【譲渡活動】全盲、甲状腺機能低下症のおじいちゃん犬「チャード」ついに卒業!

チャードは2019年4月にピースワンコにやって来ました。保護後の健康検査で、全盲であり持病を抱えていることが分かりましたが、そんなことはなんのその。そうとは思えないほどお散歩がとても上手で、ご飯も大好き。けれど、ご飯の順番待ちは大きらい!ちょっぴり「ガンコ」でチャーミングな推定11歳のおじいちゃんワンコ。

 チャードは保護される前、おそらく10年ほどの歳月の間、一定の期間を人と一緒に暮らしていた様子でした。

スタッフはチャードと一緒に過ごすうちに保護される前の生活を、つい想像してしまうときもありました。「治療はしてもらっていたのか」「どれほど痛く、つらかったのか…。」生活の中で、大好きな飼い主に向かい必死に、「助けてほしい」と苦痛を訴えていたのかもしれません。考えるほど悔しくて、悲しくなる時もありました。
それでも、元気を取り戻し楽しそうに暮らしてくれている彼と接する中、チャードには本当の家族と巡り合い、幸せになってほしいという願いが強くなっていきました。

そして、2022年1月。ピースワンコホームぺージの里親希望者様事前アンケートから、里親さまが問い合わせをしてくださいました。お問い合わせのきっかけは別の子を迎え入れることを検討され、広島譲渡センターに足を運んでくださったのとの事でしたが、様々なお話を伺うと里親さんのもとで以前一緒に暮らしていたワンコは、実は盲目の子で、少し前にその子を看取ったとの事でした。 里親さまはその子との思い出を、沢山お話ししてくださいました。

スタッフがチャードのことを紹介すると、里親さまは、彼の病気のことや性格などを熱心に質問してくださり、家族にしたいとお申し出をいただき、晴れて卒業となりました。

 

里親さまのご自宅に迎え入れられ、 チャードは新しい住まいをクンクンしてからしばらくして、新しいお母さんのひざの上に腰を掛けてウトウトしはじめたり、緊張しながらも少しホッとしている様子を見せてくれました。

これまでのチャードは、ピースワンコで個性豊かなワンコと接する中、ときにやんちゃな子犬たちがワイワイと遊んでいると「ほら、静かにしなさい。」という様子でなだめてくれる場面もあり、とても頼もしいおじいちゃんでした。

ピースワンコで送ってきた彼の生活を思い返しながら、初めての里親さまのお家でくつろぎ始めている彼の姿を見ていると、実はピースワンコで過ごした数年間は、チャードにとっては冒険のような日々であり、「今日やっと、お家に帰れた。」というような気持ちだったのかもしれないと感じました。

里親さまは、「持病があっても、老犬でも関係ありません。その子がどんなことを抱えていても関係なく、私たちの家族です。チャードがお出かけしたいなら一緒にお出かけして遊び、チャードがお家で休みたそうならゆっくりと。彼の気持ちを尊重して暮らしていきます。」と話してくださいました。

▼動画にも納めましたので、是非ご覧ください。

・Youtube:
https://youtu.be/ycmItIBsfI4

卒業後のチャードの治療については、ピースワンコの「ファミリーサポート制度」 を利用していただき、引き続きフォローしていきます。

こころ優しい里親さまに巡り合わせてあげられたことに、感謝の気持ちでいっぱいです。活動を支えてくださる皆さまに、改めて感謝申し上げます。本当にありがとうございます。

疾病を抱えてしまったことで目の前の人の手に負えなくなった瞬間、もしそのひとつの命が「殺処分」という選択肢を決定付けられてしまうなら、私たちはご支援・応援してくださる皆さまとともに、1頭でも多く救う道を、諦めずに進み続けたいと思います。

※この活動は、皆さまのご寄付により支えられています。現在、サポーターを募集しています。

▼詳しくは、下記バナーをクリックしてご覧ください。

 

 

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