある

ふるさと納税では「誰が申請をおこなったか」も重要視されますので、正しい情報入力がされているかどうかに注意してください。

特に、名義人が異なるクレジットカードを利用する際は注意が必要です。たとえばパートナーのクレジットカードでふるさと納税を決済し、確定申告をご自身でおこなった場合、控除が受けられない可能性があります。

ふるさと納税の決済でクレジットカードを使用する際は、必ず名義を明確にしておくことをおすすめします。

ワンストップ特例制度に注意する

税金控除を受けるためには、確定申告かワンストップ特例制度のいずれかの手続きをしなければなりません。手続きをしないで放置をすると、税金控除が受けられず寄付をしただけになってしまうので、必ず手続きをおこないましょう。

なお、確定申告は翌年3月、ワンストップ特例制度は翌年1月と、申請締切日が異なるので注意してください。

ただし、ワンストップ特例制度を利用する方が確定申告もおこなうと、控除が無効になってしまうおそれがあります。医療控除や住宅ローン控除など、他の控除を利用するために確定申告をする場合は、ワンストップ特例制度は利用せず、必ず確定申告にふるさと納税の申告を反映するようにしてください。

確定申告	ワンストップ特例制度
税務署に申請して寄付金控除を受ける	確定申告をしなくても寄付金控除が受けられる
翌年の3月15日まで（※）	翌年の1月10日まで（※）
寄付先が6自治体以上になった人や、ワンストップ特例制度の提出ができなかった人	その年の寄付先が5自治体以内の人

控除限度額を超えると自己負担となる

控除上限額を超えて寄付した場合、超えた分は純粋な寄付となり、自己負担になります。お得に制度を活用するためにも、上限額の範囲内で計画的に寄付をすることが重要です。

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おすすめのふるさと納税サイト10選

ふるさと納税サイトが多く、自分にとってどのサイトか理想かわからない方のために、おすすめのサイトをピックアップしました。それぞれのサイトにどのような特徴があるのかみていきましょう。

ふるさとチョイス

ふるさと納税サイトの中でも大手サイトの「ふるさとチョイス」です。返礼品を探しやすいようにサイトのデザインもわかりやすく、初心者でも安心して理想の寄付先を探すことができます。

独自サービスとして展開するポイントは、寄付金額の30%分が還元され、自治体のお店で利用することも可能です。

＜編集部コメント＞
迷ったらふるさとチョイス！旅行好きな方、初めて利用する方におすすめです。

楽天ふるさと納税

楽天が運営する「楽天ふるさと納税」は、利用することで楽天ポイントが貯まります。ランキング形式、金額など、利用者の探し方に合わせて返礼品がカテゴライズされているため、お気に入りの自治体を見つけることができるでしょう。

さらに控除額を瞬時に計算するシミュレーターもあり、自分がどの程度利用できるかもすぐに把握できます。

＜編集部コメント＞
楽天ショップを普段から利用している方であれば、ポイント還元率も高く利用しない手はなさそうです。楽天カード持ちの方は楽天ふるさと納税がおすすめですよ！

ふるなび

初心者にもわかりやすく、ふるさと納税の仕組み・利用方法を解説しているサイトが「ふるなび」です。カテゴリランキングはもちろん、初心者でもわかりやすいサイト構成が特徴です。

50万円以上寄付をする方に完全無料で一括代行をおこなうサービスや、好きなタイミングで返礼品を交換できるカタログサービスなどもあります。

サイト内で獲得したポイントは、Amazon ギフトカード、dポイント、paypay、楽天ポイントにも交換可能で、ライフスタイルに合わせてポイントを交換できます。

＜編集部コメント＞
ふるなびは、初心者の方に嬉しいサポート制度が充実しています。ふるさと納税がよくわからない方でも賢く利用できます。

ふるラボ

テレビで紹介された全国のおいしい返礼品を探している方は、「ふるラボ」がおすすめです。このサイトはテレビ朝日が運営しているサイトで、番組で紹介された返礼品も取り上げられています。テレビを日頃から視聴している方におすすめのサイトです。

