【ワンだふるファミリー】みんなに愛された「はるばあ」虹の橋へ

ワンだふるファミリーで多くの方にご支援いただいた17歳のビーグル犬「はるばあ」が、2020年11月4日の朝方、静かに虹の橋へと旅立ちました。

 

「はるばあ」は、2012年11月に神石高原町でゴミを漁っていたところをピースワンコに保護されました。保護当時既に推定10歳を超えていましたが、健康診断では悪いところがなく、お座りも伏せもできる人慣れしている子でした。迷い犬として飼主を待っていましたが誰もお迎えに現れず、ピースワンコのワンダフルファミリーの一員として、第2の犬生が始まりました。


 

はるばあは、食べることが大好き!ごはんの時間になると誰よりも早く部屋の前に出てきて、若い子を蹴散らしながら「ワタシに!」アピール。おやつのカランカラン!の音にも、どこにいても素早く反応しました。でもここ数年、乳腺腫瘍や腎臓病、心臓病と次々と病に見舞われ、昨年9月くらいからごはんのときも踏ん張ることができず伏せてしまうことが多くなりました。


 

その後寝たきりになり、今年度に入ってからは今までこよなく愛していたごはんへの興味が薄れてきたことにスタッフも不安を感じていました。10月下旬までおやつだけは美味しそうに食べることができましたが、慢性腎不全、腸管内出血による貧血のため朝方静かに息を引き取りました。


 

保護されてから8年間、はるばあはピースワンコの来し方を見守り、たくさんの後輩ワンコの教育係として躾やお世話をしながら卒業を見送ってきました。そしてピースワンコの看板女優として、いろんなコスチュームや被り物で活躍。ワンだふるファミリーでご支援いただいた皆様をはじめ、施設見学に来てくださったお客様やスタッフ、本当に多くの人たちに愛されてきた、人気おばあちゃん犬でした。


 

晩年は病気で痛い時や辛い時もあったでしょう。でも、最後までいつも穏やかに、温かい雰囲気で周囲を包み込んでくれる優しいワンコでした。たくさんの人に愛され、美味しいオヤツをいっぱい食べて、ピースワンコで第2の犬生を全うしたはるばあ。皆さまからご支援いただいたお陰で、最後まで穏やかに過ごすことができました。

 

私たちは、保護したワンコがどんな状態のワンコであっても、1頭1頭にあった犬生を全うすることが出来るように、スタッフや獣医師が心を込めてお世話をしています。皆さまの温かなご支援は、はるばあのようなワンコたちに必要な医療やお薬、療法食などにも役立たせて頂いています。私たちはこれからも皆さまとご一緒に活動を行ってまいります。引き続きのご支援をどうぞよろしくお願いします。


 
 
 
 

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