「ふるさと納税」という言葉をよく聞くけれど、なんだか難しそうで手を出せずにいませんか。お得な制度らしい、ということは知っていても、具体的なメリットや仕組みが分からず、一歩踏み出せない方も多いかもしれません。
この記事では、ふるさと納税のメリット・デメリットから、初心者でも安心して始められる具体的な手順まで、一つひとつ丁寧に解説します。また、この制度を犬の殺処分ゼロを目指すピースワンコ・ジャパンへ利用すると、罪のない犬の命を守ることが可能です。 その理由についても詳しく解説していきます。
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ふるさと納税とは？わかりやすく解説
ふるさと納税は、単なる買い物や節税とは少し違う、ユニークな制度です。まずは、その基本的な仕組みから理解していきましょう。
自分の選んだ自治体に寄付ができる制度
ふるさと納税とは、あなたが応援したいと思う都道府県や市区町村へ寄付ができる制度のことです。生まれ故郷はもちろん、旅行で訪れた思い出の場所や、災害からの復興を支援したい地域など、寄付先は自由に選ぶことができます。
寄付をすることで、その地域の活性化や課題解決に貢献できるのが、この制度の大きな特徴です。
税金の控除と返礼品が受け取れる仕組み
寄付を行うと、そのお礼として自治体から特産品などの「返礼品」が送られてきます。さらに、寄付した金額のうち自己負担額の2,000円を除いた全額が、所得税や住民税から控除（差し引かれること）されます。
つまり、実質2,000円の負担でさまざまな返礼品を受け取りながら、本来納めるはずだった税金を応援したい自治体への寄付に充てられる、非常にお得な仕組みなのです。
（参考：総務省「ふるさと納税の流れ」総務省｜ふるさと納税のしくみ｜ふるさと納税の流れ）
【一覧表で比較】ふるさと納税の4つのメリット
ふるさと納税には、税金の3つの控除以外にも見逃せないメリットがあります。ここでは、代表的な4つのメリットを詳しく見ていきましょう。
| メリット | 内容 |
|---|---|
| 税金の控除 | 所得税の還付と、翌年の住民税が控除されます。 |
| 豪華な返礼品 | 実質2,000円の負担で、各地の特産品などがもらえます。 |
| 地域貢献 | 寄付金の使い道を指定し、応援したい地域に貢献できます。 |
| ポイント獲得 | クレジットカード決済でポイントが貯まります。 |
メリット1：所得税・住民税の控除が受けられる
最大のメリットは、税金の控除が受けられる点です。寄付金額に応じて、まず所得税からの還付が行われ、さらに翌年度に納める住民税が減額されます。
例えば、独身で年収400万円の方が30,000円を寄付した場合、自己負担2,000円を除く28,000円が控除対象です。結果的に、本来納めるべき税額は変わらず、寄付という形で税金の使い道を選べることになります。
メリット2：実質2,000円の自己負担で豪華な返礼品がもらえる
自己負担額2,000円で、寄付した地域の特産品や名産品を受け取れることも大きな魅力です。返礼品には、お肉やお米、果物といった食料品のほか、ティッシュペーパーなどの日用品、工芸品、旅行券まで、多種多様な品が揃っています。
普段はなかなか手が出ないような高級な食材や、地域の魅力を感じられる品々を選べる楽しみは、ふるさと納税ならではのメリットと言えるでしょう。
メリット3：寄付金の使い道を指定して地域を応援できる
ふるさと納税では、寄付金の使い道を「子育て支援」「自然環境の保護」「まちづくり」といった選択肢の中から自分で指定できる自治体が多くあります。
自分の寄付金がどのように役立てられるのかが明確になるため、ただ返礼品をもらうだけでなく、特定の地域やプロジェクトを直接応援している実感を得られます。これは、社会貢献に関心がある方にとって、非常に価値のあるメリットです。
やる前に知っておきたい！ふるさと納税の5つのデメリット・注意点
多くのメリットがある一方で、ふるさと納税には事前に知っておくべき注意点も存在します。損をしないためにも、デメリットをしっかり確認しておきましょう。
自己負担額2,000円は必ずかかる
ふるさと納税は、寄付金額に関わらず、最低でも2,000円の自己負担が発生します。この2,000円は税金から控除されることはありません。
ただし、複数の自治体に寄付をした場合でも、年間の自己負担額は合計で2,000円です。寄付のたびに2,000円がかかるわけではないので、その点は安心してください。
税金が控除される上限額（限度額）がある
税金が控除される金額には、年収や家族構成などによって決まる上限額（控除限度額）があります。この上限額を超えて寄付した分は、すべて自己負担となってしまいます。
例えば、控除限度額が50,000円の人が70,000円を寄付した場合、超えた20,000円分は控除の対象外です。そのため、事前に自分の上限額がいくらなのかを把握しておくことが最も重要になります。
節税や減税になるわけではない（税金の前払い）
