【保護活動】ボクらはPeaceなWankoたち②夢之丞ものがたり

殺処分寸前のところを助け出された夢之丞。人間によって殺されるところだった夢之丞が、人の命を救う災害救助犬として活躍するまでのお話をご紹介します。

2011年、広島県は犬猫の殺処分数が全国ワースト1でした。広島県に拠点を置く認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパンは、動物愛護センターを訪問。そこで出会ったのが夢之丞です。

動物愛護センターに収容された犬たちは、引き取り手が現れない場合、ドリームボックスと呼ばれる殺処分機に入れられて、その生涯を終えます。ピースウィンズのスタッフたちが動物愛護センターを訪問した時、殺処分機の前に置かれたケージの中で、小さく震えながらうずくまっている生後3ヶ月くらいの子犬がいました。それが夢之丞でした。

ケージの中で震えていた夢之丞をピースウィンズのスタッフが出して抱っこをすると、夢之丞は殺処分される順番が来たと思ったのか、恐怖のあまりブルブル震えながら失禁してしまいます。
そんな夢之丞を見たピースウィンズの代表・大西健丞は「殺処分対象の子が、ひょっとしたら人を助けるかもしれない。」そう思い、夢之丞を引き取ることを決めました。夢之丞はスタッフが家族として一緒に生活をしながらトレーニングをすることになりました。

様々な災害を想定した環境で、災害救助犬としての厳しい訓練が始まりました。

災害救助犬の訓練を始めて4年目、2014年の広島土砂災害で行方不明者1名を発見しました!夢之丞は、国内外を問わず被災地に赴いて活動し、その「犬生」は何冊もの書籍にもなりました。

殺処分寸前だった一頭の臆病な野犬だった夢之丞。夢之丞との出会いで、ピースワンコの活動も始まりました。夢之丞との出会いがピースワンコの原点となったのです。

夢之丞は災害救助犬を引退し、殺処分ゼロという夢を日本全国へ広げ、実現させていくための「ワンドリーム・プロジェクト」のアンバサダーに就任、啓発活動を行っています。

どうか夢之丞の活動、これからも一緒に応援してください!よろしくお願いします!

 

 

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