心臓病で愛護センターから引き取った「ちゃみ」

2022年11月8日、広島県の動物愛護センターの暗くて冷たい部屋の中で、一頭だけとても人懐っこい、生後3か月くらいの白い女の子がいました。それが「ちゃみ」との出会いでした。

「ちゃみ」は保護する前に動物愛護センターから、心臓が悪い可能性がある、と聞いていたワンコです。

検査したところ、左心室が通常より小さく、右心室が大きくなっていて、心臓の右側と左側を隔てる壁(中隔)に孔が開いている「心室中隔欠損」の疑いがあることが分かりました。右心系への負担が大きく、病気が悪くなる可能性が高いとのこと。毎日心臓のお薬を服用することになりましたが、ふらつきなどの副作用が出る場合は休薬しなければならないため、「ちゃみ」の状態を見ながら治療することとなりました。

元気いっぱいだけど、少し動いただけで息切れが激しくなり苦しくなってしまう「ちゃみ」。食欲旺盛で食べることが大好きな「ちゃみ」は、ご飯になると嬉しすぎて興奮してしまうので、スタッフはお座りをさせて落ち着かせてから、ご飯を少しずつ手に乗せて、ゆっくり食べさせるようにしています。

心臓病を抱えているけれど、まだまだ幼い「ちゃみ」。これからの犬生、「ちゃみ」のペースで色んなこと楽しみながら、生きる喜びや幸せをたくさん感じて欲しいと願っています。「ちゃみ」の様子、ぜひ動画からご覧ください。

・ピースワンコTV(3分27秒)


 

この命を消さないために。ワンだふるサポーター」でご支援お願いします。

 

 

 

おすすめ記事

  • 保護犬を家族に迎える文化を。官民一体で「殺処分ゼロ」へ!

    ピースワンコは広島県の要請のもと、往復4時間かけて定期的に動物愛護センターへ通い、殺処分対象の犬たちを引き出しています。愛護センターは飼育放棄犬や野犬で溢れかえっており、私たちは怖がりな野犬や咬傷犬など、愛護センターでの […]
  • 終(つい)の住処になるー終生預かりボランティア制度ー

    預かるという選択 ピースワンコに在籍する、約2500頭の保護犬。 その中には、シニアや持病のあるワンコも含まれている。 人に慣れ、体調管理をしてもらいながら、穏やかに暮らす犬たち。 そういった子たちは、人が好きなワンコで […]
  • 【遺贈寄付】故人の想いが込められた浜松譲渡センター

    ひとりからみんなで イギリスの音楽家のジョン・レノンは 「ひとりで見る夢はただの夢、みんなで見る夢は現実になる」という言葉を残した。 今回は、まさに彼の名言を体現したような話を綴りたい。 ピースワンコ・ジャパンは、全国で […]
  • 保護犬を迎えて 片桐家の「ちゃこ」と「はな」

    スイートホーム 芸人、俳優、造形作家と、多彩に活躍する片桐仁さん。2頭の保護犬と共に暮らす愛犬家としての一面も、そんな片桐さんのもう一つの顔だ。保護犬を我が家に迎えること。自分たちが、その子にとっての帰る場所になること。 […]
  • 手のひらと肉球をつなぐもの

    春雷と愛犬   春雷、という言葉がある。 春の到来を伝える雷ともいわれ、 雷鳴に驚き、冬眠していた地中の虫たちが目ざめるという理由で「虫出しの雷」という呼び名もあるそうだ。 なにかがはじまるような雰囲気で、嫌い […]

Supportご支援の方法

「里親になるのは難しい...」 という方にも、様々なご支援をいただいており、
「殺処分ゼロ」を実現するためにはあなたのご支援が必要です。
寄付、ふるさと納税を使ったご支援、ボランティア、物品寄贈など、あなたにあった方法でご検討ください。