ピースワンコから卒業していったワンコは、現在4700頭以上にのぼります。卒業犬はどの子もみな、保護された当時の不安そうな表情から、穏やかで幸せそうな表情に変わり、まるで別人のようです。2024年7月に浜松譲渡センターから卒業した「ローゼ」も、幸せを手に入れたワンコの一頭です。

当時5歳で、胆泥症や肝機能障害という持病を抱えている「ローゼ」を迎えてくださったのは、同じ病気だった18歳の先住犬を虹の橋に見送った里親さまご家族。「ローゼ」のエピソードをご紹介します。
●「ローゼ」ちゃん
・推定誕生日 :2019/4/12
・保護された日:2022/04/12
・卒業した日 :2024/07/24
・卒業した譲渡センター:浜松譲渡センター @pwj_hamamatsu

家族に迎えようと思ったきっかけ
2023年11月末に18年半連れ添った愛犬「あんず」を亡くし、意気消沈の日々を過ごしていたとき、ピースワンコ・ジャパンが浜松で譲渡センターをオープンしたことを知りました。ピースワンコの活動内容を知り、また犬と暮らすなら今度は保護犬を迎えたい!できればシニア犬や譲渡されにくいファミリーサポート対象の子を迎えたい!と思うようになりました。
家族募集中のワンコ達の中で、「あんず」と同じ病気(胆泥症・肝機能障害)を持つ「ローゼ」が気になり、会いに行きました。幸い病気も落ち着いているようで、穏やかで可愛い「ローゼ」に一目惚れ!お散歩体験で相性の良さを感じ、家族に迎え入れることにしました。

お迎えして大変だったこと
「ローゼ」は穏やかな性格なのであまり大変な事は無いのですが、お散歩の時間とコースに気を付けています。迎えたばかりの頃は、車や風の音を極端に怖がるので、朝早くお散歩したり、車の少ない道を選んだりしました。家族になってからもうすぐ半年になりますが、いまだに風の音と車は怖いようで、立ち止まったり私の後ろに隠れたりしながらお散歩しています。

「ローゼ」のペースで色々な状況に慣れていくように、これからも工夫したいと思っています。また、万が一、パニックを起こしたり脱走しないようにハーネスの点検もしっかりするようにしています。

お迎えして良かったこと
とにかく可愛い!愛しいです。「ローゼ」のお陰で毎日が楽しく、健康的に生活ができています。家族もみんな「ローゼ」が大好きで、笑顔も会話も増えました。
あまり自己表現をしなかった「ローゼ」ですが、最近は色々な表情を見せてくれるようになりました。大好きなお散歩はしっぽをブンブン振って走ったり、私の傍で寝たり、ぐっと距離が近くなってきました。遊んで欲しくて甘えてきたり、しっぽを振ってお出迎えしたりはまだありませんが、お気に入りの場所でスヤスヤ寝ている姿を見ているだけで幸せです。

これから保護犬を迎えようと思っている方へ
私は今までハスキー犬や雑種の双子犬を子犬の時から一緒に暮らし、見送ってきました。そんな私も「ローゼ」を迎える前は、保護犬を、しかも成犬の子を家族に迎えるのは大変かな…?と不安がありました。でも「ローゼ」は穏やかな性格で、我が家にぴったりのワンコでした。ピースワンコのサポートを受けながら、「ローゼ」と楽しい時間を過ごしています。また「ローゼ」と一緒に、”里帰り”と称して遊びに行ける譲渡センターがあるのはとても心強いです。
これから犬と暮らしたいと思っている方は、ぜひお近くの譲渡センターや譲渡会に足を運んで、いろんなワンコにたくさん会ってください。撫でてみたりお散歩したりすることで、ぴったりのオンリーワンなワンコに出会えるのではないかと思います!


浜松譲渡センター スタッフからのメッセージ
浜松譲渡センターに移動してきたばかりの「ローゼ」は、車の音や人通りが怖くて、お散歩が苦手な子でした。今でも車は苦手なようで、里親様の後ろに隠れながらお散歩することもあるそうですが、お気に入りの道では尻尾をブンブン振りながらダッシュするまでに成長したそうです。
里親様は「ローゼ」を家族に迎えるまで、何度も「ローゼ」に会いに譲渡センターへ足を運んでくださいました。お迎え前から「ローゼ」への深い愛情を感じていたので、家族に迎えていただくことが決まった時は、スタッフ一同、とても嬉しかったです。肝機能障害と胆泥症を患っている「ローゼ」ですが、病気も含めて「ローゼ」の全てを受け入れてくださった里親様には感謝しかありません。
卒業後も家族の一員となった「ローゼ」へ、より一層深い愛情を注いでくださっている様子が、送ってくださるお写真からも伝わってきて、拝見するたびにいつもとても幸せな気持ちにさせていただいています。これからも“ずっとの家族”と幸せに、「ローゼ」らしく過ごしてくれることを祈ってます!(浜松譲渡センター スタッフ一同より)




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