野犬と捨て犬。全国「殺処分ゼロ」への新たな一歩!

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ピースワンコは、かつて犬の殺処分数全国でワースト1位だった広島県で、2016年からドリームボックス(殺処分機)の稼働を止め続けています。広島だけでなく、全国の「殺処分ゼロ」を実現するために、昨年から他県の行政や団体との連携を進めています。

現在、犬の殺処分数ワースト1位は徳島県です(2023年度環境省)。私たちは2025年3月に徳島県と協定を結び、炭酸ガスによる殺処分機の稼働を止め、県内の動物愛護管理センターに収容されている保護犬の引き出しを開始しました。

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4月22日、広島県神石高原シェルターから車で約3時間かけて、徳島県動物愛護管理センターへ引き出しに向かいました。徳島県は野犬だけでなく、捨て犬が多い地域です。施設内の犬舎は何十頭もの犬でいっぱい。収容スペースは限界でした。

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動物愛護管理センターや他団体やボランティアの方たちも、長年奮闘されておられますが、毎日、捨て犬や野犬が次から次へと施設に搬入されるので、とても大変な状況です。

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徳島県内には、10年20年ずっと変わらず野犬が繁殖し続けている地域があるそうです。そこでは安易にエサをあげ続ける人も多く、食に不自由しない野犬たちは温暖な気候のなかで更に繁殖して増え続ける・・・という負の連鎖が続いています。

また、安易に犬を捨てる人も多く、この日も、元の飼い主が見つからない犬たちが大勢収容されていました。「咬みます」と書かれたプレートがかかった檻の中にいた柴犬、穏やかな性格の中型のMIX犬、ガリガリに痩せた人懐っこいレトリバー風の白い大型犬、やせ細って動けない高齢の柴犬など。どの子もみんな悲しそうな瞳をしていました。

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徳島県は犬の殺処分数が全国ワースト1位ですが、人口約67万人で全国4番目に人口の少ない県です。受け皿が少ないため、徳島県だけで殺処分問題を解決することは難しい状況です。

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私たちピースワンコは、多くの皆さまにご支援とご協力を頂き、官民連携のもと広島県のドリームボックスの稼働を止めることができました。広島県の引き出しもまだ続いている中、とても大変な道のりとなりますが、徳島県でも官民一体となって手を取り合いながら、「殺処分ゼロ」にむけて全身全霊で取り組んでまいります。

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千里の道も一歩から。先ずは皆さまに、徳島県の現状を知っていただきたいと思います。徳島県からの引き出しの様子、ぜひ動画と記事からご覧ください。

ピースワンコTV(16分31秒)
journal記事

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