2020年8月14日、広島県の動物愛護センターからピースワンコに緊急保護要請の連絡が入り、急遽、1頭のワンコを保護しました。推定2歳の成犬で、下半身不随で後肢が全く動かず、前足だけで体を引きずって移動していたせいか腰に床ずれがあり、右大腿部にも傷がある重篤な状態でした。ピースワンコが保護できなければ殺処分対象になっていたワンコです。その子は「ボンジョヴィ」と名付けられました。
「ボンジョヴィ」は、椎間板ヘルニアを発症して排尿がうまくできない時がありました。獣医師と相談し、スタッフが膀胱を押し上げて排尿させる“圧迫排尿”というケアを行うことになりましたが、「ボンジョヴィ」は人に触れられるのが苦手。痛みも強かったのでしょう、お世話しようとすると嫌がって、咬もうとすることが多くありました。ピースワンコに来たばかりで緊張していた「ボンジョヴィ」にとっては、「咬む」ということが「NO!」という意思表明だったのかもしれません。
そんな「ボンジョヴィ」の気持ちに寄り添いながら、スタッフは身体の痛みや状態が少しでも良くなるように、日々の様子や食事や排せつの様子などを細かく観察しながら、根気よくお世話を続けました。
動物病院で教えてもらい、後肢をゆっくり曲げたり伸ばしたりするマッサージも毎日行いました。「ボンジョヴィ」がちょっと嫌がっていたら一旦やめて、時間を空けてまた再開。マッサージは全部で30分ぐらいかかりますが、全部行ったらまた時間を空けて、2回目のマッサージを開始。1日に複数回行うこともありました。
ピースワンコに来たとき、下半身不随で全く歩けなかった「ボンジョヴィ」。ワンだふるファミリーの一員に加わってたくさんの皆さまから応援していただき、スタッフと一緒にリハビリを頑張ったお陰で、今では少し走ったりすることもできるようになりました!
オレンジ犬舎で仲良しのお友達ワンコと一緒に遊んだりお昼寝したりしながら、穏やかに暮らしている「ボンジョヴィ」の奇跡の物語、ぜひ動画からもご覧ください。
※ボンジョヴィの動画|ピースワンコTV(3分57秒) ⇒ こちら をクリックしてご覧ください。