室内犬として人気のある犬種シーズーの「ダンジェロ」は、飼い主から捨てられ広島県動物愛護センターで殺処分対象となり、2017年11月21日にピースワンコに引き取られました。
保護当時、既に推定年齢15歳の高齢犬だったダンジェロ。さらには眼球突出の影響で全盲だったほか、心臓や胃にも持病を抱えており、獣医師さんからも「この子は長くは持たないだろう」と診断されました。そのやせ細った小さな体で、様々な苦痛に耐えて生活をしてきたのだろう、と推察される姿での対面でした。
愛護センターから引き取られた時のダンジェロ
それでもなお、必死に生きるこの子が幸せな犬生を全うできるように。私たちはダンジェロが少しでも苦痛から解放されるようケアをはじめました。
引き取り後の約一年間は、日々の治療をしながら、神石高原の大自然のもと他の仲間たちと過ごし、徐々に元気を取り戻していきました。
その後、ダンジェロはピースワンコの「老犬ハウス」で暮らすことになりました。
この「老犬ハウス」は、高齢で持病を抱えるワンコたちが、たとえ寝たきりになっても、24時間スタッフと獣医師が連携し、最期まで手厚くケアが行える体制を整えた施設です。
日々の体調ケアはもちろん、酸素吸入器などの医療機器を設置し、それぞれのワンコの状態に合わせたサポートを行います。
ダンジェロは、人から突然触れられるのは少し苦手ながら、まるで上品な老紳士のような貫禄を持つ性格です。普段はあまり他のワンコと接するのを好まないワンコでも、ダンジェロには寄り添うのを許してしまうような、とても心の優しい、マイペースなお爺ちゃんワンコです。体調のいい時はハウス周辺をお散歩したり、バルコニーで日向ぼっこをして過ごすのが日課で、時には「お散歩に行こう!」といった様子で、スタッフたちにアピールしてくることもあります。
お散歩中、日向ぼっこ中のダンジェロ
ダンジェロは保護当初から今日まで、眼球突出による全盲のため一日に10回あまりの目薬、4種類の心臓の薬の投薬などを継続して頑張っています。
ダンジェロのような飼い主に捨てられたワンコも、病気と闘い続けるワンコも、「幸せ」と思えるような日々を過ごして犬生を全うできるよう、皆さまの想いとともに、最期までサポートを続けてまいります。
★「ワンだふるファミリー」でダンジェロのようなワンコを支える
https://peace-winds.org/wfamily/
★「ふるさと納税」で里親のみつからないワンコを支える
https://peace-winds.org/furusato-tax