岡山県動物愛護センターから初の引き出し。行き場がない犬たち

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私たちは今も広島や徳島の行政から要請を受け、殺処分予定の犬たちを定期的に引き出し続けています。昨年末、岡山県から初めての要請があり、岡山県動物愛護センターへ引き出しに向かいました。

岡山県の殺処分機は、職員さんや県内の保護団体さんたちの頑張りで、ずっと稼働を停止しています。けれど野犬や捨て犬の搬入が増えており、ここ10年で最も収容キャパシティが厳しい状況になっていました。

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保護したのは、推定1歳ほどの野犬の女の子。9か月間収容されており、職員さんが譲渡を頑張ってくださいましたが、警戒心がとても強いために行き先が見つからなかったそうです。

身体を壁にピッタリつけて、ブルブル震えているワンコに、ピースワンコ・プロジェクトリーダーの安倍誠は「大丈夫だよ。可愛いね」、と優しく声をかけながらオヤツを差し出しました。野犬の子は警戒しながらもオヤツを食べてくれ、撫でることもでき、首輪も付けさせてくれました。

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けれど、連れて帰るためにケージに入れようとすると、怖がってなかなか入ってくれません。野犬の子は捕獲機で捕まるため、捕獲機やケージにトラウマを持っている子が少なくないのです。

「がんばれ、がんばれ。自分で行こう。一歩踏み出そう」

安倍が声をかけ続けながら優しく促すと、自分で一歩踏み出して、ケージの中に入ってくれました。この子の新しい名前は「イヴ」。健康状態を良くして人馴れトレーニングを行い、優しいご家族へ繋いでいきたいと思います。

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かつて稼働していた「ドリームボックス」と呼ばれている殺処分機は、ボタンを押すだけで、人が触れずに収容している犬を最終的には炭酸ガスを注入して殺処分し、遺体の焼却まで完了してしまう機械です。

「使うため」ではなく「忘れないため」に、岡山県動物愛護センターには今も殺処分機がそのまま残されています。

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殺処分機を二度と稼働させないためには、行政や自治体、地域の保護団体の皆さんと連携し、力を合わせながら継続的な取り組みを行う必要があります。

私たちの活動はまだ道半ばですが、岡山のこの一歩は、全国の「殺処分ゼロ」実現への一歩です。これからも命を守るために活動を続けます。ピースワンコの活動の様子、ぜひ動画からご覧ください

ピースワンコTVをみる(8分30秒)

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