2015年10月23日

ワンコたちからの近況報告:2015年10月23日金曜日

皆さんこんばんは。どんどん冬の足跡が近づいている神石高原町ですが、そんな寒さを吹き飛ばすような嬉しい話があります!近頃は神石、マリーナホップ、湘南どこも譲渡ラッシュです!10月中たくさんのワンコに新しい家族が見つかりました。飼い主さんによる飼育放棄によってピースワンコに捨てられてしまった元飼い犬、野山を走り回り人間と触れ合ったことが無かった元野犬組。ピースワンコには二通りのワンコがいますが、それぞれ合ったトレーニングを行い素敵な里親さんにこうして出会うことが出来ました!その子が慣れるまで遠方から何度も通ってお散歩の練習をして下さったり、その子が過ごしやすい様に家の内装を変えて下さったり・・・。ワンコを迎える為に里親さんも頑張って下さいます。それぞれ違った過去を持ったワンコたちですが、家族の一員として迎え入れてもらい、きっと幸せな時間を過ごしていることと思います。さて、今週も12頭のワンコからの近状報告をお届けします。最後までお読み下さい。
姫より「噂の動物」
家族のみんなこんにちは。今日は私少し遠出して、ブログでもよく話題になっている噂のあの動物に会ってきたわ!みんな何だか分かるかしら?・・・・・そう!ヤギよ!私が行った日はちょうど柵の外に放されている日でね、みんなよりも近くで写真を撮ることに成功したわ!二人とも私が近付いても全然気にせず、ずっと草ばかり食べていたわ・・・。あんな草なんかずっと食べて美味しいのかしら?私たちワンコも時々草を食べたりするけど、あんな草だけじゃとてもお腹いっぱいにはならないわよ。やっぱり肉が一番よね!なんて思っていたら、ヤギさんがこっちを見てきたわ!安心して!さすがに私も捕って食べたりはしないわよ!!みんなが噂していた動物にやっと私も会えて大満足よ。また気が向いたら会いにいこうかしら?
  

マロンより「明るい未来」
家族のみんな、寒くないかい!?風邪ひいていないかい!?マロンは相変わらず元気だから心配しないでね。この前ね、マロンは譲渡会に遊びに行ったんだ。でもただ遊びに行っただけではないよ。マロンはワンだふるファミリーの広告塔さ。ちゃんと宣伝活動もしたんだよ~。譲渡会にはね、中学生の3人組の男の子がやってきたと思ったら、一人の子が「お小遣いにもらった500円募金しよう」と言って募金箱に寄付してくれたんだ。そしたら一緒にいた子が「俺は800円財布に入っている」「俺は1000円」って言って次々と財布の中の全てのお金を募金箱に入れてくれたんだ。マロンはね今どきの中学生がやって来たと思った時にワンワン吠えようとした自分が恥ずかしくなったよ・・・。その日はとても嬉しい日となったよ。とっても感動したんだ。日本の将来も、ワンコの未来も明るいことがわかったんだ。マロンも今日からは、みんなからの大切な支援金を使ったご飯を残さずに食べるね。おやつだって独り占めしないよ・・・多分。


ぼんより「寒い秋」
ふぁみりーの皆さん、元気しとるかのぉ?最近は朝と夜が急に冷えてきて「風邪をひきそう!」なんてスタッフが弱音を吐いとったわい!!皆さんの住んでいる地域は、まだ暖かいかのぉ??こう寒いとそろそろ毛布が欲しい時期じゃの。わしの友達のみんなも、部屋に毛布を入れてもらってぬくぬくしとるわい。わしにも立派な毛皮があるけん、人間よりは寒さに強いんじゃがな。でも毛布はあるとふかふかしていて寝心地が良いんじゃ~。ちなみにわしももう毛布の上で寝とるぞ!まぁ~あれじゃの。寒い日も、笑顔で頑張ろう!おー!!!またふぁみりーさんに会える日をたのしみに!またの!




レオより「昔と今」
こんにちは、レオじゃ。今日は懐かしい写真が出てきたので紹介しようと思う。上が今年の4月、下が8月の時の写真じゃ。一緒に写っとるのは、レオナルドくんじゃ。まだまだ子犬でのぉ。4月にピースワンコに保護されてきてすぐの頃の写真じゃのぉ。ワシと一緒の部屋におってな、同じ顔をしていたんじゃよ!そっくりじゃろ?レオナルドくんは、ピースワンコに来た当初はとても皮膚が悪くてのぉ。週一回の診察や治療をしていたんじゃ。毎日薬も飲まなくちゃいけない生活だったが、今ではだいぶ毛が生えてきてなぁ!つい先月に湘南の譲渡センターにいってしもうたけん!人気があって、里親希望者さんもいるとか!!嬉しい限りじゃ。皮膚が悪くても、病気があっても、根気よく通院して、頑張る気持ちが大切じゃ!!レオナルドくん、嬉しい報告待っとるよ!


