2020年4月18日にピースワンコ・ジャパン広島譲渡センターを卒業していったアートロ、改めアポロくん。
2年前までは野犬として過ごしていましたが、今は家庭犬として過ごしています。
●アポロに会ってすぐ分かりました。他のワンコに会う必要がないことを
保護犬を迎えようと広島譲渡センターを訪れた里親さま。
これから、さぁ!家族探しを始めよう!というところでしたが、アポロくんに出会ってから、その予定は変更になったそうです。それから卒業までの間、“人間”を受け入れてもらおうと何度も会いに来てくださいました。
野犬の仔犬として保護されたアポロくんは、スタッフに馴れるのにも時間がかかる子でした。里親さまは「野犬」「犬のルール」について様々なお勉強を重ねられ、人と犬との暮らしをゆっくりとスタートしてくださいました。
※里親様の卒業後インタビュー、ぜひご覧下さい
https://www.instagram.com/p/CFmMYHeh3ey/
●アポロが運んできてくれた縁だなと日々嬉しく思っています
一昨年に、お引越しされた里親さま。アポロくんが引越し先の初めての環境で暮らすことになるのに不安がおありだったそうです。でも新天地では、良い意味でアポロくんのさまざまな経験がリセットされたようで、今まで怖かったお散歩も大好きになり、ワンコ友達も多くでき、ワンライフを満喫しておられるそうです!
●ご家族は総勢4頭
里親さまのご家族には、アポロくんのほかに3頭の仲間がいます。猫のジュピターくんと猫のジュノちゃんは推定1ヶ月の時に保護され、そして1年前にやってきたのが犬のルナちゃん。3頭とも、保護犬猫さんです。
ルナちゃんは元々、預かりボランティアとして里親さまがお世話をしていたのですが、毎日おはようおやすみをして愛情を注いでお世話をしているうちに情が湧き、家族に迎えることを考え始めたそうです。先住犬猫のアポロくんやジュピターくん、ジュノちゃんと相性が良かったため、悩みに悩んで、結果、ルナちゃんを「家族」として迎えることをご決断されたのでした。
しかし、ルナちゃんを「預かりボランティア」としてでなく「我が家の子」として迎える決断をしたことで、もう他の子を助けることができなくなりました。
命の期限が迫っている保護動物や里親募集の記事を見ると心がざわつきますが、今後は直接保護動物と関わる方法ではなくボランティアや貢献の仕方で何かできればいいなと思っています、とのことでした。
●安心して過ごしてもらえるよう努力を続けたいです
「アポロくんジュピターくんジュノちゃん、そしてルナちゃんは元々お外で生活していた動物でしたが、ある日を境に人間社会に足を踏み入れることとなり、人間社会のルールを守りながら生活をしてくれています。彼らとの生活が私と家族の生活を素晴らしく有意義なものに変えてくれたように、私たちも彼らに質の高い生活環境を提供する義務があると思っています。
毎日、たくさん一緒に遊んで、美味しいものを食べて、健康管理して、安心して過ごしてもらえるよう努力を続けたいです。」
里親様は、“野犬・野良猫”と“人”が共存することについて、こう語ってくださいました。
ピースワンコ・ジャパンから卒業していくわんこ達は、さまざまな人と人との繋がり・支えがあり今を生きることができています。ひとえに、1頭でも多くの命を救いたい、と強く想ってくださる皆さまからのご支援のおかげです。心より感謝申し上げます。
1頭1頭、どの子も尊い命です。救った全ての命が幸せになるように愛情をかけてお世話し、私たちスタッフも里親希望の皆さまと一緒に犬のルールを学び、ワンコも人も、一緒に暮らす楽しさを少しでも感じてもらえるよう全力を尽くしていきたいと思います。
1頭でも多くの命を救い出して幸せに繋ぐために、これからもご協力いただけますようお願い申し上げます。殺処分対象犬たちが、幸せに生きる未来を。