いつもピースワンコ・ジャパンをご支援いただきありがとうございます。
3月に立ち上げた老犬・病犬・障害犬のためのクラウドファンディングですが、ついに目標額の500万円達成となりました!!
【保護犬】人間に捨てられ、新しい家族の見つからない老犬、病犬、障害犬たちの命を繋ぎたい
https://a-port.asahi.com/projects/peacewanko/
これも皆さまの温かいご支援のおかげです。本当にありがとうございます。
ご支援いただいた500万円は、ピースワンコで暮らす老犬・病犬・障害犬のための療法食、医薬品代、手術代等に大切に使わせていただきます。
また、クラウドファンディングの期間は6月末まで続きますので、病気のワンコたちに必要な医療機器購入や、ワンコたちの体に負担がかからないよう施設を整備する費用のため、引き続き頑張ってまいります。応援よろしくお願いいたします!
さて、今日はピースワンコの保護活動の現場の様子をお伝えします。
昨年「ピースワンコ・ジャパン・プロジェクト」を運営するピースウィンズ・ジャパンに入職した広報Tが、先日はじめて動物愛護センターからの保護犬の引き取りと検疫に立ち会ってきました。
■不安そうなワンコたちを愛護センターから引き取り
ピースワンコ・ジャパンは、広島県の要請を受け、定期的に動物愛護センターから保護犬を引き取っています。引き取りの日は、犬たちを運ぶためのケージを積み込んだ車で愛護センターへ向かいます。
センターにいるのは不安そうな表情のワンコたち。私たちはワンコたちを保護するために来ているのですが、そうとは知らないワンコたちは怯えた表情で私たちを見上げます。
「大丈夫だからね」と声をかけながら一頭ずつケージに移していきます。
ピースワンコでは、山などで生まれて一度も人間と暮らしたことがなく、人に馴れていない「野犬」を多く保護していますが、ワンコたちの中にはシッポを振って笑顔を見せてくれるワンコもいます。そういった子はおそらく元飼い犬で、迷子になったか捨てられたかしたワンコなのでしょう。無機質な愛護センターの檻の中でもなお、人間に親しげにシッポを振ってくれる姿に胸が締め付けられます。
■犬たちの健康を確認する「検疫」
保護された犬たちは、ピースワンコの「検疫犬舎」に向かいます。検疫犬舎は保護犬たちの健康管理をするための犬舎です。
ここで一頭ずつ、獣医師による診察、検査、ワクチン接種、マイクロチップの埋め込みなどを行います。
ピースワンコのプロジェクトリーダーの安倍は、怯えるワンコたちに声をかけ、安心させて保定し、その上で獣医師が診察をしていきます。一頭一頭しっかりと確認していくので、保護した頭数が多いときは夜中までかかることもあります。
獣医師の他にも、獣医師を補助するスタッフ、診察内容を記録するスタッフ、犬の名前と姿を写真で記録するスタッフ、支援者の皆さんに伝えるための写真を撮る広報スタッフなど、たくさんのスタッフが一頭一頭を見守ります。
現場では「かわいいね」「いい子だね」という言葉が飛び交い、すべてのワンコがあたたかく迎えられていきます。怯えていたワンコたちも次第に落ち着き、なかにはスタッフのそばに来て眠りはじめる子もいました。
怖い思いをしてもなお、人間を信じようとしてくれるワンコたちの気持ちにこたえ、二度と悲しい思いをさせないと強く思いました。
診察や予防接種の後、スタッフたちの記録作業は夜遅くまで続きました。
ワンコたちは通常、これから2週間ほど検疫犬舎で健康観察を行います。その後、犬舎に移り、ワンコのペースに合わせて人馴れトレーニングをしてから里親さんを探しはじめます。
すべてのワンコたちが、やさしい里親さんの元で幸せな犬生をはじめられるよう、これからも各スタッフがそれぞれの立場からワンコたちを支えていきたいと思います。