天より「命の尊さ」
家族の皆さんお元気ですか。突然ですが、皆さんは郷土愛って持っていますか?天は広島生まれの純粋な広島県民みたいなものだから、とても郷土愛が強いです。でもね、広島県民として地元を愛せないこともあります。それは言うまでもなく犬猫殺処分が多いってこと。でもね広島県は原爆投下の被爆地として負の歴史があって、県民の皆さんは苦しんでいる人の立場になって「痛み」や「悲しみ」など感じる、他者への同情心というものを持っていると思うよ。なのに何で犬猫の問題になるとこんな悲しい現実なんだろう。それはきっと多くの県民の皆さんは犬猫殺処分問題っていう現実を知らないだけだと思うんだ。だって、どこの都道府県の人よりも被爆地としての教育や戦争経験者から「命の尊さ」を学んでいると思うんだよ。天の周りにも優しい県民の人ばかり。だからこの問題を多くのヒトに伝えれば、人の命だけではなく動物の命を思う気持ちまでその線が広がっていくと思うんだ。まずは多くの県民の皆さんにこの問題を知ってほしいなぁ。


カールより「おとなりさんシリーズ」
皆さんこんにちは、カールだよ。今回のブログも引っ越ししてきたワンコの紹介をするね!今回お引っ越ししてきたワンコの名前はマナちゃん。曇りのない真っ白な毛で美形だね。スタッフさんからはその真っ白な毛と自分を曲げない気の強さから紀州犬ミックスなのかなぁなんて言われているよ。それにマナちゃん実はかなりアグレッシブな子なんだ。初対面の時なんか僕と銀河君がマナちゃんの気が済むまでずっと追いかけられっぱなしだったんだ。僕も銀河君もヘトヘトさ。人間の世界では最近女性がどんどん強くなってきているって聞いていたけどワンコの世界でも同じだね・・・。マナちゃんに追いかけられたことで僕もかなりダイエットに成功したんだ。落ちた体重分またごはん食べなきゃね!え?リバウンドしちゃうって?ちょっとくらいなら大丈夫さ!・・・多分・・・。


ルフィより「おくすりシリーズ」
家族のみなさん、こんにちは。今回も僕が飲んでいるお薬について説明するね。僕が飲んでいる、この白の錠剤はヨクイニンというんだ。ヨクイニンは人の薬なんだけどハトムギの皮を除いた種から作られたものなんだ。自然なものから作られているから、僕たちワンコでも飲めるのさ!ハトムギは昔から肌にいいと言われていて、アトピー性皮膚炎やニキビ、そばかす、それから嬉しいことに僕のイボにも効くんらしいんだ。僕はこのヨクイニンを朝晩5錠飲んでいるんだ!僕は缶詰に詰めなくても、そのままちゃんと食べられるんだよ!みんなもニキビができたときや肌の調子が悪いなぁなんて思った時は、ヨクイニンを試してみて、僕と一緒にきれいな肌を目指そうよ!


ボンより「悲しい別れ」
秋晴れ。どこまでも抜けるような青空が広がって午後の陽ざしが温かい。なのにボクの心にはすき間風が吹いてくる。きっとお父さんお母さんの耳にも届いていると思うけど、ベルばぁが虹の橋を渡ったんだ・・・。ベルばぁはここに来てまだ1年経っていないのに、ボク達わんこやスタッフのみんなを虜にしちゃった愛嬌のあるおばあちゃんワンコだったんだ。寂しいなぁ・・・。春先にサッカー場へ誘ったときはあんなにはしゃいでボールを追いかけていたのに。ベルばぁは最期まで立派で、夕食時はスタッフの手作りご飯を残さずきれいに食べ、翌日朝のスタッフミーティングを見守って静かに息を引き取ったのさ。さすがだった。ノーベル賞ならぬベル賞だ!ベルばぁとの思い出は尽きないのでこれからも時々ブログに綴ろうとおもう。


モモより「モモ劇場」
~今日の一コマ~ モモ「いや~~、絶好のお散歩日和ね~。」スタッフ「そうだね~、この辺で止まって日向ぼっこでもしようか?」モモ「私達も植物みたいに光合成が出来れば、地球の温暖化を食い止める事が出来るのかしら?」スタッフ「そうだね、でも人間や動物は光合成は出来ないから、森林を大切にしないとね!」モモ「森林を大切にしないと、野性動物さん達の住み家もなくなってしまうものね!」スタッフ「私達、野性動物さん達がお互いに住みやすい環境になると良いね!」モモ「本当ねっ、スタッフさん、資源を大切にしないと、ダメよ~ダメダメ!」スタッフ「は-い!」


