
推定8歳の「狗巻(いぬまき)」は、2023年4月25日に動物愛護センターからピースワンコにやってきました。私たちが広島県の引き出し要請を受けて動物愛護センターに行ったとき、「キケン」と書かれたプレートを付けられて隔離されていました。人を見ると歯を剥きだし、ガウガウ威嚇して咬もうとするので手に負えなかったそうです。

その時の「狗巻」は、全身毛玉だらけで首輪もボロボロ。元の飼い主から捨てられて、山の中をさまよっていたところを保護されました。

「危ない犬なんかいないんです。人が怖くて警戒して、自分の身を守ろうとして唸ったり歯を剥いたりしているだけ。犬は純粋だから、愛情を与えたら必ず懐いてくれます」
ピースワンコ・ジャパン プロジェクトリーダーの安倍誠はそう語りながら、「狗巻」に優しく近寄っていきました。

「狗巻」は、安倍に古い首輪を外して新しい首輪に付けてもらい、ピースワンコの神石高原シェルターで第二の犬生が始まりました!

食べることが大好きで、お散歩に行くのも大好きな「狗巻」。ピースワンコで暮らすうちに、本来の明るくて人好きな性格が戻ってきて、仲良しのスタッフを見つけると嬉しそうに寄ってくるようになりました。けれど、楽しいことをしていてもすぐに息が上がってしまうので検査したところ、心臓が悪く、異常血流があることが分かりました。

心臓病で投薬が欠かせないことに加え、治療や爪切りなどニガテなことをされると嫌がって噛もうとする気性難のところがあるため、「狗巻」は『ワンだふるファミリー』に加わりました。『ワンだふるファミリー』は、「狗巻」のように簡単に治らない病気がある子や体に障害がある子、高齢の子、気性難の子など、譲渡が難しいワンコたちを支えていただく支援制度です。なんらかの問題はあっても、どの子もみんな、とっても可愛いワンコです。現在84頭の『ワンだふるファミリー犬』をスタッフが大切にお世話しています。

ワンコが穏やかに幸せに暮らせるように、「狗巻」をはじめとする『ワンだふるファミリー犬』を、1日100円のご寄付で支えてください。よろしくお願いいたします。
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