【保護活動】咬傷犬だったノーマンが、優しい笑顔に!

2021年4月。動物愛護センターのオリの中に、人間に対して歯をむきだして威嚇する1頭のワンコがいました。ピースワンコ・ジャパン プロジェクトリーダーの安倍誠は、噛みつこうとするワンコへ「大丈夫だよ、大丈夫だよ、恐くないよ」と何度も優しく声をかけながら、保護しました。

ガリガリに痩せていたその子は推定6歳。

「ノーマン」と名付けました。

 

愛護センターからの引き取り時、職員に威嚇するノーマン 

 

「人を1回でも噛んだ犬は“咬傷犬”というレッテルを貼られ、全国的に殺処分になるケースが多いのが現実です。 人間に対して警戒している状態だからガウガウと噛もうとしますが、どんな犬も愛情込めてお世話をすればガラッと変わります。人間は敵じゃない、味方なんだ、仲間なんだと分かってくれ、家族の一員となることができるんです。」安倍はそう語ります。

 

 

安倍に対して威嚇する様子

 

怖くて口が出てしまうような子は、人間に対してトラウマを持っている子たち。

ピースワンコへ来た最初の頃のノーマンも、無表情で何を考えているのかが伝わってこなく、強い警戒心と噛み癖でスタッフも苦労しましたが、「おはよう」から「おやすみ」まで、毎日ノーマンの性格に合わせて距離感を考え、今日はこれが出来るようになった!、今日はこんなことを表現してくれた!と、段々と人に慣れていく様子をスタッフで共有しあいながら、ノーマンの方から近づいてくれるのを待ちました。

 

 

ピースワンコで保護してから3か月経ち、いまではスタッフに、もっと触ってと甘えたり、口を開けて嬉しそうな笑顔を見せてくれたりするようになりました。

 

 

まだ完全に警戒心が解けたわけではありませんが、これからも少しずつ、ノーマンがトラウマを忘れられるようにケアを続けてまいります。

 

ノーマンがどう変わったのか、是非動画でもご覧ください。

★「咬傷犬だったノーマンが!」ピースワンコTV

https://youtu.be/EPLNUbt1xPw

  
★どんな犬も決して見捨てない―。

ご負担の少ない「ふるさと納税」でもご支援できます。
https://peace-winds.org/furusato-tax

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