ふるさと納税は、支払う税金が直接的に安くなる「節税」や「減税」とは仕組みが異なります。本質的には、翌年に納める予定の住民税などを、寄付という形で「前払い」している制度です。
支払う税金の総額自体は変わりませんが、その使い道の一部を自分で決められる点と、実質2,000円で返礼品がもらえる点がお得なポイントなのです。
手続きをしないと税金は控除されない
寄付をしただけでは、自動的に税金は控除されません。必ず「ワンストップ特例制度」または「確定申告」のいずれかの方法で、税金控除の申請手続きを行う必要があります。
この手続きを忘れてしまうと、税金の控除が一切受けられず、単に高額な自己負担で返礼品を購入しただけになってしまいますので、絶対に忘れないようにしましょう。
申込者と決済者の名義が違うと控除対象外に
税金の控除を受けるためには、ふるさと納税の申込者と、寄付金を支払うクレジットカードや銀行口座の名義人が同一である必要があります。
例えば、妻の名義で申し込み、夫名義のクレジットカードで決済するといったケースでは、税金の控除が受けられません。必ず、控除を受けたい本人の名義で申し込みと決済を行うように注意してください。
（参考：総務省「よくある質問」総務省｜よくある質問｜よくある質問）
【3ステップで簡単】初心者向け！ふるさと納税の始め方
デメリットを理解すれば、あとは簡単です。以下の3つのステップに沿って、ふるさと納税を始めてみましょう。
STEP1：自分の控除上限額をシミュレーションで調べる
まず、ふるさと納税サイトなどにある控除上限額のシミュレーターを使って、自分がいくらまで寄付できるのかを確認します。源泉徴収票や確定申告書を手元に用意すると、より正確な金額を計算できます。
総務省のふるさと納税ポータルサイトにも、年収と家族構成に応じた上限額の目安が掲載されていますので、参考にすると良いでしょう。
STEP2：ふるさと納税サイトで寄付先・返礼品を選ぶ
上限額が分かったら、いよいよ寄付先と返礼品を選びます。「さとふる」や「楽天ふるさと納税」といった主要なふるさと納税サイトには、全国各地の魅力的な返礼品が多数掲載されています。
ランキングやレビューを参考にしたり、応援したい地域から探したりと、オンラインショッピングのような感覚で楽しみながら選んでください。
【内部リンク】スタッフがおすすめする「ふるさと納税」返礼品とは？～食べ物編～ | Journal | ピースワンコ・ジャパン
STEP3：寄付金の控除手続きをする
寄付を申し込むと、自治体から「寄付金受領証明書」と、ワンストップ特例制度を利用する場合は「申請書」が送られてきます。これらの書類を使って、期限内に必ず控除手続きを済ませましょう。
手続きの方法は次の見出しで詳しく解説します。
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ふるさと納税の返礼品には何がある？
ふるさと納税の返礼品にはさまざまな種類があります。 中でも人気なのは、自治体のある地域の名産品です。 北海道ならホタテやいくらなどの海の幸、佐賀など牛肉の有名な地域は切り落とし肉など、食べ物の返礼品は多くの注目を集めています。
また、工芸品やその土地の博物館など観光施設の入場券、ホテルの宿泊券などもあり、そういった返礼品を選ぶことで地域産業を活性化する手伝いにもなります。 実質2,000円の負担でそれらの返礼品が受け取れるシステムであり、2,000円ではとても購入できないような名産品が入手できることも、ふるさと納税の魅力といえるでしょう。
【関連記事】ふるさと納税の犬に関するおすすめ返礼品！保護犬支援で殺処分も減らせる – ピースワンコ・ジャパン
応援したい団体への寄付もできる
返礼品の魅力から、ふるさと納税の自治体を選ぶ人が多くいます。 しかし返礼品だけでなく、寄付金の使用目的に注目してみるのもおすすめです。
ふるさと納税は、自治体によって寄付金の使い道をある程度選択できます（選択できない自治体もあります）。 使い道は、被災した地域の復興支援や多様性を尊重するための政策支援など、自治体によって多種多様に用意されています。 所得税・住民税として支払う予定だった一部のお金で自分の希望する活動へ貢献できることも、ふるさと納税の魅力なのです。
また、特定の団体への寄付をふるさと納税の使い道としている自治体もあります。 今回の記事で詳しくご紹介したいのは、広島県神石高原町へのふるさと納税。 広島県の犬殺処分ゼロを目標として掲げる団体、ピースワンコ・ジャパンへの寄付として使用されます。
ふるさと納税で寄付を募るピースウィンズ・ジャパンとは？
ふるさと納税は、返礼品の魅力だけでなく、寄付金の使い道から選ぶのもよいでしょう。 今回おすすめするのは、広島県神石高原町へのふるさと納税で可能な犬の殺処分ゼロを目指す団体、ピースワンコ・ジャパンへの寄付です。 それでは、ピースワンコ・ジャパンとはどういった団体なのでしょうか。 こちらで詳しくご紹介します。
日本で多くの犬が殺処分されている現状
ピースワンコ・ジャパンが目標とする、犬の殺処分ゼロ。殺処分対象となる犬は、飼い主が見当たらない野良犬や捨て犬です。 飼い主が見当たらない犬は、まず保健所などの施設で保護されます。
