ジャーマンシェパードは賢く運動能力が高い犬種で、警察犬のイメージが強いのではないでしょうか。しかし、ジャーマンシェパードについて詳しく知っている人はそう多くありません。この記事ではジャーマンシェパードについて解説します。里親になるにはどうすればいいのか、飼う際に気をつけるべきことはなにかなど、さまざまな疑問にお答えしていきます。
ジャーマンシェパードってどんな犬?
ジャーマンシェパードは警察犬として活躍する姿が有名な犬種です。人と共に一生懸命働く姿は従順で聡明さを感じますが、本当にジャーマンシェパードは頭のいい犬種なのでしょうか。まずは、ジャーマンシェパードがどんな犬種なのかについて詳しく説明していきます。
ジャーマンシェパードは幅広い分野で活躍している大型犬
ジャーマンシェパードはイメージ通り、警察犬としてさまざまな場面で活躍しています。しかし、警察犬だけでなく、軍用犬や盲導犬、災害救助犬など、様々な分野で活躍している犬種でもあります。元々、ジャーマンシェパードは、牧羊犬として飼われていた運動能力の高い犬を、軍用犬にするために交配を繰り返して生まれた犬種です。そのため、忠誠心が高く、辛抱強い性格の個体が多くなっています。
警察犬や軍用犬として活躍していたという話を耳にすると、「凶暴そう」「攻撃的な性格なのかな」と思ってしまう人もいるのではないでしょうか。しかし、ジャーマンシェパードは心を許した家族にはしっかりと甘えてくれる、感情豊かな犬種でもあるのです。
ジャーマンシェパードの大きさ、寿命、性格などは?
ジャーマンシェパードの里親になるためには、大きさや寿命など、一緒に暮らしていく上で必要な情報を知っておきましょう。ジャーマンシェパードの体高(背から地面までの長さ)は、オス60〜65cm、メス55〜60cmを理想サイズとします。分類は大型犬です。ジャーマンシェパードの体重はオス30~40kg、メス22~32kgです。
ジャーマンシェパードの寿命は9~13年と言われています。これは平均的な大型犬の寿命と同じくらいです。
性格は活発で落ち着きがあり、洞察力に優れ、勇気と我慢強さがあります。愛情深く感情豊かで、親しい相手のことを守ろうとする一面も持っています。
ジャーマンシェパードを飼うのに向いている人は?
ジャーマンシェパードを飼うのに向いている人はどういう人なのでしょうか。また、ジャーマンシェパードと一緒に暮らしていく上で、気をつけるべきことも事前に知っておきたいですね。早速見ていきましょう。
ジャーマンシェパードは初心者向きの犬ではない
ジャーマンシェパードは、ある程度犬に慣れている人向けの犬種です。犬との生活が初めての人に向いている犬種ではありません。身体が大きいので、ちゃんと犬をコントロールできる人でないと、押し倒されたり、引っ張られたりしてしまう可能性もあるでしょう。また身体が大きい分、食費、医療費、設備費もかかるため、金銭的余裕がある人におすすめです。
ジャーマンシェパードは、考えて何かをすることが好きで、作業意欲が高い犬とも言われています。飼い主の指示をしっかり聞くことに生きがいを感じる面もあります。また、他の人や犬に飛びついたりしないようにするためにも、きちんとスキンシップやしつけのできる人がいいでしょう。
被毛が短毛のダブルコートで寒さに強く、暑さに弱い特徴があります。夏場は涼しい場所で飼育する必要があることも認識しておきましょう。
ジャーマンシェパードの里親になるには?必要な手続きは?
まず犬の里親になるには、ネットの里親募集サイトや、さまざまな地域で行われる譲渡会でのマッチングを利用する方法があります。里親募集サイトなどでは、譲渡先を探しているワンコたちの写真が掲載されている場合もあるので、犬種をジャーマンシェパードに絞って探すことも可能です。
特に、地域の譲渡会では実際にワンコと触れ合って相性を確認することができます。長い時間を共に過ごすことになる家族ですから、最初に相性を確認しておくことはとても大切です。
ピースワンコで犬の里親になれる
地域の譲渡会を開いている団体に「ピースワンコ」という団体があります。ピースワンコは犬の殺処分ゼロを目標に全国で犬の譲渡を行っていて、行政機関・企業・地域社会と連携して、犬の保護・育成・譲渡を行っています。
ピースワンコの施設は現在8か所、神石高原・広島・福山・岡山・生駒・湘南・世田谷・東京あきる野にあります。
現在里親を探しているワンコは以下のURLから確認できます。
https://jinsekiadmin.wixsite.com/peacewanko
ジャーマンシェパードが募集しているかどうか分からないときは、里親希望者事前アンケートに記入しましょう。
「相談したいので相談に乗って欲しい」を選択、「気になるワンコがいたら教えてください」の欄にジャーマンシェパードを入力すれば、里親募集しているかどうか事前に調べることができますよ。ぜひチェックしてみてください。
ピースワンコでの譲渡の流れは?負担費用は?
まず、神石高原をはじめとするピースワンコの施設に行き、実際にワンコたちに会います。ピースワンコの施設では、スタッフが家族構成やライフスタイルに合わせておすすめのワンコを紹介してくれます。そこで気に入るワンコがいた場合、里親希望申込書提出と身分証を提出します。申込書の内容に問題がなかった場合、スタッフが家庭訪問を実施。30分~1時間程度で家庭環境の確認や、飼育方法やしつけの相談などの面談をします。この家庭訪問で問題が無ければ、誓約書にサインをしてワンコのお迎えとなります。
ピースワンコでの譲渡にかかる、負担費用は5万円です。この5万円は譲渡までの養育費や、マイクロチップ装着費、避妊去勢費用、医療費の一部となっています。避妊去勢手術を受けられなかったワンコの場合は、負担費用は3万円です。
ジャーマンシェパードと暮らすためにもしっかりと準備を!
ジャーマンシェパードと暮らすには様々な準備が必要なことをご理解いただけましたか。ジャーマンシェパードの里親になるのは、決して簡単な事ではありません。
まず一緒に暮らしていくために、しっかりと面倒を見れる環境を整える必要があります。犬の寿命は決して短くありませんから、それだけの年数一緒に生きていく覚悟も必要です。
正しいしつけをすればジャーマンシェパードはとても愛らしく、よき人間のパートナーになってくれます。準備が整ったらぜひジャーマンシェパードと家族になってみてください。