2024年2月7日

【令和6年能登半島地震 ペット支援】周りの避難所は徐々に集約、ペット同伴避難所の需要高まる

ピースワンコ・ジャパンは令和6年能登半島地震の発災を受け、1月8日からペット支援チームを派遣し、被災された方々とペットへの物資支援や預かり支援を行ってきました。
地震の発生から1ヵ月以上が経ち、二次避難や学校の再開が進みつつあるなか、避難所となっていた場所も徐々に集約されつつあります。ペットと共に暮らしてこられたご家族にとっては、厳しい状況が続いています。

珠洲市と調整し1月28日に開設した、飯田公民館のペット同伴避難所では現在、犬や猫などのペットと共に入居されている方々が数家族・10人ほどおられます。
これまで、犬の吠えであったり動物が苦手な方を気にして、車中泊や玄関先などで肩身の狭い思いをしてこられた飼い主様がたくさんおられました。
他の避難所から移動されてきた方は、「ここなら安心してペットのそばにいてあげられる。部屋もあたたかく、フードなどの物資にも困らないので助かっている」と話されました。

ここは他の避難所におられる方、在宅避難をされている方でも、いつでも自由に物資を受け取ることができるため、毎日たくさんの方が訪れに来られます。
この日、以前にピースワンコが訪問した避難所におられた飼い主様も、ワンコと共に施設を見学しに来られていました。徐々に避難所が集約され、お知り合いの方も違う地域への移住に進まれているそうで、ここに移動するか検討されているようでした。

また、以前に学校の駐車場で車中泊をされていた、糖尿病持ちのトイプードルを飼われているご家族も、いまはこちらに入居をされています。
スタッフが現在の様子をうかがうと、「自分もこの子もここで安心して暮らせている。個室テントのダンボールベッドの真ん中で、仰向けにどーんと寝ていて、こちらが困るくらい寛いでいる。安心したのか、ご飯もちゃんと食べれるようになり、インスリンの注射もちゃんと打てている。体重も200g増えて本当に良かった。」と話されました。

まだ復興までは長い道のりになりそうですが、避難されている日々を少しでも安心して過ごしていただければと思っています。
今後は、この同伴避難所の運営を続けていくと共に、環境省や県や市とも調整し「日中預かり支援」も出来るようコンテナやトレーラーハウスも設置していく予定です。お仕事やご自宅の掃除・片付けなどされる日中の間でも、ペットをお預かりして助けになれればと思っています。また、活動は追って皆さまにご報告いたします。

ピースワンコは引き続き、被災された現地の方々とそのペットに寄り添って、全ての「家族」を支えるために必要な支援を届けてまいります。

▼【ペット緊急支援】クラウドファンディングを開設しました▼

令和6年能登半島地震 ペット支援へのご寄付に、どうかご協力のほどよろしくお願いいたします。

●Readyfor支援ページ(カード決済での支援)
https://readyfor.jp/projects/helpnoto_for_animals

●Yahoo!ネット募金ページ(Tポイント寄付も可能)
https://donation.yahoo.co.jp/detail/925073


※Readyforプロジェクトページへ遷移します。

いいなと思ったらシェア

おすすめ記事

  • 保護犬を迎えて 片桐家の「ちゃこ」と「はな」

    目次スイートホームちゃことはな犬のいない散歩なんてコキア色のちゃこはなのお迎え愛すべきギャップ「なんなんだ?」といえる愛 スイートホーム 芸人、俳優、造形作家と、多彩に活躍する片桐仁さん。 2頭の保護犬と共に暮らす愛犬家 […]
  • 【遺贈寄付】故人の想いが込められた浜松譲渡センター

    目次ひとりからみんなで犬のぬいぐるみと一緒に犬たちにできること東海で最大の取り組みを「静岡のワンコたちも救う」苦労も超えるオープンに向けて ひとりからみんなで イギリスの音楽家のジョン・レノンは 「ひとりで見る夢はただの […]
  • 手のひらと肉球をつなぐもの

    目次春雷と愛犬音響トレーニング雷の轟音をやり過ごす方法雨宿りの思い出ずぶ濡れでなぜ悪い犬と暮らせば勇気だって湧いてくる 春雷と愛犬   春雷、という言葉がある。 春の到来を伝える雷ともいわれ、 雷鳴に驚き、冬眠 […]
  • 卒業4000頭目!「ごーちゃん」卒業!

    2023年10月29日、ピースワンコでは記念すべき卒業4000頭目のワンコ「ごーちゃん」が、岡山譲渡センターから里親様の元へ卒業していきました! 2023年3月14日に保護された「ごーちゃん」は、当時、推定1歳くらいの野 […]
  • 保護犬を家族に迎える文化を。官民一体で「殺処分ゼロ」へ!

    ピースワンコは広島県の要請のもと、往復4時間かけて定期的に動物愛護センターへ通い、殺処分対象の犬たちを引き出しています。愛護センターは飼育放棄犬や野犬で溢れかえっており、私たちは怖がりな野犬や咬傷犬など、愛護センターでの […]

Supportご支援の方法

「里親になるのは難しい...」 という方にも、様々なご支援をいただいており、
「殺処分ゼロ」を実現するためにはあなたのご支援が必要です。
寄付、ふるさと納税を使ったご支援、ボランティア、物品寄贈など、あなたにあった方法でご検討ください。