【令和6年能登半島地震 ペット支援】避難所を回り、ペットの健康状態の確認と物資支援を行いました

2024年1月1日に石川県能登地方で発生した地震は、マグニチュード7.6、最大震度7の大きな揺れを観測し、能登半島地方に甚大な被害をもたらしています。
ピースワンコ・ジャパンの運営元であるピースウィンズ・ジャパンの緊急支援チームは、発災直後から珠洲市を中心に捜索救助・医療や物資支援に入っています。8日にはピースワンコ・ジャパンのペット支援チームも派遣し、現地で支援を開始しています。

ペットと共に避難されたご家族は避難所の同じスペースに入れないことも多く、隔離された場所で過ごしている方もおられます。市役所・保健所や動物愛護センターなど各所との調整を進めつつ、他団体と連携を取りながら各地の避難所を回り、必要とされる支援についての調査を行いました。

珠洲市の避難所の一つである正院小学校を訪問した際、下駄箱横のスペースにヨーキーと共に避難されていたご夫婦は、「自宅は床も棟も落ちてしまってとても住める状態ではない。いつも一緒に過ごしているこの子を置いていくのは、心配でとてもできなかった。ペットがいるので玄関のスペースに移動することになり、これから冷え込むのでどうなるか心配だが、野ざらしでないだけまだ有難い」と話されました。

(1月9日正院小学校の避難所にて)

小学校の近くでは、無事だった自宅の倉庫で柴犬と共に過ごされていた男性がおられました。日中は倉庫に帰り、夜はワンコと一緒に避難所の下駄箱スペースで寝泊まりされているとのこと。
「今後のことを考えると、ここに留まるか移住するかも検討しなければならないが、引越しも大変だと思うしこの子もいるので…」と、先が見えない避難生活に不安を感じておられました。

(1月9日正院小学校近くの倉庫にて)

ピースワンコのスタッフは、ワンコたちの健康状態が問題無いことを確認し、今後追加で必要になってくる物資をリストアップして、また次の避難所に向かいました。

 

三崎避難所の集会所では、シーズーと一緒に避難されていた女性がおられました。「自宅は屋根が崩れ雨漏りして、玄関も入れないくらいの状態。当分の間は周りに配慮してここで過ごすことになると思うが、他県の親戚の家に引っ越すことも考えている」とのこと。
フードやリードなどの支援物資を受け取ると、「避難中もお散歩をして息抜きをさせてあげられる、ありがとう」と喜んでくださいました。

(1月10日三崎避難所の集会所にて)

2日間で7箇所の避難所を回り、ペットとご家族の健康状態を確認しながら、現状の調査を行いました。基本的なフードやペットシートから、ウェットティッシュなどの衛生用品、首輪やリードを届けることができました。引き続き、今後も各所と連携しつつニーズに沿った支援活動を続けてまいります。
また、避難生活が長期化してくると、これからの生活に不安を感じる方も増えてきます。
ペットと一緒に過ごすための環境づくりや、生活に必要なサポートなど、被災された方とそのご家族であるペットに、これからも寄り添ってゆければと思います。

 

 

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