本プロジェクトへの応援、誠にありがとうございます。
ピースワンコ・ジャパンでは、家族が見つかり卒業していく犬たちがたくさんいる一方、なかなか家族が見つからないまま歳をとる犬たちも数百頭います。
もちろん彼らの家族を見つけることもスタッフは決して諦めませんが、これから介護や医療が必要になってくる彼らをより丁寧にお世話できるよう、現在、保護犬たちの暮らす部屋の増築を行っています。
今回は、プロジェクトページでご紹介したピックアップワンコ「家族が見付からない仲間たち」から「トリッピアー」をご紹介、後半では工事中の現場の様子のご報告します!
トリッピアーは今年の7月で推定10歳を迎える男の子です。2018年7月に広島県動物愛護センターに保護され、ピースワンコで引き取りました。
神経障害とてんかんを抱えており、現在は神石高原シェルターにある「オレンジ犬舎」で暮らしています。皆さまのご支援で治療も継続的に行うことができ、てんかんの症状もこの数年は出ることなく、落ち着いて過ごせています。
性格は、お散歩が大好きでとても穏やか。初対面の人にも優しく近寄ってきてくれます。ドッグランの受付では、持ち前のフレンドリーさでお客様のお出迎えもしてくれています。
吠えてにぎやかに意思を訴えるようなことはありませんが、食べたくないものは食べないと、穏やかだけれど頑固な一面もある、シェルターの人気者です。お気に入りおやつは、卵ボーロとお芋♪
●トリッピアーの静かな意思
この日のお散歩では、序盤で急に立ち止まり、進むことを拒んでしまいました。先に進もうとしても、脚を踏ん張って一向に動いてくれません。
飼育スタッフとカメラマンで顔を見合わせて、「どうしたのだろう?お散歩の気分ではないのかな。」と心配していましたが、飼育スタッフが逆の方向に進んだ瞬間、スタスタとご機嫌そうに歩いてくれました。
ご機嫌で向かったのは、オレンジ犬舎の裏山の散歩道。今日はこちらのコースを歩きたかったようです。心なしか、表情もご機嫌そうです。
日ごろお世話をしているワンコがこうして意思を示してくれると、とても嬉しいと飼育スタッフは話してくれました。
●4月21日現在の工事の様子
現場の一部では広い空き地に基礎を築き終え、スーパーハウス(鉄骨構造の頑丈なプレハブ式ユニット住宅)と柵の設置をしています。
現在使用している部屋同様に、エアコン(寒冷地仕様)/ワンコが過ごしやすい床/照明(室内外)を設置した特別仕様のスーパーハウスを設置します。
あいにくの雨でしたが、この工事に携わっている地元の工事業者の皆さんも、完成後に犬たちが快適に暮らせるよう、丁寧に施工してくださっていました。
大規模な増設工事のため費用も膨大にかかる事業ですが、引き続き節約につとめ、無事に完成出来るよう、取り組んでまいります。
応援、よろしくお願いいたします!
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