【ワンだふるLIFE】はじまりは突然。運命の家族に迎えられた「イチ朗」

ピースワンコから卒業していったワンコは、現在4600頭以上にのぼります。卒業犬はどの子もみな、保護された当時の不安そうな表情から、穏やかで幸せそうな表情に変わり、まるで別人のようです。2017年3月に湘南譲渡センターから卒業した「イチロー」も、そんな幸せを手に入れたワンコの一頭です。

「イチ朗」と改名し、里親様ご家族の元で幸せに暮らしている「イチ朗」と里親さまのエピソードをご紹介します。

●イチロー/改名「イチ朗」
・推定誕生日 :2014/12/10
・保護された日:2016/8/20
・卒業した日 :2017/3/11
・卒業した譲渡センター:湘南譲渡センター @pwj_shonan

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家族に迎えようと思ったきっかけ

1歳の時に近所の犬に飛びつかれてから犬が苦手になった息子が小学2年生の時に突然、「自分の犬なら怖くないと思うから犬を飼いたい」、と言い出しました。

子どもが飼いたいと言ったからと言って飼えるはずもなく聞き流していましたが、息子が成長して反抗期を経て親離れしたら寂しくなるなぁと思い、母親である私が子離れが出来るように、犬を育てることを決意しました。娘が高校生、息子が小学4年生でだいぶ手がかからなくなった時期でした。

保護犬を迎えようと思ったものの、動物愛護センターに譲渡対象の犬がいませんでした。当時は日本に野犬がいることも保護団体がたくさんあることも知らなかったので、保護犬を迎えるのは無理なのかと思いましたが、広島に引越したママ友が、ピースワンコから保護犬を迎えたこととをFacebookに書いていたことを思い出しました。

調べてみたところ、藤沢にピースワンコの湘南譲渡センターがあることが判明。湘南譲渡センターのインスタに紹介されていた「イチ朗」に一目惚れして、家族で会いに行きました。

お散歩に同行させてもらいましたが、「イチ朗」は私たちが怖かったようでまっすぐ歩けませんでした。体が大きくて怖がりの「イチ朗」は、息子の憧れの犬とは違うかもしれないと思ったのですが、息子も「イチ朗」をとても気に入り、家族に迎えようとなりました。

とは言え、我が家はワンコ初心者。「イチ朗」には、もっと良いお家があるかもしれない、と思うとなかなか決心がつきませんでしたが、お散歩練習に通いながら時間をかけて家族に迎えることを決めました。

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お迎えして大変だったこと

ピースワンコにいた時は、お散歩だけが難だった「イチ朗」。お散歩練習に行っても歩けない日が多々あったのですが、家に迎えてみたら、お散歩大好き犬だったことが判明!お散歩が長くてなかなか家に帰れず「イチ朗」のペースに慣れるまでは大変でした。「イチ朗」は雷が大の苦手ですが、私は虫が大大大の苦手。お散歩で虫をつけて帰って来ることがあるので、そんな時は虫を取りおわるまでが一苦労です。

実家が遠いため「イチ朗」を連れて行けないのですが、預け先をどうするか、苦慮しました。「イチ朗」は、人見知りで場所見知り。初めての人や初めての場所が苦手で、犬の好き嫌いもあります。逸走(脱走)の心配もあったため、預け先を見つけるまでは本当に大変でした。

お迎えして良かったこと

とにかくかわいくて、癒しです!

思春期で機嫌の悪い時が多々ある息子ですが、「イチ朗」のことだと穏やかに会話出来ます。勉強の合間の気分転換にも付き合ってくれて、「イチ朗」を撫でながら一緒に寝てしまうことも。

1人暮らしをしている娘は、LINEを送っても既読スルーになりがちだったのですが、ほぼ毎日『今日の「イチ朗」』写真を送るようにしてみたところ、「イチ朗」のことは無視出来ないらしく、ちゃんと返信してくれるようになりました。

今では「イチ朗」がいない生活が考えられないほど、我が家のムードメーカーです。気の合う犬友も出来ましたし、一緒にいると家族全員が幸せな気持ちになれます。

これから保護犬を迎えようと思っている方へ

「イチ朗」に出会う前は、犬を飼うなら仔犬から、と思っていました。でも、家族に迎えたときの「イチ朗」は2歳の成犬。現在9歳の「イチ朗」ですが、人間に例えるならいつまでも一番可愛い、永遠の2歳児です。
ただし、体重は、2歳児よりずっと重い体重16kg。トイプーと並ぶととても大きく見えますが、家の中でも存在感があるので踏む心配がなく、ちょうど良い大きさです。

外見も性格も個性豊かな保護犬・ミックス犬。この子だ!と思う犬に出会えたら、年齢も大きさも関係ないのかなと思います。

ワンコ初心者の我が家ですが、2017/3/11に家族になってからこれまで、大変だったことがあまり思い当たりません。苦労せず保護犬を迎えられてこれまで暮らしてこれたのは、なんでも相談に乗ってくれるピースワンコのスタッフさんのお陰だと思います。

上手く言葉にできませんが、もし「イチ朗」が居なかったら今頃どんな感じだろう?と想像してみると…、思春期の息子と更年期夫婦の3人で、家の雰囲気は殺伐としていたような気がします。「イチ朗」が居てくれたおかげで、明るい我が家が保たれているのかなと思いました。8年前「イチ朗」に会いに行った自分を褒めてあげたいです。

湘南譲渡センタースからのメッセージ

譲渡センターにいたときは、お散歩が怖くて、忍者のように歩いていた「イチ朗」。
「イチ朗」に目を留めてくださった里親様は、何度も譲渡センターに通って、お散歩練習を頑張って、「イチ朗」を丸ごと受け止めてくださいました。里親様の忍耐強さと「イチ朗」への愛情深さには、頭が下がる思いです。今も月に一回、湘南譲渡センターが入っている GREEN DOG & CAT 湘南店に「イチ朗」のシャンプーに来た時に会うことができるので、スタッフ一同とても嬉しく思っています。

今まで大変だと思ったことはどのようなことだったかお聞きしたとき、「何もありません。かわいくて仕方がないです。」とお話しくださり、胸が熱くなりました。びっくりするほどお散歩が上手になって、ママのことが大好きになっている「イチ朗」を愛情いっぱいに育ててくださる里親様には、感謝の気持ちでいっぱいです。

里親様、「イチ朗」を幸せなワンコにしてくださって、ありがとうございます。
「イチ朗」、これからもずっとのお家でずっとずっと幸せにね!
湘南譲渡センター スタッフ一同)

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