6月下旬、私が愛護センターにワンコたちの引き取りに行ったとき1匹の子犬がじっとこちらを見つめているのに気がつきました。
彼の名はリチャード。恐怖のため腰が抜けてしまったのか、あぐらをかいて座ってます。
ご飯もほとんど食べてないのか、ガリガリに痩せ細ってました。
彼はこれからピースワンコの検疫犬舎で獣医さんの診察を受けるとのことだったのでスタッフに彼の事をよろしくと頼み、私も別の車で検疫犬舎へ向かいました。
検疫犬舎では1匹1匹、獣医さんが引き取られたワンコたちを診ていきます。
私は祈るような気持ちで、リチャードの順番を待ちました。
彼の診察中はプロジェクトリーダーの安倍さんがずっと愛情を持って抱いていてくれ、彼も大人しく診察を受けたように見受けました。
診察が終わった瞬間私は思わず、どうですか??と獣医さんに聞きました。
「すぐに命に別状があるわけではないですが、かなり弱っており、暫くは容体を注視する必要があります。」
獣医さんは、こう話してくれました。
広報担当とは言え、私は部外者。そこにずっといるわけにもいきません。
現場のスタッフにこれからもよろしくお願いします、時々状況を教えてくださいとお願いし、その場を離れました。
3日後、リチャードは快方に向かっているとの連絡が!
私はとても嬉しく涙が出そうになりました。
犬はすぐに大きくなってしまいます。
次にリアルリチャードを見るときはもう大きくなってしまっているかもしれません。
もしかしたら重病を患ってしまうかもしれません。
でも私は、彼に新しい家族ができるまで、見守っていきたいと思っています
ピースワンコにはこのように弱り切った野犬もたくさん来ます。
1頭1頭見捨てることなく、全力で新しい家族を見つけ幸せになってもらいたいと思います。
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