狂犬病予防法によると、施設で引き取り先が2日以上見つからなかった犬が対象となります。 必ずしも2日以上経ってすぐ行われるわけではありませんが、なるべく殺処分を免れるように飼い主を探したり、施設の方で飼養したりします。
しかしそれらの活動には費用がかかるため、多くの施設では保護されて一定期間を過ぎた犬は殺処分されてしまうのです。 環境省によると、2023年度に全国で殺処分された犬の頭数は2,118頭にのぼります。
(参考：環境省「犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況」環境省_統計資料 「犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況」 [動物の愛護と適切な管理])
ピースワンコ・ジャパンが行っている活動内容
ピースワンコ・ジャパンは、活動拠点である広島県で犬の殺処分をゼロにするべく活動している団体です。 保健所などから殺処分予定の犬を引き取り、用意した施設で飼養・訓練などをほどこして新しい家族を見つける活動を行っています。
広々とした土地に犬舎であるシェルターを建て、犬になるべくストレスのかからない環境を用意して、引き取った犬の健康管理も常に行っています。そして、人に馴れるようスタッフがトレーニングを行い、里親を探すのもピースワンコ・ジャパンの重要な仕事です。
そのため、ピースワンコは犬の飼育や訓練だけでなく、里親を探すための譲渡会なども積極的に行っています。 2011年時点では犬猫の殺処分数が全国ワースト1だった広島県ですが、ピースワンコ・ジャパンの活動もあり、2016年より犬の殺処分数ゼロをキープしています。
ピースワンコ・ジャパンへのふるさと納税でできること
広島県神石高原町へのふるさと納税でできるピースワンコ・ジャパンへの寄付。 それでは、ふるさと納税で納められた寄付金はどのように利用されるのでしょうか。
ピースワンコ・ジャパンの運用にかかるお金
ピースワンコ・ジャパンの運用には資金が必要となります。 施設から預かった犬は、まず獣医師による健康チェックが行われ、ワクチン注射やマイクロチップの埋め込みが行われます。 犬を預かった際の処置だけでも、1頭にかかる金額は5万円。 また、犬を預かるだけでなく、預かった後に新しく飼い主が見つかるまで飼養し、訓練をすることもピースワンコの重要な仕事です。
現在、ピースワンコでは約2,500頭もの犬が生活しています。 中には100万円ほどかかる手術を要する犬もおり、ピースワンコが負担する金額は医療費だけでも1年間でおよそ1億円といわれています。 もちろん医療費だけでなく、餌代やスタッフの人件費、設備費なども必要なため、ピースワンコの運営には多大なお金が必要となるのです。
寄付によって救われるたくさんの犬
殺処分される犬をゼロにするため、犬を預かり少しでも快適な環境を提供するべく活動するピースワンコ。 そんなピースワンコの活動費は、多くの人からの寄付によって成り立っています。 ピースワンコはこれまで10万人以上からふるさと納税を通して支援を受けました。 また、ふるさと納税以外にも多種多様な寄付方法を用意しており、その結果これまでに7,000頭以上の犬を救っってきた事実があります。
ピースワンコ・ジャパンへのふるさと納税のやり方
ピースワンコ・ジャパンへの寄付を目的とする広島県神石高原町へのふるさと納税は、「ふるさとチョイス」のサイトから行えます。 金額があらかじめ決まっていて返礼品のもらえるタイプと、自由に金額を記入する返礼品なしのタイプがあるので、どちらかを選びましょう。
返礼品のあるタイプのものは1万円から100万円までと金額が幅広く、返礼品もフェアトレードコーヒーや犬舎の個室に部屋名がつけられる権利などさまざまなものが用意されています。
ふるさと納税以外でも寄付可能
ピースワンコ・ジャパンへの寄付は、ふるさと納税以外でも可能です。 クレジットカードで月々決まった額を寄付する「ワンだふるサポーター」という方法は、月々1,000円から1万円まで選べます。 また、ピースワンコ・ジャパンにいる特定の犬を選んで寄付する「ワンだふるファミリー」という制度も用意されています。 単発で指定した金額を寄付できるシステムも用意されているため、自分に合った寄付方法を選びましょう。
メリットたくさんのふるさと納税で殺処分される犬も救える
ふるさと納税は、税金の控除を受けつつ豪華な返礼品がもらえ、さらに地域貢献もできる非常にお得な制度です。上限額や手続きの必要性といった注意点をしっかり理解すれば、誰でも安心して始めることができます。 また、広島県神石高原町へのふるさと納税でピースワンコ・ジャパンに寄付ができることもご紹介しました。
返礼品が注目されがちですが、支払った寄付金の使い道を選ぶことも重要です。 ピースワンコ・ジャパンは広島県で殺処分される犬を救うべく、日々活動しています。 ぜひ今回の記事を参考に、ピースワンコへの寄付ができるふるさと納税を検討してみてください。
＼ワンコを幸せにするために、3分でできること／