ヤマより「あっという間の2015年」
ど~も~、ファミリーの皆さん、ザ〇『ヤマ』が~、くるぅ~~~~()。珍しく、ギャグから始めてみました、『ヤマ』じゃ。それにしても最近、芸能人がたくさん結婚するの~。ほんとに羨ましいわ。ワシだって、若かったら絶対にあの子と?????な~んてな。冗談じゃよ()。ところで、今年も早くも10月下旬になったのぉ。2015年もあと3か月しかないんじゃよ。早すぎんかのぅ?神石高原町では、あと1ヶ月以内には初雪が降るじゃろうなぁ。寒~い寒~い冬が来てしまうのぅ・・・・。神石で過ごす二年目の冬。また綺麗な雪景色の写真をたくさん撮ってもらうから、ファミリーの皆さん、是非とも楽しみにしといておくれ。


クリスより「スペシャルご飯」
前回、僕が毎日食べているご飯について書いたんだけど、書きたい事がまだまだあって今日も僕のスペシャルご飯について書かせてもらうよぉ。ちなみに写真は前回話題になった「つくし」だよぉ。皆はつくしって言ったら春によく見かける頭が丸くて茶色いのを思い浮かべるんじゃないかなぁ?でもこの写真のつくしはちょっと違うんだ~。茶色じゃなくてちょっと緑っぽいんだ。この蓋を開けると凄く良い香りがするんだって。僕スタッフさんに何度も「これって本当に美味しいの?」って聞かれてねぇ。答えはもちろん「美味しいよ!」って。僕の体のことを考えて用意してくれたものだしねぇ当然さ~!だから、もっともっとたくさんご飯を食べて元気になるんだ!家族の皆、僕がもっと元気になったら一緒に散歩に行こうよ!


ベルより「ありがとう」
今朝は空気が澄んでいて、太陽の光も差し込む気持ちいい朝でしたの。わたくしは体の痛みや苦しい呼吸でつらかった長い夜から目覚めて、わたくしの体調を伺いに来てくれるスタッフの顔を見ていましたの。皆の顔を見たらほっとしてしまって…。一息ついて目をつむったら、ふわ~っと体が宙に浮いて、気が付くとピースワンコのスタッフや仲間のワンコたちの姿を空の上から眺めていましたの。「皆、ドッグランで元気に走っているわ。わたくしももう一度、思いっきり走りたいわ」。そう思って空の先を見ると、大きな虹の橋があって、わたくしは橋を渡りましたの。
20141128日、私は「終生引取り」でピースワンコへ連れて来られましたの。皆は「ベルばぁ」と呼んでくれて、甲高い声で鳴くと皆が笑顔になってくれました。とても楽しい毎日でしたわ。手術をすれば余命半年、しなければ3か月。それは突然の宣告でした。スタッフは、ふくよかなわたくしの体をよく触ってくれていたのだけど、腫瘍が体の表面に現れるまでには時間がかかり、現れてからはあまりにも早く大きくなってしまいましたの。ガンが進行すると、腫瘍が大きくなって、皮膚に穴が開いて、血が出て…。右脇の腫瘍は歩くとこすれて痛み、最期は大好きだった散歩もできなくなりましたけれど、スタッフは止血のための包帯を変えてくれたり、抱えてトイレに出してくれたり、横で添い寝してくれたり、とても優しくしてくれましたわ。人間界では孤独死なんてありますけど、寂しいときなんてございませんでした。いつも近くに誰かがいてくれて、幸せな最期でございました。
ワンだふるファミリーのみなさん、とても短い間だったけどわたくしの家族になってくれてありがとう。もう一度、家族ができて、とても嬉しかったですわ。これからは皆さまを空から見守っていますわね。さようならは申しませんわ。わたくしはこの神石高原の空から、ママやパパのこと、仲間たちをいつも見守っていますわ。遠くからアシカのような声が聞こえたら、わたくしですよ。今まで、本当にありがとう。


去る2015109日、ファミリーとしてご支援いただいていた「ベル」が永眠いたしました。ベルは201411月、飼い主の飼育放棄によって、ピースワンコにやってきました。高齢だったこともあり、スタッフの目が届きやすい受付棟の玄関付近がベルの居場所で、スタッフ、訪問者の誰にでも愛想よく寄っていき、優しい性格でほかのワンコたちにも大人気でした。異変が分かったのは9月下旬。体の左側ばかりを下にして寝ていたため、スタッフが寝方を変えようとしたところ、ひどく嫌がり、体を触っていくと右脇に腫瘍ができていました。すぐに病院で調べたところ、肝臓・脾臓・卵巣にも腫瘍が見つかり、ガン(血管肉腫)と判明。長くて余命3ヶ月と診断されました。腫瘍が多く高齢でもあったため、既に手術は有効ではなく、痛み止めとサプリメントによる終末ケアを選択しました。別れは予想以上に早く、最期の日、ベルはスタッフ皆の出勤を待っていたかのように朝礼までは頑張って荒い呼吸を続け、朝礼後に息を引き取りました。これまでの皆さまの温かいご支援に感謝申し上げます。ベルのように人に飼われていた後に捨てられたワンコでも、最期まで命を全うし、大切な命が殺処分という手段で失われることのないよう、ピースワンコ・ジャパンは今後も、ワンだふるファミリーとして支えていただく皆さまと共に活動を続けてまいります。

次回の更新は、10月30日(金)です。

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