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ワンコの個性と向き合って変化や成長を楽しもう!~「美勇人」のお話~

2023/11/24

 

「保護犬を迎えるのって難しい?」
「保護犬は馴れないんじゃないの?怖いんじゃないの?」
こう質問をされることが良くあります。そんなとき私たちは、
  「保護犬」と特別視するのではなく「個性的なワンコ」としてみてください。
  「家族」として迎えたら、その子と向き合って変化や成長を楽しみながら暮らしてください。
そうお伝えしています。

ピースワンコの保護犬はどのこもみんな個性的な子ばかりですが、
今回は生駒譲渡センター で卒業準備をしている「美勇人(みゅうと)」のお話をご紹介します。
 

 

「美勇人(みゅうと)」は、2021年12月28日に、広島県の動物愛護センターから引き出されてピースワンコの神石高原シェルターにやってきました。生後3ヶ月頃の野犬の子犬でした。スタッフはご飯をふやかして食べさせたり寒くないように床暖房や毛布を入れて温度管理をしたり、大切にお世話をしながら人馴れトレーニングを行い、2022年8月15日に生駒譲渡センターで里親様の募集を開始することになりました。
 

 

「美勇人」は、少し怖がりで知らない人には吠えてしまいますが、本当はとても甘えん坊。馴れると撫でて欲しくて手で催促してきたりお腹を出してくれたりと、とっても可愛らしい男の子です。他のワンコと遊ぶのも大好きで、オモチャで一人で遊ぶのも上手。お家の中でもリラックスしてのんびり過ごせる子で、みんなから可愛がられていました。
そんな「美勇人」に今年の夏、ちょっとした事件が起きました。
 

 

ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、6月末に生駒譲渡センターの建物に水漏れが生じたのです。その影響で個室犬舎が一時期使えなくなり、ワンコたちはずっと一緒に広い部屋で暮らすことになりました。
最初は楽しそうにしていたワンコたちですが、期間が長引くにつれ、ストレスが溜まってきているのを感じていました。特に「美勇人」の様子は分かりやすく、来場者の方には誰にでも激しく吠え掛かり、その勢いでスタッフにも噛みついてしまう事もありました。そしてついには、ずっと仲の良かったワンコとも喧嘩をするようになってしまったのです。
 

 

このままではいけないと、改修工事の開始より一足早くボランティア様のお宅で預かってもらうことになりました。
すると次に会った時にはあんなにピリピリしていた「美勇人」が、目をキラキラ輝かせ「久しぶり~!」とブンブン尻尾を振って、スタッフに大喜びでとびついて来てくれました。「美勇人」を預かってもらってまだ数日しか経っていない日のことでした。
 

 

聞くと散歩には一日に何回もゆっくりと連れ出してもらい、先住のワンコともよく遊び、ご家族にもたくさん遊んでもらって、その後は疲れて伸び伸びよく寝ているとのことでした。
どこの公園に行っても「美勇人」は良い子だね、と褒められていたそうで、ご近所の色んなワンコとも関わって一緒に遊んだりも出来ていたようです。
 

 

譲渡センターにいるワンコたちに、スタッフは我が子の様に愛情を持ってお世話をしていますが、お散歩に行く時間も一頭一頭に接する時間も、限られた時間の中でのこと。特にその時期はスタッフの数が少なかったこともあり、運動も愛情も「美勇人」にとっては全く足りていなかったのだと思います。私たちはいかに「美勇人」のことをきちんと理解できていなかったのか、いろいろ反省しました。

センターがリニューアルしてからは新しいスタッフも増え、ボランティアさんにもお手伝いいただくことで、ワンコたち一頭一頭に向き合う時間を増やすことができ、「美勇人」をはじめ生駒譲渡センターのワンコたちは元気いっぱい過ごすことができています。ただお家での様子を見て改めて、「美勇人」には一刻も早く「美勇人」だけのお家を見つけ、「美勇人」だけの家族に巡り合ってもらいたいという想いがより一層強くなりました。

