9月20日から9月26日は「動物愛護週間」です。
動物愛護週間は、「動物を愛し、動物と人間の絆を強めること」を目的として定められた記念週間です。
ピースワンコが保護した犬たちの多くは、たとえ誰かに愛されたくても、今まで誰にも愛されてこなかったワンコたちです。
残念ながら、動物愛護センターへ連れてこられたのち、私たちが引き出しすワンコたちのほとんどは、様々な理由から人を恐れ、怯えています。
しかし、長い時間をかけて愛情を持ってお世話することで、必ずワンコと人とのあいだにあった溝は埋まり、絆は芽生えます。
私たちはこれまで多くのご支援者さまに支えられ、個性豊かなワンコたちに対し心身ともケアにあたり、その尊い命を里親さまの元へと繋いでまいりました。「家族に迎えたい。」と手を差し伸べ迎えたワンコの気持ちに寄り添い、少しずつでも幸せへと導いてくださる里親さまとワンコの笑顔を見られることが、保護活動を続ける私たちの励みにもなっています。
様々な事情から家族に恵まれないワンコを一頭も見捨てないために。
一方で“歳をとっている”、“簡単に治らない病気をもっている” 、“体に障がいがある”などの事情から、長い間家族に恵まれないワンコたちがいます。私たちはそんなワンコたちを遠方から家族として支えてくださる「ワンだふるファミリー」の皆さまとともに、ワンコが最期まで天寿を全うできるよう、お世話を行っています。
「ワンだふるファミリー」とは、様々な事情から家族に恵まれないワンコをサポートする仕組みです。
譲渡が難しいワンコが抱えている背景は様々です。元飼い主の元で持病が長い間放置され、保護した段階では既に命にかかわるほど悪化していたり、あるいは狩猟用の罠や交通事故などで大けがを負い、身体に障がいが残ってしまったワンコも少なくありません。
今回は、様々な背景をもつ「ワンだふるファミリー」のワンコの中から、新しく加わった4頭をご紹介します。
パテラグレードIII、股関節脱臼を患う「シーロ」
ピンとたった耳がトレードマークの「シーロ」はマイペースな5歳(推定)の男の子です。
治療も継続中ですが、お散歩は大好き。人も大好きで「撫でて」といった様子で近づいてきてくれる人気者です。
スピッツ×ポメラニアンの「ぴぴまる」
ぴぴまるは、ふとした拍子に怒ってしまう性格のせいで、元飼い主に捨てられてしまったそうです。また、動物愛護センターからピースワンコで引き出した当初から不整脈があり、経過観察をしながら暮らしています。
そんな一面もありつつも、彼は人のことが大好きです。スタッフはそんな彼の性格を受け入れ、愛らしく思っています。
甲状腺機能低下症の「サンディ」
サンディは甲状腺機能低下症という持病はありますが、元気いっぱい、9歳(推定)の女の子です。
普段はゆっくり歩いていますが、好奇心旺盛な彼女は大好きなものを見つけると、キラキラした目で一直線にむかっていく、お茶面な姿がとても愛らしい女の子です。
フィラリア症、緑内障の老犬「ジョー」
ジョーは2022年6月に動物愛護センターから保護したばかりですが、すでに推定13歳を超えていました。彼は元々飼い主がいた、元捨て犬だと思われます。
フィラリア症の影響から心臓への負担も大きく息が苦しい様子で、上手に自分で立つことができないときもあるため、ときにはバギーに乗せてお散歩をしたり、食事の介助などを行いながらお世話をしています。
過酷な状況を経験してもなお、今を懸命に生きている保護犬の犬生がこれからも「安心」できるものであり、そして「幸せ」を感じられるよう、これからも皆さまとともに愛情を注ぎ、支えたいと思います。