2021年9月7日

犬の里親の条件とは?環境や費用など迎える準備をしよう!

※当記事は一般的な里親、里親になるための条件、流れ、準備などをご説明しています。ピースワンコ・ジャパンのものとは異なる場合もありますので、詳細はお問合せください。

犬の里親になるのは、普通にペットとして購入するのとはまったく手順が異なります。また、里親は誰でもなれるものではなく、条件があるのをご存じでしたか。今回この記事では、犬の里親の条件とは何か、里親になるまでの流れや環境・費用などについて詳しくご紹介していきます。ぜひ、里親について考えている方は、参考にしてください。

里親とは

里親とは

飼い主が何らかの理由で飼い続けることが難しくなった犬や迷い犬、山野で生まれた野犬は、民間の動物愛護団体や動物愛護センター・保健所などで保護されます。それらの場所から犬を引き取る人のことを、ペットの「里親」と言います。

里親になれば、行き場の失ってしまった犬たちを救える、ペットショップなどから購入するよりも費用があまりかからないなどのメリットがあります。しかし、傷ついて人間に対して不信感を抱いている犬がいたり、持病やケガをしていたりすることもあるため十分に配慮しなくてはいけません。

また、里親はどなたでもなれるわけではありません。決められた条件を満たさないと、里親として犬を引き取れないことをしっかりと理解しておきましょう。

里親になるための条件

里親になるための条件

犬の里親になるためには、決められた条件を満たさないといけません。条件はそれぞれの団体や保護センターなどによって異なりますが、一例として下記を参考にしてください。

・18歳以上で経済能力のある方
・定期健診や獣医療の必要性をしっかりと理解できる方
・飼育について家族の同意が得られている方
・飼育できる環境に居住している方など

犬の里親の条件には、年齢や家族構成、生活リズムなどがチェックされます。保護団体によっては、生計を立てる仕事を持っていない場合、条件を満たしていないと判断される可能性もあります。また、里親希望者が高齢の場合、後見人となる方の同席も必要なケースがあるため、事前によく確認しておくと安心です。

里親になるまでの流れ

里親になるまでの流れ

犬の里親になるための条件を確認したところで、次は里親になるまでの流れを見ていきましょう。この見出しでは、インターネット・譲渡会・保健所や動物愛護センターの3つの流れを詳しく解説します。

インターネット

インターネットの場合、犬の里親を募集しているサイトをチェックして、ウェブサイト上から申込みをします。申込み後に正式に面会日が設けられるので、決まったら犬たちとの面会と個別面談が行われます。

必要書類や申込書類・誓約書などを用意して、当日忘れないようにしてください。個別面談により譲渡の可否が決められますが、ケースによっては後日のご連絡となることも。その場合は、個別面談当日に里親にはなれないため、気を付けてください。

犬の里親経験が無い方も、譲渡手続き・里親登録の際には事前講習を行っているため安心です。また、譲渡後も気になることがあればサポートしてくれるので、何かあればすぐに相談するといいでしょう。

譲渡会

譲渡会とは、会場を借りて犬の里親募集を行うものです。実際に犬に会いに行きたくても、距離が遠いという方は譲渡会を活用すれば、近い会場をチェックして里親の申込みができます。譲渡会のスケジュールは、動物愛護センターや保護団体のウェブサイトに記載されています。

なお、譲渡会は貸会場であることが多く時間に限りがあります。希望する犬が重なった場合は様々な選定基準があるため、必ずしも希望する子の里親になれるわけではありません。また、会場で気に入った子が見つかっても、当日連れて帰ることができない場合がほとんどです。多くの団体では改めて面会などの機会を設けて譲渡に進みます。

各団体によって、細かく決まりがありますので、事前に調べておくと安心です。

保健所や動物愛護センター

保健所や動物愛護センターから犬を引き取り、里親になる場合は、事前に犬の状態の確認のために電話を入れておくと手続きがスムーズに行われます。事前連絡が取れたら、開催日に会場へ足を運び、受付を済ませましょう。

犬の飼育に関する基本的なことや法律の講習を受けたら、犬たちと対面して引き取りたい子を決めます。その日中に必ず、引き取りたい犬を決めなくてはいけないということはありません。自分の性格や生活環境に合っているかどうかをよくチェックして、気に入った子が見つかるまで何度でも足を運びましょう。

実際に、講習を受けた当日に引き取りが決まるというケースは少ないようです。自治体によって判断も異なりますので、詳しくはお住まいの地域の保健所や動物愛護センターに確認してください。

里親としてのペットを迎える準備とは?