 

 

そして秋、ついに「美勇人」にも運命のご家族からお声が掛かりました!
ずっと待ち望んでいた「美勇人」だけの家族と、たくさんたくさんお散歩に行って、幸せに暮らしていって欲しいと思っています。

「美勇人」にとって一番大切なのは愛情と運動でしたが、それはどのワンコも同じかと言われるとそうではありません。
もちろん犬にとって運動は何よりも大切なものと言っても過言でもありません。ただ元野犬のワンコの中には、お散歩が苦手な子もいるのが現実です。怖がっている子を最初から無理矢理引き摺って長時間行く散歩がその子の幸せかどうか、よくよく考えてみる必要があります。

 

 

本当に必要なのは一緒に生活していく家族だからこそ分かる『その子が本当に今何を思っているのか」を読み取ろうとする気持ちだと思っています。「美勇人」はそれを改めて気付かせてくれました。

日々の生活の中でワンコたちが伝えてくれるサインを、私たちはきちんと読み取ってあげているだろうか?
今一度、考えてみていただきたいと思います。

子犬の頃にお迎えした場合、子犬のうちに色々なところに出掛けたり、色んな犬や人に会わせたり…もちろん大切な事です。ですがピースワンコには子犬ばかりでなく、成犬のワンコもたくさんいます。子犬とは違い成犬のワンコは好きなことや苦手なこと、ワンコ一頭一頭の性格がもう出来上がっている状態です。これだけ聞くと少し大変だなと感じる方もいるかもしれません。でも逆にそこを受け入れてあげさえすれば、意外と分かりやすくて一緒に生活しやすいのが成犬の良い所だと私たちは思っています。

 

 

勉強熱心な方はワンコの躾の本などを読んでみて、思い通りに行かなくて思い悩むこともあるかもしれません。でも元野犬のワンコたちもそうですが、ワンコってみんながみんな教科書通りに行く子ばかりではありません。「美勇人」のようにたくさん人と関わってたくさん遊んでほしい子もいれば、お家で一人でゆっくり過ごす時間の方が大切な子もいます。

いかに今のお家の環境や家族の接し方がその子にとって心地の良いものになるか、それを見極めてあげることが本当の愛情だと思います。

どんなに大人しい子でも、表現方法は小さいけれど「嬉しい」「楽しい」を表現してくれているはずです。その子の性格によって得意不得意や、物事に慣れるのに掛かる時間も様々です。

もちろん成犬だからといってそれ以上変わらないかといえば、絶対にそんなことはありません。経験を積み重ねていけば必ず糧となりますし、苦手なことも少しずつ少しずつ積み重ねることで克服出来た子もたくさんいます。どうしても駄目な時は一旦諦めて、別の方法を試してみるのも良いと思います。

 

 

きっとワンコたちにとって一番悲しいことは家族であり一番の理解者である飼い主さんが、困った顔や悲しい顔をしていること。そうではなく「君といて楽しいよ!幸せだよ!」とたくさん伝えてあげてください。そうすればワンコとの生活はもっともっと、今まで以上に楽しいものになるはずです。

ワンコも大切な家族です。私たち一人一人に個性があるように、ワンコも一頭一頭に個性があります。ぜひその子の個性に向き合って、その子の個性に合わせて成長を楽しんでいただきながら、一緒に楽しい時間を重ねていただきたいなと願っています。

これからワンコをお迎えされる方も、現在ワンコと暮らされている方も、何かお困りのことがありましたら、気兼ねなくピースワンコのスタッフに相談して頂ければと思います。皆さまのご連絡、お待ちしています!

 

 

 

 

※ピースワンコは、皆さまからのご寄付だけで活動しています。一頭一頭に寄り添ったお世話ができるのも、皆さまのご支援のお陰です。これからもワンコの命を守る活動を続けていくために「ふるさと納税」からのご支援をよろしくお願いいたします。

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yuri.yokoo
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