2024年1月17日

【令和6年能登半島地震 ペット支援】他団体との連携により、猫の捜索や預かり支援を行いました。

ピースワンコ・ジャパンは、能登半島地震で被災された方々とその大事なご家族であるペットを支援するために、避難所を回りながら物資配付や預かり支援を行っています。現地では雨や雪が降り続き、厳しい寒さのなか避難生活が続いています。

この日も7か所の避難所を回り、ペット連れ避難者の方々のお困りごとをうかがいつつ、取り残されたペットがいないか聞き取り調査を行っていました。
1月2日から早々に現地入りされていた「日本レスキュー協会」さまと連携し、犬猫その他を問わず、エリアを手分けしてペットの捜索活動や物資支援に回りました。

犬・猫や鳥などを飼われていて、一緒に避難ができなかった地域の方は、今も車や自宅で管理をされている状況でした。1日に数回様子を見に行ってフードを置いてくるそうですが、厳しい寒さと余震も続いているため、心配に思う飼い主さまが多くおられました。

 

また、ピースワンコがSNSで発信していた、ペット緊急一時預かりの相談フォームからも何件かお問い合わせがきていました。この日うかがったのは、珠洲市内のご自宅付近で猫3匹と共に車中泊をされていた方からの預かりのご相談でした。
ピースワンコではワンコの保護・譲渡活動を行っていますが、犬に限らず猫を飼っているスタッフも多くいます。この日、猫の引き取りに向かったスタッフも、実は日ごろ保護猫と共に暮らしており、接し方には慣れていました。

お話をうかがうと、3匹のうち1匹は気温が寒いと膀胱炎になりやすく、フードにも日ごろ気を遣われているとのことでした。
飼い主さまは、「一緒に車で避難をしていたが、家と違う環境で猫がストレスを感じていた。倒壊が心配な家の中に戻すことはできないし、このまま車中泊を続けていくのも体調が心配でどうしようかと毎日悩んでいた。この子達が安全な場所に行ってくれると安心する、本当に有難い」と話されました。

「みんなで仲良く、良い子にしててね。ごめんね、すぐまた会えるからね!」と名前を繰り返し呼びながら、出発のぎりぎりまで3匹それぞれに声を掛けて寄り添っておられました。スタッフにも「気を付けてね!」と何度も声を掛けていただき、見送られながらの出発となりました。

今回の猫の預かりに関しては、日ごろから猫の保護活動を行っておられる「ネコリパブリック(通称:ネコリパ)」さまへと引き継ぐことになりました。ネコリパさまは岐阜県飛騨市にシェルターがあり、これまでにも猫の全国殺処分ゼロを目指して10年前から保護活動をされている団体さまです。能登地震被災者の方からの預かり支援も発災直後から行われていて、この度のご相談も大変快く引き受けてくださいました。

金沢まで迎えに来てくださり、ネコリパさんに引き渡しをすることができました。落ち着いてご飯も食べることができていると、その後の様子もお伝えくださり、飼い主様にも安着の連絡をしてくださいました。

人間と違っても、ペットも大切な家族です。そんな家族や皆さまを支えようと、日本レスキュー協会さまやネコリパさまをはじめ、全国から幾つもの保護団体が支援に入っています。迅速なご対応とご協力をいただき本当にありがとうございます!

自治体や他団体さま、その先のボランティアや支援者さまに支えられているお陰で、この活動ができています。これからも、被災された方々とペットに寄り添い、引き続き連携して必要な支援を行なってまいります。

【ご協力いただいた団体さま】
■日本レスキュー協会さま:https://www.japan-rescue.com/category/2024noto/
■ネコリパブリックさま:https://www.neco-republic.jp/information/shop/hida/27802/

 

 

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