先日、警戒心が強くて皮膚病もあり全く譲渡活動ができない、といわれていた一頭の犬を静岡県の動物管理指導センターから引き出しました。向かったのは、ピースワンコ・ジャパン プロジェクトリーダーの安倍誠と浜松譲渡センターのスタッフたち。安倍は、神石高原シェルターから片道6時間かけての移動でした。
職員の方の話によると、おそらく人に捨てられて長い期間放浪していたところを補獲され、警戒心がとても強くなったのだろうとのこと。皮膚の状態もとても悪く、シッポには毛がありませんでした。
静岡県から初めての引き出しとなったこの子の名前は「うなぽん」。浜松譲渡センターの斎藤店長が浜松にちなんだ名前をと考えて、命名しました。咬み犬と聞いていた「うなぽん」ですが、本当に咬むのか?というくらい可愛い顔をしており、スタッフを咬むそぶりもありません。動物病院でも全く暴れずにおとなしく、すべての治療を終えました。きっと、スタッフの優しさが伝わったに違いありません。
環境省で公表されている全国の殺処分数は、犬だけで2,434頭(2022年度)います。私たちは全国の「殺処分ゼロ」を目指して活動を続けていますが、実現するためには行政や他団体さん、多くの分野の人と連携し、協力関係を築いていく必要があります。
温暖な気候の四国などでは、いまだに殺処分機が稼働しており、CO2による殺処分が行われています。広島から岡山、そして静岡へと保護活動を広げることができました。これからも日本全国の殺処分をなくすために、ワンコを助け続けていきます。私たちの活動や「うなぽん」の様子、ぜひ動画からご覧ください。
・ピースワンコTV(7分31秒)
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