【卒業5000頭目!】病気でも、高齢犬でも、幸せを掴んだ「オルド」

2025年6月1日、記念すべき卒業5000頭目のワンコ「オルド」が、あきる野譲渡センターから里親様の元へ卒業していきました!

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「オルド」のように家族の一員として迎え入れられ、幸せな“第二の犬生”を歩んでいるワンコたちが全国にたくさんいます。これもひとえに皆さまの応援とご支援のお陰です。本当にどうもありがとうございます。

記念すべき5000頭目の卒業犬となった「オルド」は、2024年9月24日に広島県内の動物愛護センターからピースワンコにやってきました。当時、推定10歳ぐらいの高齢犬でガリガリに痩せていました。

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ずっと一緒に暮らしていた飼い主に捨てられたようです。とても悲しそうで、寂しそうで、辛そうでした。

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神石高原シェルターに連れて帰って検査したところ、両足の膝蓋骨脱臼(パテラ)、軽度の白内障、甲状腺機能低下症、軽度の変形性関節症による骨の変形、左前肢の腫瘍など、様々な疾患を抱えていました。心雑音もあり、定期的な検査も欠かせない状態で、すぐに治療とケアが始まりました。「オルド」はとてもいい子で、どんな治療も嫌がらず大人しく受けてくれました。

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「オルド」はお散歩が上手で、オヤツも人も大好き。自分からスタッフに寄っていって撫でてもらったり、撫でるのをやめると少しずつ頭を押し付けて、さりげなく催促してきたり。ボランティアさんたちからも「早く素敵な家族が見つかるといいね」と温かく見守られながら、みんなに可愛がられ、譲渡会でも人気者でした。

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里親希望のお申し出も何件か頂きましたが、高齢で様々な病気を抱えていて、日常のお世話にも手がかかるせいか、なかなかご縁が繋がりませんでした。

そんななか、昨年12月、あきる野譲渡センターに1件のお問い合わせが入り、「オルド」の運命が動きだしました!

ご連絡くださったのは、山形県在住の70代の里親さま。半年前に約16㎏の柴犬を亡くされ、同い年のご友人と、ご友人の10歳の愛猫と一緒に暮らしておられます。ご自身の年齢的に若いワンコを迎えるのは難しいけれど、シニアで病気がある子なら看取ってあげられるのではと思われ、「終生預かりボランティア」についてお問い合わせくださいました。

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終生預かりボランティア」は、高齢犬や持病がある子など譲渡に繋がりにくいワンコをボランティアさんの自宅で預かっていただき、ワンコが虹の橋を渡るまで、家族の一員としてお世話していただく制度です。

医療方針などについては、ピースワンコが決定することをお伝えしたところ、『ワンコのためにできることがあるなら、医療方針は自分で決めたい』と希望され、「終生預かりボランティア」ではなく、通常譲渡でお話を進めさせていただくこととなりました。

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やり取りを重ねながら、4月29日に「オルド」を含めた2頭とオンライン面会を実施。里親さまとご友人さまのライフスタイルともマッチした、「オルド」にお申し込みを頂きました!

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書類審査とオンラインお宅訪問を経て、5月26日、トライアルを開始することに。里親さまは、同居されているご友人さまと、継承人(※)となってくださった柴犬と暮らしておられるご夫婦さまと一緒に、神石高原シェルターから移動してきた「オルド」のお迎えに、あきる野譲渡センターへ来てくださいました。

※ピースワンコは、里親希望者さまに対して年齢制限は設けておりませんが、里親さまには継承者を立てていただいております。譲渡に関するよくあるご質問については、こちら をご参考ください。

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高齢で様々な疾患を抱えている「オルド」は、「ファミリーサポート制度」の対象犬です。ファミリーサポート制度は、譲渡後も継続してかかる医療費や療法食代などの費用の一部をピースワンコが支援し、里親さまのご負担を軽減する制度です。スタッフは、「オルド」の日常生活での様々なケアと合わせ、「ファミリーサポート制度」についてお伝えさせていただきました。

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「オルド」は里親さまとご友人さまに撫でて頂いたり、一緒にお散歩をしていただいたりしながら、とても嬉しそうな表情に。トライアル手続き終了後、里親さまたちと一緒に山形へ向かいました。

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そして、6月1日。「オルド」は記念すべき卒業5000頭目のワンコとなりました!

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推定10歳8ヶ月にして幸せを掴んだ「オルド」。山形のお家で、穏やかな第2の犬生のスタートです。「オルド」、すべてを受け入れてくださる優しい家族ができて良かったね。今度は最後まで安心して幸せに暮らせるね。里親さま、「オルド」をどうかよろしくお願いいたします。

ピースワンコはこれからも、一頭でも多くの命を幸せにするために活動を続けてまいります。皆さまの変わらぬ応援とご支援を、何卒よろしくお願いいたします。

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※ピースワンコは、皆さまからのご寄付だけで活動しています。一頭一頭に寄り添ったお世話ができるのも、皆さまのご支援のお陰です。ワンコの命を守る活動を続けていくために、ご支援をよろしくお願いいたします。

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