保護犬の支援活動がしたい人にできることは?ボランティア・ふるさと納税も

このページでは、保護犬のための活動をしたい人に向けて、具体的にどのようなことができるのかについて解説します。

保護犬のための活動を取り上げたテレビ番組もあり、保護犬に関心を持つ人は増えているようです。
しかし、一頭でも多くの犬の命を救いたいという思いがあっても、なかなか行動に移せずにいた人もいるかもしれません。

そこで、里親になったりボランティア活動をしたりするのがすぐには難しい場合にも、個人で気軽に始められる活動を紹介します。
保護犬のために自分にできることは何か考えてみましょう。

 

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保護犬のために活動したい人ができることとは?

頭を撫でられている保護犬

犬が好きで、「保護犬を支援する活動がしたい」「殺処分される犬を一頭でも減らしたい」と考えている人ができることとして、以下の5つがあります。

  • SNSで拡散する
  • 寄付をする
  • 公式オンラインショップで購入する
  • ボランティアをする
  • 里親になる

令和3年度に全国で殺処分されてしまった犬の数は2739頭(注1)。
殺処分数は年々減少しているものの、大切な命がいまもなお失われています。

保護犬を守るための活動には、住んでいる場所や状況を問わず、スマホ一つで始められるものもあります。
保護犬のために個人ができる活動を詳しく見ていきましょう。

SNSで拡散する

普段からSNSを使っている人であれば、いますぐに実行できるのが、保護犬に関する情報をSNSで拡散することです。

里親を募集する投稿をたまたま見た人が、里親として保護犬を引き取ることにつながるかもしれません。
かわいらしい保護犬の様子や、保護団体の活動を知らせる投稿、殺処分の悲しい現実を拡散してもよいでしょう。

保護犬に関する情報が多くの人の目に触れれば、広く関心を持ってもらうきっかけになります。
社会の意識が高まることで、安易に犬を飼い始めたり、無責任に手放したりする人を減らせる可能性もあります。

寄付をする

目に見える形で保護犬の支援をしたい人は、信頼できる保護団体などへ寄付を行うのがおすすめです。
こちらも、誰でも簡単に実行できる支援活動です。

飼い主のいない犬を保護し、適切な医療を施して飼育しながら里親を探す活動には、多額の費用がかかります。
個人や団体からの寄付がなければ、保護団体は保護犬を守る活動を継続できません。

寄付にもさまざまな形があり、「ふるさと納税」を利用した寄付や「物品の寄付」も行われています。

公式オンラインショップで購入する

公式オンラインショップでの物販の売り上げを、保護犬のための活動資金にあてている保護団体があります。

かわいらしい犬デザインのグッズや、実用的な食品・日用品などが、手に入れやすい価格で販売されているので、ぜひチェックしてください。
気軽に買い物を楽しみながら、保護犬のための活動に貢献できます。

ボランティアをする

保護団体や自治体が募集しているボランティア活動に参加するのもよいでしょう。
ボランティアの内容はさまざまで、例として下記のようなものがあります。

  • 里親が決まるまでの一時預かり
  • 子犬を預かるミルクボランティア
  • 保護施設でのお世話
  • 車での保護犬の運搬

ボランティアの内容によっては、犬の飼育経験や資格などの条件が設けられていますが、誰にでもできるボランティア活動もあります。

里親になる

里親になることで、直接的に保護犬の命を守れます。
里親になるためには、複数の条件を満たす必要があります。

この条件は保護犬を引き取る先の保護団体や自治体によって異なりますが、下記がよくある例です。

  • ペット可の住宅で室内飼いができる
  • 住まいが遠方でない
  • ご家族全員の同意がある
  • 経済的・時間的な余裕がある
  • 訪問調査に応じられる

家族として引き取った犬が二度と悲しい思いをしないよう、生涯を終えるまで責任を持って飼育できる環境が必要です。
十分に検討のうえで保護犬を迎えたら、たっぷりの愛情を注いであげてください。

里親として保護犬を迎えた、ピースワンコ・ジャパンのスタッフの声を紹介しています。
犬舎スタッフだって里親になります!
里親募集サイトから保護犬を迎える

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保護犬の活動を支援できる寄付とふるさと納税

注入器から流動食を与えられている保護犬

里親になることやボランティア活動をすることが難しい人は、保護犬のために寄付をするのはいかがでしょうか。

ピースワンコ・ジャパンの施設で生活している保護犬は、約2600頭。
ワクチン接種や健康診断・避妊去勢手術・フード・設備維持・スタッフの人件費などにかかる費用は年間10億円以上にのぼります。

ピースワンコ・ジャパンのこの大規模な活動は、寄付によって支えられています。
寄付の種類も、さまざまです。

里親の条件を満たしていない、住んでいる地域でボランティアを募集していない等の場合もあるでしょう。
応援したい活動を全国どこからでも支えられる、寄付の具体的な方法を紹介します。

ふるさと納税による寄付

ふるさと納税を通した、保護犬のための自治体への寄付には、メリットが多くあります。

ふるさと納税は、寄付をする代わりに住民税や所得税が控除される制度です。
収入などによって決まる上限額を超えない範囲で寄付をすれば、実質の負担は2000円に抑えられます。

さらに、自治体によってはお礼の品を受け取れるのも嬉しいポイントです。

寄付をしたとき、税金の優遇を受けるために通常は確定申告が必要です。
しかし、ふるさと納税では条件を満たせば「ワンストップ特例制度」が利用でき、確定申告が必要ありません。

