ワンだふるファミリーで応援していただいている推定3歳の「ナギ」は、人懐っこい甘えん坊の男の子です。巨大食道症という病気で、固形の物が食べられません。巨大食道症という病気は、食道の一部が何らかの原因で広がって食道の筋肉が動かなくなり、食べたものを胃に運べずに嘔吐してしまう疾患です。スタッフは「ナギ」ができるだけ嘔吐しないように、様々な工夫をしながらお世話をしています。
食事の時は、食道から胃に運ばれやすくするために、フードをミキサーにかけてペースト状にしたものを用意し、「ナギ」の前肢をもって立たせた状態にして食べさせています。一気に食べると消化しきれずに嘔吐する回数が増えてしまうので、出来る限り少量づつ食べるように注意しています。
食後も「ナギ」が嘔吐しないように、食道と胃がまっすぐになる姿勢を維持しなければいけないため、犬用リュックキャリーに入れてスタッフが1時間くらい背負います。「ナギ」はおんぶされると居心地が良いようで、このまま寝てしまうこともあります
「ナギ」は子犬の時に保護されてピースワンコにやってきました。一度、譲渡されたこともありました。でも悲しいことに、飼い主が突然亡くなってしまい、ピースワンコに戻ってきました。それまでは病気はなかったのですがピースワンコに戻ってきた後に、巨大食道症を発症しました。一時期、嘔吐が続いて痩せてしまいましたが、少しづつ体重が増え、今では10キロ位になりました。「ナギ」は若いので、食べたい盛り。ペースト状のごはんは物足りなさそうですが、その分、スタッフがお散歩などで食事以外に意識が向いて楽しめるようにしながらストレス発散してあげています。「ナギ」の様子、ぜひ動画からご覧ください。
※ナギの動画|ピースワンコTV(3分49秒) ⇒ こちら をクリックしてご覧ください。