今年の8月、「三春(みはる)」が高齢者介護施設の「ホーム犬」として卒業していきました!
迎えてくださったのは、神奈川県の「ソレスタ秦野」様。系列の高齢者介護施設には先輩ホーム犬として、湘南譲渡センターの卒業犬“ターチ”が仲間のワンコと共に入居者の癒しやリハビリのお手伝いをしています。
施設運営元の株式会社アプルール様から春先に、“ターチに続くホーム犬を迎えたい”とご連絡をいただいた後、コロナ禍による緊急事態宣言が発令。解除後、何度か打ち合わせを重ね、8月に3頭の候補犬たちが神石高原シェルターから湘南譲渡センターへやってきてお見合を行いました。
ソレスタ秦野の皆様からは「全頭迎えたい!」とおっしゃっていただきましたが、3頭の性格や一緒に散歩した時の様子、適正等を考慮して「三春」とトライアルすることに決定。
選ばれた三春は、環境が変わるとごはんに口をつけなくなる繊細なところもありますが、神石高原シェルターでは不特定多数の施設見学者が来て他のワンコが吠えていても、犬舎の真ん中に座ったまま大人しく佇んでいられるほど、肝が座っている子です。
数後日から先輩ホーム犬ターチがいるアプルール秦野でトライアルを行うことになり、三春と同行。施設専属ドッグトレーナーさんが出迎えてくださりました。
到着後、三春はクレートから出ようとせずに中から様子を観察していましが、施設に併設されているドッグランで遊んでからは少し余裕が。部屋に戻った後、部屋の中の臭いをクンクン嗅いで、少し探検できるようになりました。
トライアル初日の夜は人がいるとご飯を食べられなかったけれど、夜中に半分ほど食べました。翌朝、お見合いの時からずっと見守ってくださったT様が現れたら、サークルから出て駆け寄っていったそうです!三春は、先輩のターチや他のワンコたちと一緒に過ごしながら、ゆっくりなじんでいきました。
スタッフの皆さまに可愛がっていただいてトライアルが無事に終了し、三春はソレスタ秦野のホーム犬として卒業していきました。現在、新米ホーム犬として新しい生活を始めています。
三春とターチを迎えてくださったアプルール社には、現在6頭の元保護犬のホーム犬たちが“正社員”として活躍しています。部屋から出ることが少なかった入居者がホーム犬に会うために足を運んでくれたり、ホーム犬とのボール遊びがリハビリになったり、入居者やスタッフの笑顔も増えて良い効果が出ているそうです。
アプルール社は「ホーム犬を受け入れるのは元保護犬から」と決めておられるとのこと。「高齢者介護施設がホーム犬として保護犬を迎えていけば、殺処分という社会問題にも貢献できる。三春やターチの活躍を沢山の人に知っていただき、施設での保護犬の受け入れが増えるとよいなと願っています」とおっしゃってくださいました。
保護犬を迎える選択肢が当たり前になるように、私たちピースワンコはこれからも活動を続けます。
三春の様子は、ソレスタ秦野のTwitter(@GHhadano)で詳しく紹介されていますので、ぜひご覧ください!三春、先輩ターチと一緒に、皆さまに可愛がっていただきながら頑張ってね!
@GHhadano (https://twitter.com/GHhadano)
※写真提供:アプルール様