＜編集部コメント＞
テレビで紹介される商品の多くは、お店のこだわりが反映されたものばかりです。返礼品で試してみようという方にはおすすめです。

ふるさとプレミアム

Amazonを日頃から利用している方におすすめのサイトが、「ふるさとプレミアム」です。キャンペーン時には、返礼額の30%分のギフトカードを獲得でき、Amazonギフトカードだけで考えれば最も還元率の高いふるさと納税サイトといえます。

自治体数もある程度掲載されているため、希望の返礼品を見つけることができるでしょう。

＜編集部コメント＞
Amazonを日頃から利用する方にとっては魅力的なサイトですが、そうでない方にとってはあまり恩恵を感じられないかもしれません。その点を注意して利用を検討してみてはいかがでしょう。

JRE MALLふるさと納税

「JRE MALLふるさと納税」は、JR東日本が運営するふるさと納税サイトです。最大のメリットは、JREポイントが貯まりJR ならではのお得な旅が楽しめる返礼品があることです。旅行好きの方や日頃からJREポイントを貯めている方におすすめです。

＜編集部コメント＞
旅行好きで関東圏にお住まいの方は恩恵を最大限受けられる可能性がありますよ！

食べチョクふるさと納税

おいしい食べ物の返礼品を探している方は、「食べチョクふるさと納税」がおすすめです。全国各地のこだわりの返礼品を見つけることができます。

その季節の旬を見つけることができるので、地方のおいしい食べ物を返礼品として考えている方におすすめです。

＜編集部コメント＞
返礼品の生産者の顔もわかるため、安心してこだわりの返礼品を選ぶことができるのもこのサイトの魅力ポイントのひとつです。全国各地のおいしい逸品を楽しみたい方におすすめのサイトです。

三越伊勢丹ふるさと納税

他のサイトでは見られない返礼品を探したい方におすすめなのが「三越伊勢丹ふるさと納税」です。定番の返礼品だけではなく、三越伊勢丹に勤めるバイヤーがひとつずつこだわりの返礼品を紹介しています。

デパ地下の商品をお得に購入できるため、三越伊勢丹に普段から利用している方にもおすすめです。

＜編集部コメント＞
店頭でもふるさと納税を利用することができます。ネットでの注文が苦手な高齢者の方は、お店で手続きをするのもアリですよ

ぐるすぐり

返礼品の中には、レストランのコース料理やお食事券を出品していることもあります。ぐるなびが運営する「ぐるすぐり」は、お食事券やお店のコース料理をふるさと納税の返礼品として出品をしているところです。外食が好きな方は、ぐるすぐりを活用し、お気に入りの返礼品を見つけましょう。

＜編集部コメント＞
料理が苦手という方におすすめのふるさと納税返礼サイトです。超高級おせちやコース料理など、さまざまな美味しい返礼品を見つけることができますよ。

ヤフーふるさと納税

ふるさと納税サイトを厳選して選びたい方におすすめのサイトが、「ヤフーふるさと納税」です。さとふる、ふるなび、ふるさとチョイスの情報を一度に閲覧することが可能です。

＜編集部コメント＞
時間がないけれど、ふるさと納税をしっかり選びたいという方は、ヤフーふるさと納税と相性が合うかもしれません！

ふるさと納税で寄付金を募るピースウィンズ・ジャパンとは

ふるさと納税の寄付先には、動物保護活動を行う団体も選べます。ここでは、日本の犬の「殺処分ゼロ」を目指して活動する「ピースワンコ・ジャパン」と、彼らが向き合う日本の犬たちが置かれた現状についてご紹介します。

日本で多くの犬が殺処分されている現状

日本では、飼育放棄された犬や野犬などが動物愛護センターに収容され、引き取り手が見つからなければ殺処分されてしまうという悲しい現実があります。2022年度には、年間2,400頭以上の犬が殺処分されました。1日に換算すると約7頭の命が失われていることになります。ピースワンコ・ジャパンは、このような状況をなくすため、殺処分対象となった犬たちを引き取り、新しい家族を見つける活動を行っています。