里親としてのペットを迎える準備とは?

犬の里親になりたいという気持ちだけでは、犬を引き取るのはなかなか難しいものです。この見出しでは、里親としてのペットを迎える準備に必要なものを、環境面と費用面の2つから詳しく見ていきましょう。

環境面

まず、環境面で一番重要となるのが、犬を迎えるご自宅がペット飼育可能かどうかということです。一軒家であればあまり考える必要はないかもしれませんが、賃貸住宅や集合住宅の場合は、今一度契約内容を確認しておいてください。

次に、ご家族のなかに「動物アレルギー」を持っている人がいないかどうかも確認しておいてください。ご自身は大丈夫でも、実際に引き取ってみるとご家族で動物アレルギーの人がいて、飼い続けることが困難になってしまったというケースも少なくありません。

最後に、犬の引き取りは室内飼いを条件としていることも多いため、犬を迎えられるだけの広い部屋を確保できるかどうかも大切。環境は犬が安心して暮らすための大切な条件ですので、しっかりと事前にチェックしましょう。

費用面

犬の里親になるには、長く一緒に暮らすためにも費用面について十分考えなくてはいけません。大まかにはなりますが、下記で挙げる項目は費用がかかるため、チェックしておくと安心でしょう。

・食事
・トイレ(砂やシーツなど)
・おもちゃ
・お散歩(リードなど)
・ワクチン接種
・トリミング
・ペット保険
・病院代など

ペットを迎え入れることで、月にどれくらいの費用がかかるのか、病気やワクチン接種するときにかかる費用はどれくらいなのかなどを事前に確認しておきましょう。里親経験が無くて費用面で不安なことがあれば、相談もできます。

犬を引き取ってから、費用が高すぎて無理ということのならないように、よく理解しておくことが大切です。

犬の里親になるためには事前によく確認することが大切

犬の里親になるためには事前によく確認することが大切

里親になるためには、それぞれの団体ごとに細かく条件が設けられており、事前面談を行い譲渡できるかどうか判断されます。また、犬を大切な家族として責任を持って迎えるためには、環境や費用も事前によく確認して、理解しておく必要があるでしょう。

ピースワンコでは犬の殺処分ゼロを目指して、動物愛護センターなどで犬を保護し、お世話しております。里親募集も行っていますので、気になる方はぜひお気軽にお問い合わせください。

いいなと思ったらシェア

おすすめ記事

  • 保護犬を家族に迎える文化を。官民一体で「殺処分ゼロ」へ!

    ピースワンコは広島県の要請のもと、往復4時間かけて定期的に動物愛護センターへ通い、殺処分対象の犬たちを引き出しています。愛護センターは飼育放棄犬や野犬で溢れかえっており、私たちは怖がりな野犬や咬傷犬など、愛護センターでの […]
  • 終(つい)の住処になるー終生預かりボランティア制度ー

    預かるという選択 ピースワンコに在籍する、約2500頭の保護犬。 その中には、シニアや持病のあるワンコも含まれている。 人に慣れ、体調管理をしてもらいながら、穏やかに暮らす犬たち。 そういった子たちは、人が好きなワンコで […]
  • 【遺贈寄付】故人の想いが込められた浜松譲渡センター

    ひとりからみんなで イギリスの音楽家のジョン・レノンは 「ひとりで見る夢はただの夢、みんなで見る夢は現実になる」という言葉を残した。 今回は、まさに彼の名言を体現したような話を綴りたい。 ピースワンコ・ジャパンは、全国で […]
  • 保護犬を迎えて 片桐家の「ちゃこ」と「はな」

    スイートホーム 芸人、俳優、造形作家と、多彩に活躍する片桐仁さん。2頭の保護犬と共に暮らす愛犬家としての一面も、そんな片桐さんのもう一つの顔だ。保護犬を我が家に迎えること。自分たちが、その子にとっての帰る場所になること。 […]
  • 手のひらと肉球をつなぐもの

    春雷と愛犬   春雷、という言葉がある。 春の到来を伝える雷ともいわれ、 雷鳴に驚き、冬眠していた地中の虫たちが目ざめるという理由で「虫出しの雷」という呼び名もあるそうだ。 なにかがはじまるような雰囲気で、嫌い […]

Supportご支援の方法

「里親になるのは難しい...」 という方にも、様々なご支援をいただいており、
「殺処分ゼロ」を実現するためにはあなたのご支援が必要です。
寄付、ふるさと納税を使ったご支援、ボランティア、物品寄贈など、あなたにあった方法でご検討ください。