【保護活動】片目の「ヒナノ」、卒業して九州へ!

3月13日、片目を失明している「ヒナノ」が卒業していきました!ピースワンコに保護されてすぐに里親様とのご縁がつながった「ヒナノ」。九州から迎えに来てくださった里親様の家族として、新しい犬生のスタートです!

「ヒナノ」は2月8日に動物愛護センターから引き出され、ピースワンコにやってきました。推定2か月でしたが、左目は「眼球癆(がんきゅうろう)」のため失明。片方のつぶらな瞳で「助けて!」と訴えかけているようでした。ピースワンコ・ジャパンのプロジェクトリーダー安倍誠がSNSに「ヒナノ」の写真とともに保護活動の様子を投稿したところ、1通のダイレクトメッセージが届きました。「ヒナノ」の家族になってくださった里親様からでした。 里親様は「ヒナノ」の写真を見たとき、昨年末に亡くなった愛犬の面影を感じて目に留まったそうです。目が不自由なこともすべて受け入れた上で「家族に迎えたい」とお申し出くださいました。

 担当スタッフからご連絡させていただき、病気のことや健康状態、譲渡の流れなどをお伝えし、「ヒナノ」の里親になることの意思を改めて確認。ここから頻繁なやり取りが始まりました。里親様からメールで頂くご質問にお答えしたり、「ヒナノ」の普段の過ごし方やお散歩のときの動画をお送りしたり、パピー期なのでフードはふやかしてあげていることやヒナノとの暮らしで必要なもの、ご自宅でご準備していただきたいことなど等、様々なやり取りを何度も何度も重ねました。
オンラインお宅訪問ではご自宅の様子を拝見しながら、脱走しないように設置していただいた玄関前のゲートを確認させていただいたり、元気なパピーの「ヒナノ」との日常生活で気を付けていただきたいことをスタッフが改めてお伝えしたり、家族に迎えていただく日にむけて細かなやり取りを行いました。

 いよいよ卒業の日。「ヒナノ」のために用意した様々な物を乗せた車で、里親様が九州から広島へ迎えに来てくださいました。目のことも全て理解して、全てを受け入れてくださる本当の家族に出逢えた「ヒナノ」。ピースワンコに保護されて約1か月の検疫期間を経た後、すぐの卒業となりました。「ヒナノ」のように病気や障害があるワンコは、全国的に行政施設で労力面の問題やコストの問題で殺処分となっているのが現状です。そんなワンコの命を助けることができるのは私たち人間だけです。

「ヒナノ」を迎えてくださった里親様から、メッセージいただきました。

 “ペットロスに悩んでる方がいたら、面影を探したり、新しい選択肢として保護犬を選ぶのも大事だと思います。怖がらずに保護犬を迎えることを検討してみてください。全国のワンコが幸せになることを心から願っています。”

 犬と暮らしたいと思ったとき、どうか「保護犬を迎える選択肢」があることを思い出してください。そしてぜひ、保護犬を家族に迎えていただけたら嬉しいです。私たちはこれからも一歩一歩、殺処分がない世界へと歩んでいきます。どのワンコもみんな、輝かしい犬生になりますように。

※ミモザとヒナノと里親様(里親様撮影写真)

 

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