ピースワンコ・ジャパンが行っている活動内容

ピースワンコ・ジャパンは、日本の犬の「殺処分ゼロ」を目指す認定NPO法人です。広島県の動物愛護センターで殺処分対象となった犬を引き取り、神石高原町のシェルターで保護しています。そこでは、健康診断やワクチン接種、避妊・去勢手術などを行い、心身のケアをしています。また、人慣れトレーニングを積んだ後、全国10ヶ所の譲渡施設を通じて、新しい里親を探す活動を展開しています。これまでに8,300頭以上の命を救ってきました。

ピースワンコ・ジャパンへのふるさと納税でできること

ふるさと納税を通じてピースワンコ・ジャパンへ寄付をすることで、殺処分の危機にある犬たちの命を救う活動を直接支援できます。ここでは、皆様からの寄付がどのように活用され、犬たちを救う力になるのかを具体的にご紹介します。

ピースワンコ・ジャパンの運用にかかるお金

ピースワンコ・ジャパンでは、現在約2,500頭の犬を保護しており、その運営には莫大な費用がかかります。日々の食費や医療費、ワクチン接種、避妊・去勢手術、犬舎の環境維持など、飼育関連費用だけで年間10億円以上が必要です。これらの運営費は、すべて皆様からの会費やふるさと納税を含む寄付によって賄われています。寄付の一つひとつが、保護犬たちの命をつなぎ、健康で快適な生活を支えるための大切な資金となります。

寄付により多くの犬が救われます

皆様からの寄付は、殺処分の危機に瀕している犬たちを救うための大きな力となります。寄付金は、犬たちを保護するためのシェルターの運営費や、適切な医療ケア、日々の食事、そして新しい家族を見つけるための譲渡活動費として活用されます。ふるさと納税を通じてピースワンコ・ジャパンを支援することで、一頭でも多くの犬を行政による殺処分から救い、幸せな未来へとつなげることができます。あなたの支援が、犬たちの命を直接救うことにつながるのです。

ピースワンコ・ジャパンへのふるさと納税のやり方

ピースワンコ・ジャパンへの支援は、広島県神石高原町のふるさと納税を通じて行うことができます。「ふるさとチョイスGCF」から申し込みが可能です。

▶ふるさと納税のガバメントクラウドファンディングは「ふるさとチョイス」

寄付プランには、返礼品なしで全額を寄付するタイプと、神石高原町の特産品を受け取れる返礼品付きのタイプがあります。サイト上で寄付したい金額を選び、手続きを進めるだけで、殺処分ゼロを目指す活動を直接応援することができます。

ふるさと納税以外でも寄付可能

ピースワンコ・ジャパンへの支援は、ふるさと納税以外にも様々な方法があります。毎月定額を寄付する「ワンだふるファミリー」や、今回のみの寄付、遠方から里親になる「ワンだふるサポート」など、ライフスタイルに合わせた支援が可能です。また、企業向けの「企業版ふるさと納税」や、遺贈による寄付も受け付けています。公式サイトでは、活動を支えるための多様な支援方法が紹介されており、自分に合った形で犬たちを救う活動に参加できます。

住民税や所得税が節税できるふるさと納税で殺処分される犬を救おう

ふるさと納税は、実質2,000円の負担で税金の控除を受けながら、返礼品をもらえるお得な制度です。その仕組みを活用し、応援したい自治体やプロジェクトを選ぶことで、社会貢献にも繋がります。特に、ピースワンコ・ジャパンへの寄付は、行き場のない犬たちの命を救う「殺処分ゼロ」の活動に直接貢献できます。節税というメリットを活かしながら、尊い命を守る活動に参加してみませんか。あなたの行動が、一頭でも多くの犬を幸せな未来へと導きます。

＼ワンコを幸せにするために、3分でできること／