【卒業報告】バベシア症の「キマリ」、検疫犬舎スタッフの家族に!

ピースワンコが保護したワンコたちが最初にやってくる検疫犬舎。その事務所には飼い主を待つ一頭のワンコの姿があります。その名は「キマリ」。飼い主は検疫犬舎で働くスタッフ、芦塚です。



2019年の夏頃、野犬の子犬で推定4か月位だったキマリは動物愛護センターからピースワンコに保護されて、検疫犬舎にやってきました。ちょうどその時、ピースワンコに入職していた芦塚が検疫犬舎に配属されました。キマリは体調を崩しがちだったため、詳しく検査をしたら「バベシア症」になっていることが判明。常に人のいるところで体調を見ながら管理することになり、人馴れトレーニングもかねて芦塚が一年弱、ずっと毎日連れて帰ってお世話をしました。そうしている間に「キマリの里親になりたい」という思いが芦塚に芽生え始めました。


そんな芦塚を後押ししたのは「ファミリーサポート制度」です。ピースワンコで検査をして病気が判明した場合、その病気にかかる医療費の一部をピースワンコが負担をする制度です。芦塚はその制度を使って、キマリを引き取ることを決めました。

芦塚が保護犬の存在を知ったのは、中学時代。体調を崩して学校に行けなかったとき、両親が保護犬を家族に迎え、そのワンコのお陰で元気になった経験があるそうです。その経験から、動物にかかわる仕事がしたい、と強く思うようになってピースワンコの仲間になってくれました。



芦塚の今の目標は、保護犬の存在を全国の人たちに知ってもらい、犬と暮らしたいと思ったときに「保護犬を迎える選択肢」があることを知ってもらうこと。そして、保護されるワンコがゼロになり、私たちが保護する必要がなくなって「ワンコも人もみんなが幸せに共存できる世界」にすること。芦塚の目標は、私たちピースワンコの目標です。キマリと芦塚の物語、ぜひ動画からご覧ください。
 

・ピースワンコTV (8分15秒) ⇒ こちら をクリックしてご覧ください。


 

▼継続的なご支援をお願いいたします。

 

 

いいなと思ったらシェア

おすすめ記事

  • 保護犬を家族に迎える文化を。官民一体で「殺処分ゼロ」へ!

    ピースワンコは広島県の要請のもと、往復4時間かけて定期的に動物愛護センターへ通い、殺処分対象の犬たちを引き出しています。愛護センターは飼育放棄犬や野犬で溢れかえっており、私たちは怖がりな野犬や咬傷犬など、愛護センターでの […]
  • 終(つい)の住処になるー終生預かりボランティア制度ー

    預かるという選択 ピースワンコに在籍する、約2500頭の保護犬。 その中には、シニアや持病のあるワンコも含まれている。 人に慣れ、体調管理をしてもらいながら、穏やかに暮らす犬たち。 そういった子たちは、人が好きなワンコで […]
  • 【遺贈寄付】故人の想いが込められた浜松譲渡センター

    ひとりからみんなで イギリスの音楽家のジョン・レノンは 「ひとりで見る夢はただの夢、みんなで見る夢は現実になる」という言葉を残した。 今回は、まさに彼の名言を体現したような話を綴りたい。 ピースワンコ・ジャパンは、全国で […]
  • 保護犬を迎えて 片桐家の「ちゃこ」と「はな」

    スイートホーム 芸人、俳優、造形作家と、多彩に活躍する片桐仁さん。2頭の保護犬と共に暮らす愛犬家としての一面も、そんな片桐さんのもう一つの顔だ。保護犬を我が家に迎えること。自分たちが、その子にとっての帰る場所になること。 […]
  • 手のひらと肉球をつなぐもの

    春雷と愛犬   春雷、という言葉がある。 春の到来を伝える雷ともいわれ、 雷鳴に驚き、冬眠していた地中の虫たちが目ざめるという理由で「虫出しの雷」という呼び名もあるそうだ。 なにかがはじまるような雰囲気で、嫌い […]

Supportご支援の方法

「里親になるのは難しい...」 という方にも、様々なご支援をいただいており、
「殺処分ゼロ」を実現するためにはあなたのご支援が必要です。
寄付、ふるさと納税を使ったご支援、ボランティア、物品寄贈など、あなたにあった方法でご検討ください。