2022年12月20日

状態の悪い子を残して帰れない。全てのワンコを終生幸せにするために。

ピースワンコの「老犬ハウス」。ここは病気のある老犬を看取る施設です。病気の子たち用の犬舎もありますが「老犬ハウス」には、重篤な症状の子や複数の病気を併発している子など、より手厚いお世話が必要なワンコが暮らしています。

「老犬ハウス」で暮らすワンコの中に、ずっと寝たきりで体温調節ができない子がいます。体温が1℃体温が上がるだけで命の危険が生じるため、スタッフは1日に何度も体温を測ります。自力でごはんを食べることができないので、スタッフが口元にごはんを運んで食べさせています。けれど、ごはんが固すぎても柔らかすぎても食べられず、小さすぎても大きすぎても食べられないので、その時の体調に合わせて調整しなければなりません。
ちょっとした振動で眼振やひきつけを起こしてしまうので、寝返りにも細心の注意を払ってます。この子の命の灯が消えないように、慎重に大切にお世話を続けています。

過去に、スタッフが夜中までずっと撫でていて、そばを離れた後、亡くなったワンコがいました。
「夜中の1時くらいまで撫でていたことがありました。そのあと、亡くなったのが夜中の3時。離れずにこのまま看取ってやればよかったかなと。そうなったら帰れないですよね。そんな薄情な!という感じでしょう、そんな子をほっといて帰るのは。そこまでするかと云われると思うんですけど、でも帰れないですよね。そうなったら。」スタッフはそう語ります。

また、別の子は「老犬ハウス」に来て1週間で亡くなりました。ご飯も1回ぐらいしか食べられずに亡くなった子もいました。最期まで犬たちを優しくお世話しているスタッフの想いと「老犬ハウス」の様子、ぜひ動画でご覧ください。
・ピースワンコTV(5分51秒)

現在、ピースワンコで暮らしているワンコは約2600頭。その中には幸せな家族ができて卒業して行く子もいれば、「老犬ハウス」でスタッフに看取られながら、虹の橋を渡っていくワンコもいます。全てのワンコに終生幸せに暮らしてもらえるように尽力していますが、活動費の半分を占めるふるさと納税がまだ必要な額に届いていません。
ワンコたちの毎日の食事代、ワクチンや狂犬病予防接種費用や避妊去勢の手術費用、「老犬ハウス」にいる重篤な状態のワンコたちの治療費など、年間10億円以上の運営費がかかっています。活動を継続して、どんな命も見捨てずに幸せな犬生を過ごせるように、そして、広島から全国の殺処分ゼロを実現していくために、皆さまのご負担が少ない「ふるさと納税」からご寄付していただけませんでしょうか。何卒よろしくお願いいたします。

<企業版ふるさと納税について>

▶ピースワンコへは「企業版ふるさと納税」からもご寄付いただけます。
企業版ふるさと納税は正式名称を「地方創生応援税制」といい、企業が自治体に寄付をすると税負担が軽減される制度です。「企業版ふるさと納税」を通して10万円以上のご寄付をしていただくと、最大9割まで税控除されます
企業・団体の皆さまはぜひご活用ください。
 →企業版ふるさと納税に関するお申込み・お問い合わせはこちらsales@peace-winds.org)まで!

 ◇ 参考|外部サイト:地方創生推進事務局-企業版ふるさと納税
◇ ピースワンコ・ホームページ記事:ピースワンコホームページ/journal

▼ふるさと納税でご支援をお願いいたします。

 

 

 

いいなと思ったらシェア

おすすめ記事

  • 保護犬を迎えて 片桐家の「ちゃこ」と「はな」

    目次スイートホームちゃことはな犬のいない散歩なんてコキア色のちゃこはなのお迎え愛すべきギャップ「なんなんだ?」といえる愛 スイートホーム 芸人、俳優、造形作家と、多彩に活躍する片桐仁さん。 2頭の保護犬と共に暮らす愛犬家 […]
  • 【遺贈寄付】故人の想いが込められた浜松譲渡センター

    目次ひとりからみんなで犬のぬいぐるみと一緒に犬たちにできること東海で最大の取り組みを「静岡のワンコたちも救う」苦労も超えるオープンに向けて ひとりからみんなで イギリスの音楽家のジョン・レノンは 「ひとりで見る夢はただの […]
  • 手のひらと肉球をつなぐもの

    目次春雷と愛犬音響トレーニング雷の轟音をやり過ごす方法雨宿りの思い出ずぶ濡れでなぜ悪い犬と暮らせば勇気だって湧いてくる 春雷と愛犬   春雷、という言葉がある。 春の到来を伝える雷ともいわれ、 雷鳴に驚き、冬眠 […]
  • 卒業4000頭目!「ごーちゃん」卒業!

    2023年10月29日、ピースワンコでは記念すべき卒業4000頭目のワンコ「ごーちゃん」が、岡山譲渡センターから里親様の元へ卒業していきました! 2023年3月14日に保護された「ごーちゃん」は、当時、推定1歳くらいの野 […]
  • 保護犬を家族に迎える文化を。官民一体で「殺処分ゼロ」へ!

    ピースワンコは広島県の要請のもと、往復4時間かけて定期的に動物愛護センターへ通い、殺処分対象の犬たちを引き出しています。愛護センターは飼育放棄犬や野犬で溢れかえっており、私たちは怖がりな野犬や咬傷犬など、愛護センターでの […]

Supportご支援の方法

「里親になるのは難しい...」 という方にも、様々なご支援をいただいており、
「殺処分ゼロ」を実現するためにはあなたのご支援が必要です。
寄付、ふるさと納税を使ったご支援、ボランティア、物品寄贈など、あなたにあった方法でご検討ください。