【令和6年能登半島地震 ペット支援】大切な家族だから。ペット預かりの支援も受付開始しました。

ピースワンコ・ジャパンは、1月1日「令和6年能登半島地震」の発生を受け、ペット支援チームを派遣しました。現在ピースワンコでは、珠洲市内にある避難所を回りペット支援のニーズを調査しています。

 

11日に避難所となっている小学校の駐車場を訪れると、ワンコと共に車中泊を続けている方がおられました。ペット連れのご家族は、同じ避難所の空間で一緒に過ごすことがなかなか難しい現状です。

黒の柴犬と共におられた男性に話をうかがいました。ワンコの体調は問題ありませんでしたが、2ヶ月に一回程度てんかんのような発作を起こすことがあるようで、避難中にも発作が出たらどうしようと不安を口にされていました。

今後の避難生活については、「いつかは自宅に戻りたいが、県の調査で家屋の状態を見てもらうまで何とも言えない。この子は毎日一緒に暮らしてきて、家族でお散歩をしたりコミュニケーションの中心にいたので、離れてしまうことは考えられない」と話されました。

避難中も元気に飛び回るワンコに癒され、ご家族みんなが支えられているとのことでした。長引く避難生活で不足しがちになるフードとタオルなどをお渡しし、スタッフは次に向かいました。

 

また同じ駐車場で、14歳のダックスと車で過ごされていた女性にお会いしました。
ワンコは高齢で持病もあるため、寒い車中での避難生活が長引くことに不安を抱えておられました。

健康状態や必要な支援をうかがったところ「自身の親も介護が必要で一人にできない。この子の体調も心配なので、落ち着くまでのしばらくの間、預かってもらえませんか?必ず迎えに行きますから」と話されました。

ワンコは今のところ食欲もあり元気ですが、様子をこまめに確認しつつ搬送の調整をすることになりました。また会える日まで、安心できるスタッフの元で大切にお預かりをできればと思っています。
まだ私たちが出会えていない多くの被災者の方たちの思いにお応えするため、ピースワンコはできる限りの支援を続けてまいります。

 

ペットとの避難・預かりのご要望のある方は、下記のフォームからお気軽にご連絡ください。
※もし周りにお困りの方がいらっしゃいましたら、ぜひこちらの情報をご共有ください。

【ペットの緊急一時預かり相談フォーム:ピースワンコ・ジャパン】
https://forms.gle/ynzyS8nuxSwVKWFB7

いいなと思ったらシェア

おすすめ記事

  • 保護犬を家族に迎える文化を。官民一体で「殺処分ゼロ」へ!

    ピースワンコは広島県の要請のもと、往復4時間かけて定期的に動物愛護センターへ通い、殺処分対象の犬たちを引き出しています。愛護センターは飼育放棄犬や野犬で溢れかえっており、私たちは怖がりな野犬や咬傷犬など、愛護センターでの […]
  • 終(つい)の住処になるー終生預かりボランティア制度ー

    預かるという選択 ピースワンコに在籍する、約2500頭の保護犬。 その中には、シニアや持病のあるワンコも含まれている。 人に慣れ、体調管理をしてもらいながら、穏やかに暮らす犬たち。 そういった子たちは、人が好きなワンコで […]
  • 【遺贈寄付】故人の想いが込められた浜松譲渡センター

    ひとりからみんなで イギリスの音楽家のジョン・レノンは 「ひとりで見る夢はただの夢、みんなで見る夢は現実になる」という言葉を残した。 今回は、まさに彼の名言を体現したような話を綴りたい。 ピースワンコ・ジャパンは、全国で […]
  • 保護犬を迎えて 片桐家の「ちゃこ」と「はな」

    スイートホーム 芸人、俳優、造形作家と、多彩に活躍する片桐仁さん。2頭の保護犬と共に暮らす愛犬家としての一面も、そんな片桐さんのもう一つの顔だ。保護犬を我が家に迎えること。自分たちが、その子にとっての帰る場所になること。 […]
  • 手のひらと肉球をつなぐもの

    春雷と愛犬   春雷、という言葉がある。 春の到来を伝える雷ともいわれ、 雷鳴に驚き、冬眠していた地中の虫たちが目ざめるという理由で「虫出しの雷」という呼び名もあるそうだ。 なにかがはじまるような雰囲気で、嫌い […]

Supportご支援の方法

「里親になるのは難しい...」 という方にも、様々なご支援をいただいており、
「殺処分ゼロ」を実現するためにはあなたのご支援が必要です。
寄付、ふるさと納税を使ったご支援、ボランティア、物品寄贈など、あなたにあった方法でご検討ください。