元野犬の保護犬と暮らすヒント~「ごま」の物語~

※里親様ご提供写真

 
 
2019年4月23日、ピースワンコに保護された生後3週間くらいの野犬の子犬「ごま」(元クミン)。数か月後に優しい里親さまご家族と出会い、9月22日に湘南譲渡センターから卒業していきました。卒業してから約4年半。里親さまご家族と「ごま」のエピソードをご紹介します。
 

※里親さまご提供写真

 

「ごま」をお迎えした頃

お家に迎えたばかりのとき、「ごま」はお部屋の隅やテーブルの下に隠れていて、日中はほとんど気配を消して過ごしていたそうです。里親さまご家族は、「ごま」を怖がらせないように、できるだけ大きな音をを立てないように気を付けて生活しておられました。

いつもクレートの中で寝ていた「ごま」ですが、少しずつお家に慣れていき、ある時、里親さまがお布団を敷くと「ごま」が上に乗ってきたそうです!お布団が気持ち良かったのか、その日から一緒に寝るようになり、距離が一気に近くなりました。

お散歩も、最初は怖いものがたくさん。苦手なものに遭遇すると、パニックになって後ろへグイグイと強く引っぱっていたそうです。里親さまは、いろいろな人からアドバイスしてもらい、「ごま」がパニックになった時は、短めにリードを持って足元にくっつけて座らせたり、怖いモノや苦手なモノと「ごま」の間に身体を入れて「ごま」の視界から怖いモノが見えないようにして優しく声を掛けたり。教えてもらったことを繰り返し行いました。そのお陰で「ごま」は、本当に少しずつですが、克服できるようになっていき、半年ごとくらいに、成長が分かる著しい変化が生じたそうです。
 

 

小さな家族との出会い

「ごま」が里親さまと家族になってから、1年8ヶ月経った頃、近所の迷い猫だった「メイちゃん」が家族に加わりました。里親さまが「メイちゃん」を抱っこして、初めての顔合わせしたところ、2頭はとても遊びたそうにしており、翌日には仲良くじゃれあって遊んでいたそうです。
ピースワンコ出身のワンコは、猫がいるご家庭に譲渡したり、「ごま」のように後から猫をお迎えしている家庭にいる子も多いですが、みな仲良く暮らしています。元野犬の子は、控えめで優しい気質の子が多いので、他の猫との相性も合いやすいのかもしれません。
 

※里親さまご提供写真

 

さらに約1年後、トイプードルの「モコちゃん」も家族に加わりました。かなり大きさの違う2頭ですが、2頭ともすぐに仲良しに、一緒に遊びながら、面倒見の良い「ごま」が負けてしまう事もあるそうです。お散歩がまだ少し怖かった「ごま」も、「モコちゃん」と一緒だと安心するのか、上手に歩けるようになりました。
 


※里親さまご提供写真

 
 
「元野犬の保護犬を家族に迎えて一緒に暮らしてみると、一緒に乗り越えられることも多く、お互いに成長しているなと感じます。保護犬に少しでも興味が湧いたら、先ずはワンコに会いに行って欲しいと思います」

「ごま」の里親さまは、そうおっしゃってくださいました。犬を家族に迎えたいと思った時、「保護犬を迎える選択肢」を選んで頂きたいと思います。そして、元野犬の子が多いピースワンコの保護犬たちに会いに、お近くのシェルターや譲渡センターにお越しください。皆さまとお会いできるのを、ワンコと一緒にお待ちしています!
 

※里親さまご提供写真

 
 

 

 

 

 

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