2024年4月19日

卒業から1年、東北に巣立った“きょうだい犬”のいま

2023年3月29日、満開の桜並木のなか、ピースワンコから2頭のきょうだいワンコ「仁(旧名ローヤル)」と「ごま(旧名アメリ―)」が岩手県陸前高田市へ卒業していきました。

2頭を岩手県から世田谷譲渡センターへ車でお迎えに来てくださったのは、ご友人同士の2組のご家族。「仁」の里親さまが以前からピースワンコのSNSを見てくださっていたご縁で、きょうだい2頭の同時譲渡、そして、ピースワンコから初めての東北への譲渡となりました!「仁」と「ごま」の卒業とその後の様子をお伝えします。

岡山から岩手へ!各譲渡センターのスタッフが一丸となって譲渡を実現

以前にも犬と暮らしておられた「仁」の里親さまは、もう一度家族で犬と暮らしたいと、ピースワンコの里親募集ページを見てくださり、岡山譲渡センターにいた子犬のきょうだい「仁」と「ごま」に目が留まったそうです。

「仁」と「ごま」は、2022年11月末に動物愛護センターから保護した野犬の母犬が神石高原シェルターで12月11日に出産、10頭きょうだいとして生まれました。残念ながら1頭は出産翌日に衰弱死してしまいましたが、9頭の子犬と母犬はスタッフが大切にお世話をして、子犬たちはすくすく成長。あっという間に里親を募集できるまで大きくなりました。

「仁」と「ごま」は岡山譲渡センターで里親募集することとなり、仲良く遊んでいる様子をスタッフが動画で掲載。その動画をみた里親さまが “2頭を一緒にを引き取ることができたら、卒業後も頻繁に会わせてあげられる”と思ってくださり、ご近所に住んでおられるご友人家族とともに2頭へお申し込みを頂きました。

※里親募集中の頃の2頭(左「仁」、右「ごま」)

その後、里親さまたちとのオンライン面会を行い、書類審査、オンラインお宅訪問へと進んで、2頭の譲渡が決定!お迎え場所を相談することとなりました。

里親さまのご自宅の岩手県陸前高田市から岡山譲渡センターまでは、1,100km以上の距離があります。岡山譲渡センターからの卒業は、里親さまにとってもワンコたちにとってもかなりの長旅。「東京までなら車でお迎えに行けます」との里親さまからのお申し出を受け、ワンコたちは世田谷譲渡センターへ移動して卒業することになりました。


生まれて初めての長距離移動となる「仁」と「ごま」の負担を出来るだけ減らすために、どうすれば良いか様々な検討が始まりました。ピースワンコには全国7ヵ所(※2023年3月当時。現在は8ヵ所)の譲渡センターがあるため、2頭のきょうだい犬は岡山譲渡センターから奈良県の生駒譲渡センターに移動して数日間を過ごした後、東京の世田谷譲渡センターまで移動することが決まりました。

世田谷譲渡センターに到着した直後、「仁」と「ごま」は知らない場所にかなり緊張していましたが、体調変化も生じず元気そのもの!スタッフや里親さまご家族に迎えられ、少しずつ距離を縮めていきました。

「仁」と「ごま」の里親さまは、2頭に新しい首輪とハーネスを用意してくださいました。「仁」の里親さまは、水色の名前入りの首輪とハーネス、ご自身もハーネスとおそろいの水色の服で迎えに来てくださいました。黄色のハーネスをご用意くださった「ごま」の里親さまは、東京に暮らす娘さんやお孫さんと一緒に来てくださり、家族みんなで初対面の日を迎えました。

陸前高田市は、2011年の東日本大震災の巨大津波で大きな被害を受けました。「ごま」の里親さまは、実は、発災直後から災害支援活動を行っていたピースワンコの運営母体・認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパンの支援を受けたお一人でした。震災から12年、ワンコが再び繋いでくれたご縁に、スタッフ一同、大変嬉しく思いました。

目指せ看板犬!新しい家族との暮らし

同じ市内で暮らす「仁」と「ごま」を、それぞれのご家族は時間を見つけては一緒に遊ばせているそうです。お家に迎えたばかりの頃は、2頭とも緊張して机の下で大人しくしていることが多かったようですが、外で遊んだり、きょうだいで一緒にお昼寝をしたりして、だんだんと新しい環境に馴れてきています。

※里親さまご提供写真(左:「ごま」と「仁」、右:「仁」と里親様)

「仁」は日中、里親さまご夫婦が経営されているカーメンテナンス店で過ごすことも。当初は少し怖かったお父さんにも慣れて、近くで作業を見守れるようになりました。看板犬を目指してがんばれ、「仁」!

卒業から1年、東北の自然の中できょうだいで成長中

2024年4月、スタッフが陸前高田を訪ねると、立派に成長した2頭がご家族と一緒に迎えてくれました。この日はきょうだいで、海の近くの広大な芝生でお散歩をする日。すっかり身体が大きくなっていて、卒業したとき5kgだった「仁」は25kgあるそうです。「仁」と「ごま」が並ぶと「仁」の方が大きいけれど、「2頭は声がそっくり!」とご家族は口を揃えます。

※里親さまご提供写真(左「ごま」、右「仁」)

最初の頃「激烈ビビり」で、知らない人がいるとフリーズしてしまっていたという「仁」も、初対面の人やお散歩中に会ったワンコとも、仲良くコミュニケーションできるようになっていました。

「仁」よりシャイな「ごま」は、もう少し時間がかかりそうですが、これからもこうして2頭でたまに一緒に遊びながら、豊かな自然の中でのびのび過ごしていってほしいと思います。

東京から北にはピースワンコの譲渡センターがまだありませんが、「仁」と「ごま」のように、遠方の里親さまの元へ卒業しているワンコがいます。「仁」と「ごま」が卒業したあと、青森県と北海道の里親さまへの譲渡も実現しました。

ピースワンコの里親募集サイトで気になるワンコに出会ったらぜひ、ご遠慮なくお問い合わせください!犬を家族に迎えたいと思った時、「保護犬を迎える選択肢」を選んでいただけるよう、これからもスタッフ一同、ワンコと人の幸せのために尽力してまいります。

>里親募集中のワンコのページは コチラ

※里親さまご提供写真(家族と一緒にテレビを見る「ごま」)

※里親さまご提供写真(プラーで遊ぶ「仁」)

※ピースワンコは、皆さまからのご寄付だけで活動しています。一頭一頭に寄り添ったお世話ができるのも、皆さまのご支援のお陰です。ワンコの命を守る活動を続けていくために、ご支援をよろしくお願いいたします。

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