可愛いワンコに変身。咬傷犬を変えたトレーニングとは⁉

「くらのすけ」は、 2021年11月16日に広島県内の動物愛護センターから助け出されて、ピースワンコにやってきました。当時、推定2歳でした。

「くらのすけ」は警戒心が強く、人が怖くて歯が出てしまう子でした。人馴れトレーニングをする時も、いつもと違う雰囲気に興奮して噛みつこうとするため、スタッフは手袋をしてトレーニングを行います。

犬が興奮した時、無理やりいう事をきかせようとせず、先ずは落ち着かせることが大切です。「くらのすけ」は目を隠してから触ると周りが見えなくなり、だんだんと落ち着いてくれました。落ち着いた後、リードを付けていきます。

犬は拘束されて首が閉まってしまうことに不安を感じるので、「大丈夫だよ、怖くないよ」「偉いね、可愛いね」と優しく声をかけながら撫でて落ち着かせます。そしてリードを付けた状態で人が周りにいても緊張しなくなるように練習します。トレーニングをやりすぎるとリードを嫌いになってしまうので、この日はここで終了です。

3週間後、初日ほどの緊張感がなくなり、だいぶ触れるようになりました。何回も何回も同じように繰り返し、犬が完全に馴れるまで続けることが大切です。
そして2週間後、お散歩練習が始まりました。初めての練習なので緊張して、スタッフに歯が出てしまいましたが、10分ほど優しく撫でていたら落ち着いてくれました。

トレーニングを始めてから5か月後。本当に元野犬?!と疑ってしまうような「くらのすけ」の姿がありました。何があっても絶え間ない愛情を与えれば、犬は人を信じて変わってくれます。「くらのすけ」の様子、ぜひ動画からご覧ください。

ピースワンコTV(6分09秒)

 

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