ピースワンコ・ジャパンの本拠地がある広島県上石高原町へ下記のページからふるさと納税を行うと、寄付金は犬の殺処分をゼロにする活動に使われます。
地場産のお米やこんにゃく、スイーツなどのお礼の品を選択いただけます。

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継続的な寄付

保護団体は活動を拡大し、可能な限り多くの保護犬の命を救うために、継続的な支援を必要としています。

ピースワンコ・ジャパンでは、月1000円(1日約30円)から寄付いただける『ワンだふるサポーター』や、高齢・病気・障がいなどの理由で家族に恵まれない保護犬を月3000円からの寄付で長期的に支えられる『ワンだふるファミリー』を募集中です。

メールマガジンや保護犬の近況報告を受け取り、遠方からでも犬たちとつながりを持てます。

ワンだふるサポーターになる
ワンだふるファミリーになる

都度の寄付

継続的な寄付のほかにも、寄付したいと思ったタイミングで、金額を自分で決めて寄付できます。

ピースワンコ・ジャパンでは、クレジットカード・郵便振込・銀行振込のほか、Tポイントを使用可能な『Yahoo!ネット募金』や、ソフトバンクの携帯電話料金とまとめて支払う『つながる募金』による寄付をお選びいただけます。

さまざまな支援の方法から選ぶ

支援物資の寄付

多数の保護犬を飼育するために必要な、フード・ペットシーツ・リード・清掃用品などの支援物資を寄付する方法もあります。

ピースワンコ・ジャパンの場合は、Amazonのページで「ほしいものリスト」を公開しており、こちらから手軽に寄付をしていただくことができます。
寄付先がどのような物品を必要としているのか、事前に確認してから寄付をしましょう。

Amazonほしい物リストから寄付する

物品購入による寄付

ピースウィンズ・ジャパンが運営するオンラインショップ内には、保護犬支援の寄付がついた商品の販売ページがあります。

ワンコデザインのコーヒー・クッキー・文具・ハンカチなどのグッズをぜひチェックしてください。
売り上げの一部がピースワンコ・ジャパンの貴重な活動資金にあてられます。

ピースウィンズショップからワンコグッズを購入する

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保護犬のためにできるボランティア活動

こっちを見つめる保護犬

実際に保護犬と関われることが魅力のボランティア活動の一例を紹介します。

  • 自宅での預かりボランティア
  • ミルクボランティア
  • 保護施設での管理ボランティア
  • 搬送ボランティア

保護犬のために働きたいと考えたら、保護団体や動物愛護センターの職員になる道もあります。
しかし、別の仕事をしながらでも、自分の都合に合わせて無理なく行えるのがボランティアです。

住んでいる地域で常時募集があるとは限りませんが、ボランティアをしたい人はまず募集情報をご確認ください。

自宅での預かりボランティア

ボランティア活動で遊んでもらっている保護犬

里親が見つかるまでの間、自宅で保護犬を預かるボランティアが募集されています。
里親になるのが難しくても、短期間の預かりが可能な人に向いています。

短期間でも飼い犬と同様の手厚いケアを行う責任があり、里親になるのと同じような条件が設けられていることもあります。
保護施設で飼育できる保護犬の頭数には限りがあるため、預かりボランティアの手によってより多くの保護犬の命を救えるのです。

一時預かりをしながら、里親を探す作業を担うボランティアもあります。
飼育に必要な物品やフード代、医療費などは、自己負担の場合とそうでない場合があります。

ミルクボランティア

ミルクをもらっている保護犬

生まれて間もない、授乳や排せつのケアが必要な時期の子犬を預かるのがミルクボランティアです。
預かる期間が決まっており、一般的に自力で固形フードが食べられるようになる生後2カ月頃までお世話をします。

夜間も含め数時間おきにミルクを与える必要があり、毎日の健康観察も欠かせません。
時間に余裕があり、自宅で終日子犬の成長を見守れることが求められます。

保護施設での飼育管理ボランティア

保護施設で暮らす保護犬

保護施設で暮らす保護犬の食事・運動・散歩・ボディケアなどのお世話や、施設の清掃洗濯・事務などを行うのが施設管理ボランティアです。
自宅で犬を飼えない人も、信頼関係を築きながら保護犬をお世話する喜びを味わえます。

通いやすい場所でボランティアの募集があるかご確認ください。

搬送ボランティア

移動を待つ保護犬

車に保護犬を乗せて、移動を手助けするボランティアも募集されています。
車は自分で用意するのが一般的で、車と運転免許があれば、特別な知識や経験がなくても始めやすいボランティアです。

保護施設から譲渡先や預かり先・動物病院・譲渡会場などへ、保護犬を車で連れていく役割を担います。物資を運搬することもあります。

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保護犬の支援活動をしたい人はできることから始めよう

ボランティアスタッフと遊んでいる保護犬

犬が好きで、保護犬の支援活動をしたい人は、ぜひ気軽にできることから始めてみるのはいかがでしょうか。
個人の小さな活動でも救える命があります。

ピースワンコ・ジャパンの本拠地がある広島県では、懸命な努力の結果、2016年から炭酸ガス処分機を用いた殺処分が一切行われていません(注2)。
日本全国で殺処分がなくなり、すべての犬たちが幸せに暮らせることを願って、活動の輪を広めていきましょう。

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