捨てられた柴犬、怖くて失禁する野犬。保護活動の現場から

ピースワンコは広島県の要請を受け、県内の行政施設から定期的に保護犬を引き出しています。私たちが保護する犬のほとんどは野犬ですが、中には飼い主から捨てられて施設に収容された犬もいます。

この日も、人を咬む、という理由で飼い主から捨てられたと思われる、柴犬がいました。柴犬は気難しい、ガウガウするという理由で、すぐに捨てる飼い主もいます。


「犬を迎える前に5年後、10年後、15年後まで想定して、どんなことがあっても幸せにできるか?ちゃんと考えてから家族に迎えて欲しい」

「犬は労力がかかるとか、お金がかかるとか、安易な理由で捨てる人がいる。犬は家族を選べないからね。犬を家族に迎えたら、ちゃんと最後の瞬間まで愛情を持って大切にしてほしい」

ピースワンコ・プロジェクトリーダーの安倍誠は、咬み犬といわれていた柴犬を優しくなでながら語りました。

咬傷犬、といわれた野犬の母犬もいました。子犬たちと一緒に保護され、子犬を守るためにずっとガウガウ唸って威嚇していたそうです。子犬たちと離されて一頭でケージの中に入れられ、不安そうな表情をしていました。

この日は、成犬の白い野犬7頭も保護しました。人間が怖くて身を寄せ合って固まっていました。ブルブル震えながら失禁した子もいました。野犬ではあるけれど、どの子も立派な体格をしています。人から食べ物を貰っていたようで、保護した場所の近くには大量のカレーパンが置いてあったそうです。

私達ができることは、こういう行き場がない犬たちを保護して、心身のケアをして、家族に繋ぐ活動を続けること。そして、野犬の個体数を少しずつ減らしていくこと。私たちが保護しなければならない犬がゼロになる日まで、スタッフ一同、邁進してまいります。私達の活動の様子、ぜひ動画からご覧ください。

ピースワンコTV(14分21秒)

※ピースワンコは、皆さまからのご寄付だけで活動しています。一頭一頭に寄り添ったお世話ができるのも、皆さまのご支援のお陰です。ワンコの命を守る活動を続けていくために、ご支援をよろしくお願いいたします。

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